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趣味のビーズアクセサリーと本人後ろ姿
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「セバスチャンVSフィ二アン2」 |
Hは微妙な今回(>_<) 今日でセバスとフィ二の対決は終了です。 次回はタナカで 「お茶会」 しばしお待ちを・・・ 連載の「過去からの呼び声 第四章 別離」 挟むかも知れません。 「オカルト映画鑑賞Ⅱ」 「それでも私は・・・」 セバスチャンはそれ以上、言葉には出来なかった。 シエルはいつでも、戦っているのだから。 「いいか、セバスチャン僕が欲しいのなら、僕の心を動かしてみせろ!でなければ、何時まで経っても僕の心は手に入らないぞ!」 「イエス・マイ・ロード!私は貴方が・・・身体だけではなく、心も欲しいのですから、全力で戦いましょう」 (ああ・・・貴方は何と気高く、私を支配するのでしょう・・・私の心の奥底まで入り込み、何もかも見透かしてしまう。私は貴方に囚われてしまう。この命も全て貴方の為に捧げましょう) セバスチャンは、抱き締めていた手を緩めてシエルを解放した。 まだ、その時ではないのだ。 フィニアンとの戦いの時間までは、まだ時間がある。 「では、坊ちゃんのち程・・・私は貴方の執事に戻りましょう・・・」 セバスチャンは後ろ髪を引かれながらも、一人シエルを残し、執務室を後にした。 「フゥ・・・」 シエルはセバスチャンが退出したりを確認すると、溜息を吐いた。 セバスチャンを使うのには、骨が折れる。 独占欲と言う愛情に縛られているのは、理解していた。 抱かれるのが嫌なのではない。 縛られているのは、契約だけでいたかったのは、本当の気持ちだ。 望みが叶えば、魂はセバスチャンに喰われるのだから。 セバスチャン一人、置いていくのは、辛い。 しかし、それは契約。 シエルの一存で何とか出来るモノでもない。 『愛している』悪魔の言葉を鵜呑みにする程、自分はウブでもないのだから。 自分の目的を失いたくはない。 セバスチャンが自分を求める必死さは、理解出来るのだ。 多分、悪魔であるセバスチャンは本気なのだろうと、推測出来たから。 本来悪魔は、人を愛する事などないのだ。 只、肌を合わせるのは、魂を喰らう為の下拵えに過ぎぬだろうと、シエルは想っていた。 しかし、それは違うと理解出来る様になっていた。 シエルはいつまでも、成長しないが、心は逆に大人になっていく。 冷めきった心に、人間らしさを教えこんだのは、皮肉にも悪魔である筈のセバスチャンなのだ。 大人達の欲望の犠牲になった子供のシエル。 悪魔であるセバスチャンは、そんなシエルの心の傷を優しく接し、次第に癒していった。 伯爵にする為の教育の最中は厳しかったが、食事を食べれないときは、蜂蜜入りのホットミルクを供したり、ありとあらゆる手段で、シエルの心を解していった。 いつ肌を合わせる様になったのかは、覚えていない。 シエルからではなく、セバスチャンがシエルを欲して、今の恋人関係ができたのは、事実だ。 愛しいとは想うが、一時の感情に感けて、目的を失いたくなかっただけ・・・ シエルには、本当に愛するとは、どう言う事かは、理解出来ないのだ。 子供だから・・・ 頭の中では、複雑な感情が入り乱れてはいるが、兎に角、仕事を終えて、夜に備えなければならない。 忙しくしていれば、直ぐ時間は経ってしまう。
シエルは入浴を終え、いつものナイティをセバスチャンによって着せ付けられたが、リビングでは、セバスチャンとフィニの対決が始まるのだ。 風邪をひいてはならないので、ズボンとガウンを着せられた。 「さぁ、坊ちゃん・・・リビングへまいりましょうか・・・」 セバスチャンに促され、リビングへと移動するシエル。 部屋に入れば、もうフィニは着いていた。 「坊ちゃん、お待ちしていました。じゃセバスチャンさん対決ですね」 「ええ、フィニお手柔らかに・・・」 二人ニコニコ対決は始まったのだが・・・ 「で・・・坊ちゃん・・・これは一体どう言う事でしょうか?」 セバスチャンは明らかに怒っていた。 額には、怒りマークが刻まれている様だ・・・ 「だからお前とフィニの対決だろうが?」 シエルは冷たく言い放つ。 「これの何処が対決なのですか?」 セバスチャンの怒りはもっともだ。 只、三人でオカルト映画の観賞会なのだから。 しかも、セバスチャンの待遇がいただけない・・・ シエルを膝にのせ、椅子代わりなのだから。 フィニは横にいて、シエル同様、風邪をひかない様に、頭から毛布を被ってはいるのだが、そんな状態で、フィニとの対決と呼べるのだろうか? 「だから言っておいた筈だが?僕をその気にさせたら、お前の勝ち!使用人達のおもてなしの方が心地良い時は、お前は執事でいられないと。お前の耳は節穴か?」 シエルは小声でセバスチャンに告げた。 フィニは、メイリンともバルドとも違う。 純粋故、自分などと程遠い、清らかな存在だろう。 よもや、夜ごとセバスチャンがシエルを抱いているとは、気付きもしないだろうが、気付かれても面倒だ。 只、シエルを喜ばせる為のおもてなしを使用人達に求めただけ・・・ フィニアンとの共通点は、怖いくせにオカルト映画鑑賞が好きと言う点だけ・・・ フィニは二人のやり取りなどに、目もくれず、只、TVに釘付けになっていた。 セバスチャンは溜息を吐く。 対決と言っても、こんな状態では、呆れてしまっても無理はない。 シエルはセバスチャンに何の危機感も持つ事もなく、自分を色々と椅子代わりにし続けたのだから。 そんなこんなで不機嫌なセバスチャンを蚊帳の外に押しやり、シエルはTVに見入っていた。 「ああ・・・セバスチャン目を塞げ!残酷なシーンがなくなるまで、目を隠せ。ちやんとTV見ていろよ!」 等と、自分勝手なシエル。 「御意」 一言、義務的に答えるセバスチャン。 (何か、馬鹿馬鹿しくなりましたね。私を欲しがって、可愛らしいお顔を見せて下さるまで、引き下がれませんね) 悪魔が舌舐めずりした瞬間だった。 「ああっ・・・」 「坊ちゃん・・・どうかしましたか?」 フィニが後ろを振り返り、二人の様子を確認する。 「だ・・・大丈夫だ・・・怖かっただけ・・・」 そう、ゾンビが人を襲うシーンだったのだ。 「そうですね・・・僕も怖かったけど、坊ちゃんよりは年上なので、我慢していました・・・テヘ」 シエルに向けられたフィニの笑顔が眩しい。 (この馬鹿、悪魔!) シエルは後ろを振り返り、セバスチャンを睨みつけた。 そう、セバスチャンは、シエルの首筋を舐め上げたのだから。 しかも、セバスチャンを椅子代わりにして、膝枕させたり、横抱きにさせたり、色々と体勢を変えて、セバスチャンをこき使ったのだ。 今は胡坐をかいたセバスチャンの背中に凭れ、すっぽりと収まっていたシエル。 セバスチャンがシエルの首筋に舌を這わせたのは、我慢できなくなったからだ。 シエルの尻にセバスチャンの欲望が当たっていた。 内心シエルはビクビクしていた。 フィニがいるから、滅多な事はしないだろうとたかを括っていたシエルだが、セバスチャンには通用しない。 もし、魔力を行使して、自分を抱こうとするつもりなら、刻を止める事すら可能だ。 それでは意味がない。 「くっ・・・はっ・・・」 口を塞ぎたくても、セバスチャンに教え込まれた、快楽に呑み込まれるシエル。 そんな事が何度も続けば、流石のフィニも苛立ち始めてきた。 「もう、坊ちゃん・・・そんなに怖いなら、セバスチャンさんに、目を隠して貰ったり、耳を塞いで貰ったりして下さいね。良い所で、悲鳴を上げるから、見るのが、億劫になりましたよ。僕はもう休みます。おやすみなさい。坊ちゃん、セバスチャンさん」 フィニはスクッと立ち上がり、リビングを後にした。 ドサッ・・・ふいにシエルは、クッションに押し倒された。 「不戦勝と言う事ですね・・・ああ・・・坊ちゃん、これから貴方を喰らわせて頂きますよ、お約束通りに・・・」 シエルは何も言えずに、クッションの山に埋もれていった・・・
「フゥ・・・」 再び湯に浸かり、身を清めたシエル。 寝室に戻り、ベッドに戻ってきた。 セバスチャンは無言で、黙々とシエルの世話をしていた。 今まで、散々に自分を啼かせたのに、セバスチャンからは、性的な雰囲気は少しもしない。 (僕はいつもこいつに守られているんだなぁ・・・) シエルは執事として完璧に演じている悪魔セバスチャンに苦笑するしかなかった。 「セバスチャン、今夜はここで休め・・・」 「よろしいのですか?そんな事をおっしゃられても。今の私は・・・私でさえ、制御不明なのですよ。」 セバスチャンは、さり気無く、そう告げた。 「だったら何だ!僕がそれくらいの事で怖がるとでも?悪魔のお前を使役しているこの僕を・・欲しければ奪えといった筈だが・・・」 強気なシエルに苦笑するセバスチャン。 「では、存分におもてなし致しましょう」 二人のシルエットは、闇に溶けていった。 FIN H24.2.12 P11:07
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「第一戦 セバスチャン VS フィ二アン 」 |
PCの調子が悪いのと、眠気で途中までの更新で済みません。 微妙なHですので、ご注意を・・・ 少しでも楽しんで頂けたら、幸いです(*^_^*) この後、TLにて、少し出来たらリプに向かいます。
「第一戦 セバスチャンVS フィニアン」 「オカルト映画鑑賞Ⅰ」 シエルは何時になく不機嫌だった。 それは傍らに控える執事セバスチャンのせいだと言う事は、明白だった。 「コンコン・・・」 控え目なノック・・・ 「入れ!」 シエルは威厳があり、尚且つ、怒りに満ちた声で返事をする。 ドアから入ってきたのは、使用人達だった。 「坊ちゃん、お呼びになりましたか?どの様な御用件でしょうか?」 先代の執事であり、シエルのじいやであったタナカが、お伺いをたてた。 使えないと自覚している他の使用人達は、当主であるシエルから頼られる事などなく、呼ばれたのは、叱られるとしか思っていないからだ。 「そんなに固くならなくていいぞ。別にお前達を怒るつもりなど、ないからな。お前達に頼み事したかっただけだ。お前達には、このセバスチャンと戦って、こいつをギャフンと言わせて貰いたいだけ・・・」 言い淀み、シエルはセバスチャンを睨みつけた。 セバスチャンは只、苦笑するしかなかった。 シエルの口から、自身の非をさらけ出されるのは、悔しい。 しかし、昨夜のやり取りでは、致し方のない事だろう。 話は昨夜に戻る。
シエルの寝室のベッドに二人はいた。 激しく抱かれ、セバスチャンの白濁を最奥に注ぎ込まれ、ぐったりするシエル。 最近のセバスチャンは、シエルを抱く頻度が多くなっていた。 契約した当初は、只の『クソガキ』だった存在が、『愛しい人』になったのだ。 悪魔であるが故の、身を焦がす様な、激しい恋・・・ 人とは、到底相容れぬ存在である自分を受け入れ、嬌声をあげるシエルは、何処までも愛おしい。 セバスチャンは繋がったまま、決してシエルを潰さぬ様に、優しく腕に抱く。 「坊ちゃん、大丈夫ですか?ああ・・・かなり無理させましたね。」 「自覚があるなら、自重しろ!もう本当にお前は・・・」 やれやれと溜め息を吐く。 「ですが愛しい貴方を抱くのに、夢中になっておりましたので」 サラリと言ってのけるセバスチャンが、憎たらしい。 「もうお前は・・・決めた、セバスチャン!使用人達と戦え!僕が欲しいなら奪ってみせろ!使用人達に誘惑される僕を、守り切れば、自由にさせてやる。これは命令だ!」 「またそんな我儘を・・・宜しいでしょう。私は悪魔で執事。人間などに負ける訳などありませんから・・・」 二コリと不敵に微笑むセバスチャン。 そんなやりとりがあり、今に至るのだ。 「お前達を呼んだのは、他でもない。セバスチャンとおもてなし対決をして貰いたいんだ。その中で一番相応しい僕用のおもてなしをした者が、今後、僕の執事だ。」 使用人達は目を丸くしていた。 ドジな自分が執事になれて、坊ちゃんのお傍にいられるなんて、夢の様・・・ 「イエス・マイ・ロード」 セバスチャンの言葉を真似する使用人達。 「では、まずフィニ貴方から、今夜対決して頂きますよ」 セバスチャンは使用人を束ねる者。 たかが人間などに舐められては、堪らない。 「僕からでいいんですか?セバスチャンさんの仕事とっちゃうかも、知れませんよ?」 自身ありげなフィニアン。 シエルと一番年が近いので、どの使用人達より、気さくに話せて、いつも一緒にTVを見ているのだ。 主ではあるけれど、弟みたいな存在のシエル。 「構いませんよ。私は坊ちゃんの執事。負ける筈などありませんから・・・」 セバスチャンとフィニアンは睨みあい、火花を散らす。 「では、決まりだな。今夜、入浴したら、リビングへ行く。そこで対決するんだ。方法はお前に任せる。明日はタナカで、バルドとメイリンは、どちらか好きな方が、後攻だ。では、下がっていいぞ」 「「「「失礼しました」」」」 使用人達が下がると同時に、シエルはセバスチャンに口を塞がれた。 「ううっ・・・」 嫉妬しているだろうセバスチャンは、荒々しく、舌を滑り込ませ、シエルの口腔を貪った。 「何故、貴方は素直になって下さらないのです!私はこれ程貴方を愛しておりますのに・・・」 シエルを抱き締め、悲痛な声のセバスチャン。 「だからこそだ。お前とは契約だけの筈だったのに・・・今の僕は弱い。過去に縛られながらも、お前に溺れ、弱くなっていく。それでは駄目なんだ!」 シエルも悲痛な叫びをあげた。
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