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セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「悪魔の愛」セバシエSSびみょ~H
 PCの暴走で日付過ぎちゃいましたが、
悪魔の日』記念SSをどうぞ



         「悪魔の愛」 
 「ねぇ・・・坊ちゃん貴方が欲しい・・・」
 珍しくセバスチャンが本を読むシエルの背後から、抱き締めてきた。
 「毎晩してるじゃないか?今日はどうしたんだ?」
 夜になると、昼間の従順さは秘められ、悪魔そのものになるセバスチャン。
 悪魔になっても、セバスチャンの激しい性欲には、ついていけないシエル。
 人でなくなったせいか、気を失うまで、求められる事も・・・
 「貴方は何もお感じにならないのですか?今日は悪魔の日ですよ?貴方が欲しくてたまらない・・・貴方が人の魂を食べて下されば、もう少し楽なんですがね・・・」
 「どう言う事・・・うっ・・・」
 唇を塞がれ、抱き上げられ、寝室に連れ込まれる。
 ドサッ・・・
いつもより乱暴にベッドに下ろされた。
否・・・投げられたと言うべきか?
シュルッ・・・
絹のネクタイを解く音がする。
「セバスチャン・・・どうしたん・・・」
執事である以上、主を無視してコトをしようとする筈もない。
バサッ・・・
いつもベッドの中、全裸にされるのは自分だけで、セバスチャンが滅多に脱ぐ事はなかった。
「貴方だけしか要らない・・・例え魂は食らえずとも、貴方は私だけのモノ・・・貴方を生かす為に、私は貴方と出会ったのかも知れない・・・」
あっと言う間に全裸になったセバスチャンはシエルに迫ると、行為を行うべく丸裸にしてしまう。
「だから・・・何で昼間から・・・ああっ」
「貴方が欲しいのですよ、堪らなく悪魔として・・・貴方の中の血ですら私のモノ・・・」
カブッ・・・
「くっ・・・」
首筋に噛み付くセバスチャン。
しかし痛みだけでなく、シエルの身体は快楽を感じ始めていた。
ペロペロ・・・ピチャピチャとシエルの血を獣の様に舐めるセバスチャン。
「ああっ・・・はあんっ・・・」
「坊ちゃん・・・もう傷は癒しました。今度は貴方の番ですよ・・・」
シエルの前にセバスチャンは首筋を差し出した。
日の光を全く浴びてないかの様な、白磁の肌・・・
 青白いその肌を見た途端、シエルの何かが目覚める。
 ガブッ・・・
 チューチュー・・・
「ああ・・・そうそれで・・・フフ如何です?私のお味は・・・」
「ああ・・・甘い・・・」
 シエルは身体の中をゾクゾクとした快楽に支配される感覚を感じた。
「貴方が人間の魂を召し上がられませんから、衰弱されては困ります。私を従属されるのでしたら、きちんと生きて頂きませんと・・・」
 セバスチャンの血の影響か?
 シエルの意識は朦朧としていた。
「私の血に込めた魔力で貴方の命は繫ぎ止められてますが、それだけでは、以前より脆弱になられましょう?私の全てで貴方を強く変えて差し上げます」
 シエルを押し倒し、口付ける。
 ディープキスで更にシエルの理性を奪う。
 クチュクチュ・・・ピチャピチャ・・・
 隠微な水音が寝室に響くが、最早シエルの耳には届かない。
「貴方だけを愛しています。私の生涯の最初で最後の恋・・・もう二度と貴方を誰にも奪わせない。私だけのモノに・・・」
 セバスチャンは全身全霊を掛けてシエルを抱く。
 自分に過信し過ぎた結果人としてのシエルは死に、同属としてのシエルが誕生した。
「馬鹿な奴・・・とっくに僕はお前だけのモノなのに・・・」
「坊ちゃん・・・本当に貴方は私を楽しませてくれる。理性を奪ったと思ってましたのに・・・いつまでも飽きさせてくれません。私を虜にした責任は取って下さいね」
「お前こそ僕の望みを永遠に叶えてくれんのだから、責任取ってこの命が続くまで傍にいろ・・・永遠に・・・」
「イエス・マイロード・・・」
誓いの言葉はいつも変わらない。
悪魔二人は昼間から全裸で愛し合う。
主が人であった時は、互いに殺し合いたかったのに・・・
悪魔の日』が見せる奇跡・・・
                          FIN
H25.6.6 P11:15



「悪魔の正装」セバシエSS
 悪魔の日セバシエ魔界に行く
 続編とか色々、拍手お礼ページに更新して行く予定です(*^_^*)
 では、少しでもお楽しみ頂ければ、幸いです(*^_^*)



       「悪魔の正装」 
 シャラシャラ・・・
 「やっ・・・くすぐったい、セバスチャン」「シエル我慢して下さい。魔王に呼ばれた以上、正装して頂かなくては・・・」セバスチャンはシエルの頭から生えたヤギの様な角に装飾品である宝石を飾り付ける。サファイア、ラピスラズリ、ブルーダイヤなど青いモノはセバスチャンの角を、シエルの角には、ルビー、ガーネットを初めとする赤い宝石が飾られていた。「メンドクサイ・・・しかし、初めて出会った時、お前こんなモノつけてなかったじゃないか?」シエルはむくれる。「あの時は普通ですからね。さぁ、出来ましたよ。お綺麗ですよ、シエル」セバスチャンは満面の笑みを向ける。鏡の中に映ったシエルは、黒いロープで全身を覆われ、極力、肌を晒さない様に、タップリのドレープに包まれていた。角の赤い宝石が妖しく輝く。セバスチャンの所有を示すかの如く・・・
  
 「さぁ、坊ちゃん参りましょう」
 いつもの如く抱き上げられ、魔界へと急ぐ二人。
 何の気紛れか?
 魔界の王夫妻から、サバトへの招待状が届いた。
 悪魔になったばかりのシエルのお披露目の理由と言うのであれば、逆らう事も出来ず、思案したセバスチャンだったが、自分の所有を示す装束ならば、招待に応じても良いとの返答に、快く受け入れるとの返事が・・・
 仕方なしに今の状態と言う訳だ。
 悪魔は本来、下級悪魔が肉を喰らうのが目的としてのサバトがよく開かれた。
 元人間が悪魔になったとしても、お披露目など有り得ない。
 裏があって当然だろう。
 人間の女を複数の悪魔が輪姦し、果ては下級悪魔が喰らうのだ。
 魂を食べれるのは、セバスチャンの様な、極少数の上級の悪魔なのだから。
 「坊ちゃん。私が必ずお守り致します。この命に替えましても・・・もう二度と貴方を手放したり致しません」
 セバスチャンは再び誓う。
 クロードとハンナに遅れをとったものの、再び取り戻した主を誰かに奪われたりしない。
 シエルは返事の代わりに、ギュッとセバスチャンにしがみ付くしか出来なかった。
 いくら、社交界が魑魅魍魎がいるとセバスチャンから教えられたとは言え、奴らは人間。
 これから行く魔界の住人よりはマシなのだから。
 そうこうしている間に、魔界に着いてしまう。
 シエルは足取りを重く感じていた。
 悪魔になったのは、セバスチャンの嘘のせい・・・
 解ってはいても、今はセバスチャンしか頼れないのだ。
 「ようこそ、シエル・ファントムハイヴ様。セバスチャン・ミカエリス様。王ご夫妻がお待ちです。」
 侍女が傅き、案内をする。
 正面のイスには、王サタンが、右側には、王妃のリリスがいた。
 セバスチャンに教えられた通り、二人の顔を見ない様にして、前へ進む。
 両サイドには、悪魔達が犇めいていた。
 どの悪魔も美しく、整った顔立ちだった。
 「サタン様、リリス様お久しぶりでございます。この度はご招待頂き、ありがとうございました。彼が、私の主シエル様でございます」
 「初めてお目にかかり、光栄にございます。私がシエルです。どうぞお見知りお気下さいませ。」
 セバスチャンに教えられずとも、これくらいの挨拶は出来るシエルだった。
 悪魔になった為、恐怖心はない。
 唯、慣れぬ世界に行くのは不安だっただけ。
 「よく参られたシエル・ファントムハイヴ。セバスチャンが夢中になる程の美少年じゃ。そちらに席を設けた。寛がれよ。セバスチャンよく戻ったな。暫し滞在してくれると良いのじゃが・・・」
 「いいえ、主は望まぬ形で悪魔になられました。今夜は滞在させて頂きますが、明日には、城に戻ります」
 「そうか?では、また後ほど・・・」
 魔王サタンに促され、セバスチャンはシエルの肩を抱き、サタンの足元に設えられたソファーの様な物に、シエルを抱えたまま乗り上がった。
 途端に回りの悪魔達が寄って来た。
 「ああ・・・貴方がファントムハイヴ伯爵か!」
「初めまして、わたくしイザベル・・・」
 女悪魔の差し出した飲みモノをヒョイとセバスチャンは持ち上げ、飲みだした。
 「イザベル!魂入ってるじゃないですか?坊ちゃんは魂を召し上がられませんよ!」
 「これは失礼いたしました・・・」
 慌ててイザベルは下がっていった。
 そんな輩が後を絶たず、セバスチャンが溜息を吐いていると、
 「これは手厳しい・・・貴殿のご機嫌をまず御取りせねば、主には、引き合わせて頂けませんな」
 クスクスと笑う長髪の男。
 「アスタロト様、貴方も坊ちゃん狙いで?」
 「いや、貴方達が一対の絵画の様で、見ていて楽しいだけですよ」
 アスタロト・・・四代魔王の一人
 アスタロト公爵
 彼は美しい長髪が自慢の悪魔だが、魔王の一人だけあって残忍な性格だった。
 しかし、魔界の上級悪魔の中では比較的、セバスチャンとは、仲良しの方かも知れない。
 他にも、四代魔王がいるが、彼らは、セバスチャンに声を掛ける事はないだろう。
 彼らなら、こっそりシエルを奪おうとするだろうから・・・
 セバスチャンは、シエルを奪われては堪らない。
 それからも、色々と言い寄る悪魔は、後を絶たない・・・
 次第にセバスチャンはイライラし、オーラが抑えられなくなる。
 「セバスチャン・・・」
 シエルは、そんなセバスチャンの手を握る。
 ハッ・・・セバスチャンは気付く・・・
 自分にはシエルがいるのだ。
 「シエル・・・そうですね、私には貴方がいる・・・」
 セバスチャンは、シエルの手を握り返していた。
 そんな二人を暖かい目で見つめる女性・・・
 王妃リリス・・・
 悪魔の女王であり、帝王サタンの妻その人だった・・・
                       
               H24.6.6 P11:25
あとがき 
 悪魔の日に思いついたSS
 何とか、今日中に更新出来そう(*^_^*)
 TLでHなしの宣言しちやったので、中途半端で・・・
 個人誌漫画に出したリリス様にぞっこんラブ(*^_^*)
 アスタロトも悪魔の中で大好きなので、出しちゃいました。
 たしか、美形で有名だけど、彼って凄い異臭がするとか・・・
 色々と勉強とか教えてくれるって、まるでセバス・・・
 イラストとか色々、描けたらいいな。
 SS楽しみにて下さったお嬢様、お待たせ致しました(*^_^*)
 イザベルだけしか出してないけど、リリス以外の女性悪魔まだいた様な・・・
 唯、サバトに呼ばれたセバシエで・・・
 お粗末様でした((+_+))

「永遠の忠誠を・・・2」シエセバ悪魔主従R-18
 シエセバが書きたくなって書きました(>_<)
 悪魔の日には少々早いのですが、先行小説です。
 まおる様
 たままはなま様
 くろ様
 じんこ様
 お待たせしました(*^_^*)
 H苦手な方は、ご遠慮下さい。
 苦情は受け付けませんので、閲覧にはご注意を・・・


        「永遠の忠誠を・・・2」
 唇が外され、唾液が伝う。
 身体をベッドに押し付けられ、シエルの小さな手が、セバスチャンの腰を高く持ち上げた。
 ズプン・・・
 「ひいっ・・・」
 良く慣らしもせずに挿入された為、セバスチャンの蕾は、幼い筈のシエルのモノを受け入れ切れず、僅かに裂け、多少の出血がある様だった・・・
 「凄い・・・もう少し・・・力を・・・抜け・・・」
 「無理・・・です・・・ああっ・・・」
 強張ってしまうセバスチャンは、シエルのモノを締め付けた。
 ドクン・・・ドクン・・・
 シエルは呆気なく、セバスチャンの内部に放ってしまっていた。
 受け止めるセバスチャンは、慣れない行為にぐったりだった。
 シエルが人であった時、こんな気持ちを抱いてたのだろうかと思うと、自分はどんなにシエルを苦しめてきたのか、思い知る事となった。
 女と男は違うのだ。
 男のソコは快楽を感じる様に出来てはいるが、本来の目的は排出なのだ。
 最も、悪魔であるセバスチャンのソコでは、そんな機能すらもないのだ。
 人とは違う身体・・・それ故、快楽も深くなるのだが・・・
 「くっ・・・はぁっ・・・」
 シエルはセバスチャンに挿入したまま、律動を開始したのだ。
 グチュッ・・・ブチュッ・・・
 セバスチャンの血とシエルの精液が攪拌されて、寝室には、甘い匂いが立ち込める。
 悪魔にしか解らない淫靡な香り・・・
 快楽に従順な悪魔である為、セバスチャンも痛みよりも、快楽を感じ始め苦笑するしかなかった。
 愚かな裏切りが、シエルを苦しめたのに・・・
 もっともっとと欲張りたい衝動を抑えていれば、ズルッとシエルがセバスチャンの内部から、抜け出てしまう。
 「お前の喘ぐ顔が見たい・・・」
 クルッと身体を反転させられるセバスチャン。
 先ほどまでの行為ですっかり上気しきり、大人の男の色香が匂い立つ様だった・・・
 (こんな妖艶な顔を向けられたら、人間の女なら、魂ごと身体を投げ出すだろうな・・・)
 シエルはセバスチャンの過去の契約者の事を想う。
 セバスチャンは、シエルの執事になるのを自分から選んだのだ。
 簡単に言えば、一線を引かれたのだとも言える。

 最も、シエルが欲しかったのは、自分が目的を果たすまで、剣と盾になりシエルを守り抜く忠実な
手駒・・・
 それ以上の関係など望んでいなかったのに・・・
 壊したのはセバスチャンだった。
 過去の凌辱に囚われ、神経を苛まれても、主であるシエルに執事であるセバスチャンが手を出すなど・・・
 悪魔だから、魂を手に入れるまでのほんの暇つぶし程度の感情だったのだろう・・・
 セバスチャンに抱かれ、喘がされた過去が懐かしい・・・
 もう二度と、セバスチャンと触れあえぬであろうと思った時、今の行為に縺れ込む算段をシエルはしていたのだ。
 正常位で抱き合うには、シエルとセバスチャンの身長差があり過ぎだ。
 シュルシュル・・・
 シエルの背後には、巨大な薔薇が咲き、触手の如く、棘のないツタが伸びてきて、セバスチャンの足と腕に絡みつく。
 少しずつ持ち上げ、セバスチャンの蕾にシエルは自分のモノを宛がう。
 いくら悪魔になったとは言え、シエルの体力では、セバスチャンを想うまま翻弄するなど無理な事。
 それに比べ、ハンナから受け継いだ魔力は、強大で、セバスチャンを翻弄するには十分なのだ。
 ズプッ・・・ズプッ・・・
 シエルはセバスチャンの内部に挿入しただけで、ツタが勝手に律動を開始した。
 「もう・・・はぁっ・・・シ・・・エル・・・外してえぇぇ・・・」
 プライドも捨て去り、セバスチャンはシエルに強請る。
 「フフ・・・やっと僕の所に堕ちてきた・・・もう少しだ・・・」
 グチュ・・・プチュ・・・
 ツタはセバスチャンの蕾からシエルを出し入れするだけで、それ以上は動かない。
 「ああんんっ・・・」
 大の大人のセバスチャンが、13歳の子供のシエルに延々に啼かされるのは、傍から見れば滑稽で・・・
 いつも余裕のセバスチャンはそこにはいない。
 シエルによって初めて開かれたソコは僅かの出血で、今は血は止まっていた。
 繋がるソコの血を手の平に拭うシエルは、セバスチャンの目の前で小さなピンクの舌でペロリと舐め上げた。
 ドキン・・・
 セバスチャンはシエルの妖艶な仕草に、心臓が早鐘を打つのを感じた。
 自分を虜にする魂・・・
 触れる事も喰らう事も出来なくなった魂は、シエルの中に確かに存在する。
 グッグッと腰を打ち付け、セバスチャンの最奥まで貫こうとする勢いで・・・
 「はっああんっ・・・深い・・・」
 ぐぐっと最奥まで進み、シエルは射精する瞬間、セバスチャンの性器に絡みついたリボンをシュルッと解いた・・・
 「あああっっっ」
 セバスチャンは身体を仰け反らせ、意識が沈むのを感じた。
 霞みゆく意識の中で
「これでお前は永遠に僕のモノ・・・お前は僕のXXなのだから・・・」
 シエルの言葉の全ては解らない。


 「う・・・んっ・・・」
 セバスチャンはゆっくり覚醒した。
 「大丈夫か?セバスチャン・・・」
 心配そうな主・・・
 「大丈夫ですよ・・・うっ・・・」
 覗き込むシエルに答え様とした途端に、身体は悲鳴を上げた。
 「もう・・・無理するから・・・ここには僕とお前だけ・・・無理に動くな」
 セバスチャンは身体の痛みに、原因を思い出し、真っ赤だった。
 (こいつ天然か・・・マジ可愛過ぎる・・・)
 「んんっ・・・」
 セバスチャンは不意に唇をシエルに塞がれて驚く。
 「フフ・・・時間はタップリあるんだから、お前の身体に僕を刻みつけてやろう」
 再び、セバスチャンはシエルに押し倒された。
 「もういやぁぁぁ」
 セバスチャンの拒絶は意味がない・・・
 もう、セバスチャンはシエルの「伴侶」なのだから・・・
                  FIN
H24.5.30 P11:35
あとがき
 ラストは当初書こうと思っていたのと多少は、ずれています。
 シエルに翻弄されるセバスチャンか書きたくなりました(*^_^*)
 TLで書きたくなって離脱宣言したら、読みたいとおっしゃって下さって(*^_^*)
 セバシエは需要あるけど、シエセバは・・・
 触手に萌えるので、ハンナの薔薇の茨にグルグル巻きのセバスチャンに萌えて、勢いで書きました。
 少しでも楽しんで頂けたら良いな(*^_^*)

「永遠の忠誠を・・・1」シエセバ悪魔主従
  悪魔主従のシエセバ
  当家のセバスチャンの乙女仕様のシエセバ。
  大丈夫なお嬢様のみ、ご覧下さいませ(^-^)
  閲覧後の苦情、中傷等は受け付けませんので、ご了承おねがい致します。
  では、「まおるさんのみ、お持ち帰りOKです(*^_^*)

    
         「永遠の忠誠を・・・」
 
 「んんっ・・・あっ・・・」
 ベッドがギシギシと激しく揺れる。
 「もう・・・坊ちゃ・・・ああっ・・・」
 「フン、これくらいで根をあげるな。悪魔のくせに・・・」
 「はっ・・・ああ・・・もうこれ・・・外し・・・はあっ・・・」
 「駄目だ!お前だって僕が人間だった時、許してくれなかったくせに・・・」
 「くぅっ・・・」
 うつ伏せ状態で、手を縛られ、性器にはリボンが・・・
 腰を高くあげられ、まるで犬の交尾の様な恥ずかしい体位で、セバスチャンはシエルに貫かれていた。
 シエルが悪魔になった途端に、セバスチャンの心は冷めてしまったから・・・
 己の失態を嘘で塗り固めた結果、シエルは悪魔になってしまった。
 殺すつもりはなくても、忠実な下僕の筈の執事に、腹を貫かれたシエルは大層立腹し、二人だけのこの城についてから、永遠にシエルに啼かされているセバスチャン。
 「もう・・・外してぇぇぇ・・・」
 悪魔の美学も矜持も何もなく、只の男の様に、泣き叫ぶセバスチャンがそこにいた。
 「くっくっ・・・まだまだ僕を求めろ!」
 契約を裏切ったのはセバスチャンの方・・・
 クロードがシエルの血の味を知った瞬間、アロイスをシエルの魂を手に入れる為に、殺したのと方法は違っても・・・
 裏切りは、裏切り・・・
 これは、シエルのセバスチャンへの復讐・・・
 「はっああんっ・・・」
 悪魔だからだろうか・・・
 永遠に13歳のシエルに責められ、喘ぐセバスチャンは美しい・・・
 「命令だ!セバスチャン、お前は僕を裏切った。これはお前への復讐・・・僕に抱かれろ!」
 「イエス・マイロード」
 永遠に執事なのだから、主の命は絶対・・・
 契約を反古にしたセバスチャンは、シエルに従うしかなかった。
 自分で服を脱ぐ様に強要されたセバスチャンは、契約してから初めて、シエルの前に全裸を晒した。
 今までは、シエルを全裸にして、自分はスラックスのジッパーを下げるのみだったり、燕尾服を脱ぐのみだったから。
 必要以上に晒す事のない肌は白磁の陶器の様に白く、滑らかな手触りだった。
 始めは、仰向けになったセバスチャンに、シエルが覆い被さり、舐めまわすだけだった。
 セバスチャンに嫌悪感などない。
 例え、抱かれるのは初めてだとしても、悪魔だから・・・
 享楽と快楽には、貪欲だ。
 シエルが自分の手管を真似てるのが、解ったとしても・・・
 ピチャ・・・ピチャ・・・
 猫がミルクを舐める様な音で・・・
 シエルはセバスチャンの息が荒くなるのを知り、嗜虐的な思考が湧いた。
 「セバスチャン、うつ伏せになって尻を高くあげろ!」
 「?」
 疑問を抱きながらも、命令に従う忠実なセバスチャン。
 シエルは少しも着衣を乱す事のなかった首のリボンをシュルッと抜き去り、立ち上がり、先端からトロトロと蜜を零す性器をギュッと縛りあげた。
 「ああっ・・・痛!」
 不器用なシエルに、生身の性器をめちゃくちゃに縛られ、苦痛を感じ、悲鳴をあげたセバスチャン。
 目には涙が滲んでいた。
 「フフ・・・いい格好だ・・・」
 シエルは満足だった。
 「坊ちゃん・・・何でもしますから、これ外して・・・」
 哀願するセバスチャンは犬の様で・・・
 シエルの背筋をゾクゾクさせた。
 「駄目だ。お前は駄犬だからな・・・僕の目の届かん所で、二度と変な真似はさせんからな」
 どこから取り出したのだろう?
スカーフの様な、絹の材質の物で両手首を縛るシエル。
セバスチャンを拘束すると、シエルは満足して、移動する。
「ああっ・・・」
ピチャ・・・
シエルの小さな舌がセバスチャンの秘められた場所を舐めたのだ。
「はぁ・・・ああっ・・・」
拙いシエルの愛撫なのに、感じる自分がいる。
(何故こんな・・・我々、悪魔は人間を誑かす存在・・・こんな行為で真に感じる事など・・・)
ないのだ。
その筈だったのに・・・
ピチャッ・・・ペチャ・・・
舐められ解される。
長い悪魔の生の中で、自分を抱こうとする者は、初めてだった。
しかも13歳の子供が・・・
ズプッ・・・
「はぁ・・・」
 シエルの指が蕾に挿入されただけで、感じてしまうセバスチャン。
「ああぁぁぁ」
ピクン・・・ビクン・・・
 セバスチャンの性器が跳ねた。
 しかし、イク事はない。
 「ドライオーガズムか・・・フフ・・・お前は中々に楽しませてくれる。」
 シエルの言葉は悪魔的で・・・
 セバスチャンは手首を縛られたままで、ベッドに横になり、ハァハァと荒い息をしていた。
 これだけで、シエルから解放される事はないだろうとは、霞みゆく意識の中で、セバスチャンは、おぼろげに感じていた。
 シエルが満足するまで、抱かれるだろう事も・・・
 (坊ちゃん・・・私は貴方の魂が欲しかった。復讐を果たしたと言う記憶を取り戻した魂が、喰らいたかった。)
 その為に策を巡らしたセバスチャン。
 後悔はしないが、残念に思う。
 セバスチャンはシエルの様に、前向きには生きられない。
 まるで、シエルの方が悪魔だと、何度思った事か・・・
 人間に擬態して三年は長過ぎたのだ。
 ビクッ・・・
 シエルの腕が、手がセバスチャンの身体に、性感を昂ぶらせる様に触れた。
 優しく撫で、宥める様な、焦らす様な愛撫で・・・
 自分が散々、シエルに教え込んだ方法とは、微妙に違う。
 不意に唇を塞がれた。
 セバスチャンの唇を奪いながら、指先は、プックリと膨らんだ胸の果実を撫で回すシエル。
 「ふっ・・・んんっ」
 シエルは器用に、セバスチャンの唇を塞ぎながら、左手で胸を嬲り、右手は性器を摩る。
 未だにリボンは、セバスチャンの性器に食い込み、絡みつく。
 固く瞑った瞳から、涙が一粒滲んで落ちた。
 屈辱だからか、只、シエルにイイ様に、啼かされるのが悔しいのか、セバスチャンにも、解らなかった。
     あとがき
 シエルに愛撫され、啼かされるセバスチャン。
 今までのセバスチャンとは、一風変わったセバスチャン。
 これから益々、Hシーンの連続になりますので、取りあえず、区切りました。
 ここまで、大丈夫なお嬢様は、後日更新予定2に挑戦して下さいませ(*^_^*)

「セバスチャンの誕生日は二人っきりで・・・」NO.2
お互いを思い過ぎて、言い出せぬ想い・・・
 「いいんだ・・・僕はお前の様には、成長しないんだろうから。僕は、本でしか知識を得る事は出来ない。今の僕はお前が作ってくれたモノにしか過ぎない。同族の人に全てを奪われて、悪魔のお前に縋るしか、僕は生きれない・・・僕は・・・」「坊ちゃん!」言葉の途中でセバスチャンに抱き締められた。
 「もうそれ以上、何も言わずとも、宜しいのですよ。貴方は充分、苦しまれた。人間は我々、悪魔にしたら、滑稽で醜い、しかし、面白く愛すべき存在でもある。私は悪魔です。人の様には、貴方を愛せない・・・私が貴方を作ったとおっしゃるなら、私は貴方に作られました。貴方を愛すべき存在に・・・人を愛する感情は、貴方が私に与えたのですよ。脆弱な只の餓鬼にすぎない貴方なのに・・・かけがえのない存在です。シエル貴方は・・・」セバスチャンは、抱き締めながら、身体を震わせていた。
 悪魔なのに、苦しむシエルの姿を見て、苦しんでいるのだ。
 「セバスチャン・・・」シエルは泣きながら広い胸に縋りつく。
 泣く事を忘れた筈のシエルは、何度も泣いていた。
 本当の自分を出せるのは、セバスチャンの前でだけなのだから・・・
 どちらからともなく、唇を重ね、熱く舌を絡める。
 キスだけで昂ったシエルは、先ほどの宣言を実行に移した。
 セバスチャンの下腹部に手をずらし、黒々としたセバスチャンの陰毛に触れてみる。
 セバスチャンの髪は艶やかで、柔らかいが、それよりは少し硬い感じがしないでもない。
 指に絡め、引っ張ってみると、重ねた唇から、吐息が漏れた。
 その刺激だけで、セバスチャンのそそり立つモノは、益々、大きくなっていく。
 口付けを解き、シエルは身体をずらし、目の前には、巨大なモノが・・・
 女ならば、それだけで濡れるだろう、長大なソレ。
 シエルに見られていると言うだけで、セバスチャンの鼓動は高鳴る。
 いきなりパクッと咥えられてしまった。
 「くっ・・・」端正な顏を快楽で歪めるセバスチャン。
 シエルには、自分だけを求め、自分にしか見せないセバスチャンのそんな顏を見るのが、堪らなく嬉しい。
 愛し愛されるのは、良い気分だ。
 例え、相手が悪魔でも・・・
 「もう、坊ちゃん・・・口を離して・・・持ちません・・・」朝まで、散々シエルを抱いたくせに、何故か余裕のない悪魔。口淫などシエルからして貰えるのは、殆ど皆無で、何故か昂るのだ。
 「構わん、飲んでやるから、イってみろ」シエルから、セバスチャンを求める時は、貪欲なのだ。
 「あっ・・・坊ちゃん・・・」ドクン・・・セバスチャンは耐えきれず、シエルの口の中に、白濁した欲望を吐き出した。
 コクッコクッとシエルは喉を鳴らし、嚥下していく。
 誘拐された一か月の間に、シエルは大勢の男達に組み敷かれ、ペニスを扱かれ痛みしか感じないのに、穢された。口淫などは、一番最初に教えられた事だ。
 身を裂く痛みに何度も晒されて、心は壊れ、憎しみだけを糧に生きてきた。
 そんな自分に、人間らしく生きる事を教えたのは、皮肉な事に悪魔のセバスチャンなのだ。
 契約の日は、シエルの過去を知る為、傷を治す為に、無理矢理セバスチャンに抱かれた。
 ズタズタにされた心と身体を杭の様な熱い楔で貫かれ、恐怖しか感じなかった。
 しかし今は、誰かと身体を繋げる事の意味、愛しいと想う心をセバスチャンに与えられてしまった。
 もう、どこにも逃げられない・・・
 どこまでもこの悪魔と共に、堕ちていこう・・
 「セバスチャン愛している」めったにないシエルからの囁き・・・
 「私も貴方の事を永遠に愛しましょう・・・」セバスチャンは、極上の頬笑みをシエルに向けると、反撃とばかりに、シエルを押し倒す。
 まだまだ「セバスチャンの誕生日は二人っきりで・・・」現実に戻れるのは何時の日か・・・
 悪魔と人の子の愛の時間は続いていく・・・       FIN H23.6.10 PM11:27
 あとがき 収拾がつかなくなり、尻切れトンボの様な出来(-_-;)
 シエルとセバスチャンの甘い二人の関係に、セバ毛を絡めて・・・って感じです・・・
 マニアックで済みません 身近な男は旦那しかいないので、基本いる日は、一緒にお風呂で、さりげなく観察して。息子の危うく見るとこだった・・・脱衣所は洗面所(-_-;)
 恥ずかしいから、あんまり見たくないイヤラシイ毛・・・
 シエルだとセバスチャンの見て、興奮して、お口にパクッで・・・悪魔のくせに持たないセバスチャン(-_-;) 
 シエルの身体が成長しない理由これがサブテーマです。う・・・ん、これで後日、会員登録して、捧げて良い小説だろうか微妙(-_-;) 明日からは「新たに契約を」続きを書きたい♥
 少しでも、お嬢様の「萌え」を刺激して差し上げられたら、幸いです♥       PM11:42
「セバスチャンの誕生日は二人っきりで・・・」NO.1
 6/6「悪魔の日」忘れていました(・_・;)
 「セバスチャンの誕生日は二人っきりで・・・」突発小説いきます。「新たに契約を・・・」連載中ですが、中断致します。楽しみにして頂いてるお嬢様、申し訳ございません(-_-;)
マニアックで、今までの小説とは、ガラッと変えております(・_・;)
 20禁くらいかも知れません(-_-;)
 某企画様に会員登録して捧げ様かなと思考中の作品になります・・・
 セバスチャンのイヤラシイ毛に纏わるモノなので、苦手なお嬢様は、ここからのアクセスはお止めになられた方が懸命ですよ・・・
 大丈夫な方は、ここからどうぞ♥
 
「お前の誕生日は6/6だ。この日は、僕と二人っきりで過ごせ。いいな、セバスチャン」新年早々シエルからの命令が下された。
 「その御命令には、どうあっても従えと言う事でしょうか?」セバスチャンは、驚きに目を丸くするばかり・・・
 今まで、セバスチャンの誕生日を決め、一緒に祝う契約者などいなかったからだ。
 過去のセバスチャン以外の名を持っていた時、愛を囁く女もいた。
 しかし、美しいセバスチャンを社交界で見せびらかし、自分の価値を他者に知らしめるだけに、利用していただけに過ぎない。
 だから、嘘で塗り固めた愛など信じぬ悪魔は、きっちりと魂を喰らってやった。
 思いっきり、胸に爪を突き刺し、肉を引き裂いて、残酷に殺し、血生臭い魂を美味しいと感じていた。
 シエルの言葉に微動だにしないセバスチャンのネクタイを引っ張り、シエルはセバスチャンの唇にキスを送った。「これは、命令ではない。僕のお願いだ。恋人の誕生日くらい二人っきりで祝いたいだろう?」鮮やかに微笑むシエルの顏は、セバスチャンに取って、一生忘れられない思い出となった。
 それから、刻はあっと言う間に過ぎた。
 今日は既に6/8だと言うのに、セバスチャンに使用人達の邪魔を恐れたシエルは、一時的に魔力の使用を許可した。忠実な犬は、「恋人」と自分を呼んでくれた主人に感謝し、それが、シエルの誤算を生んだ。
 シエルの祝う「セバスチャンの誕生日は6/6」だけなのだ。
 日付が6/7になれば、二人で同じベッドで眠っても、遅くとも朝の10時には、いつもと同じ日常を過ごす予定だったのだ。
 悪魔で恋人のセバスチャンは、協力な魔力の結界を張り巡らせた為、シエルの予定には、従う事は不可能だと告げる。
 「どう言う事だ、セバスチャン?これでは、僕の予定が・・・」セバスチャンの魔力で、自分達は既に日常生活に戻っていると言うのが、現実なのだ。
 つまり、現在シエルの寝室に籠っている主従と、使用人達と会話したり、食事をしたりするもう一組の主従が存在すると言う事なのだ。
 「ですので、坊ちゃんは、私の魔力の結界が解除されるまで、この寝室から一歩も出る事は叶わないと言う事です。」ニッコリと微笑まれても、「はい、そうですか」などと言う主ではない。
 「馬鹿!そんな事言われても・・・」散々、愛し合った後で、あまり強く言えないシエル。
 「怒った貴方もお可愛らしい・・・大丈夫ですよ、お食事の事でも何でも、ご要望は全て叶えて差し上げますから、御心配には及びませんよ。」思いがけず、シエルのくれた休暇が嬉しいセバスチャン。
 二人の心のすれ違い・・・今に始まった事ではないが、喜ぶセバスチャンに呆れながらも、内心嬉しいと感じる自分がそこにいる。
 シーツはグチャグチャで、お互いの出したモノでベタベタのドロドロ。
 (爽やかに微笑む悪魔はどうなんだ・・・)スッキリしたからなのか?と突っ込みたいシエルだった。
 「兎に角、フロだ、フロへ入れろ」「かしこまりました」(後でまた抱いて差し上げます)シエルに殴られるだろうから、心の中で呟くセバスチャン・・・
 もし、シエルを妻にしたら、恐妻・鬼嫁だろうと感の鋭いセバスチャンなのだ。
 パシャ・・・湯船の中で湯が跳ねる。
 セバスチャンに一から十まで指示しなかった自分にも、落ち度はある。
 「聞かれなければ、答える必要はございません・・・」セバスチャンの口癖・・・逆に取れば、「指示が的確でなければ御命令にも、従うつもりは、ございません」そう宣言された様な物なのだ。
 だから今度は命令した。
 「お前に甘い顏をした僕が悪い。お前の結界解除まで、僕と二人っきりで過ごす事・・・但し、僕の身体が壊れる前にSEXは止める事・・・これなら、お前も文句ないだろう?命令だ!」凛としたシエルにセバスチャンは、惚れ惚れとして、ウットリしてしまう。
 「イエス・マイロード、流石は坊ちゃん。私に負けじと新たな御命令を下さるとは・・・では、お望み通りに抱いて差し上げましょう・・・壊れる前に止めて差し上げますから・・・」目をピジョンブラッドに変え、シエルにキスする。
 シエルは何とセバスチャンと二人湯船の中なのだ。
 「恋人」と呼んだセバスチャンと二人っきりなのに、自分だけ湯に浸かるのは、憚られたから・・・
 「貴方はお優しい・・・私と二人っきりになりたいが為、この様な状況に追い込まれても、お怒りにすらなられない。貴方は変わられた。私が貴方を人間らしく元に戻したと言う事でしょうか?」シエルの背後から手を回し、セバスチャンは優しく抱き締める。
 「そうかも知れないな・・・でも、僕にはお前だけで良い。僕の最後まで、傍にいろ!と命じ続けているから、違うかも知れない?」シエルの言葉は、セバスチャンには、意味不明だ。
 まるで、卵が先か、ニワトリが先か?そんな問答をしているみたいなものだ。
 チュッとシエルの首筋をややキツメに吸い、紅い所有印を付けるセバスチャン。
 今までは、どんなに抱き合っても、朝がくれば嫌でも現実がくる。
 服に隠れる場所にしか、印は付けられなかった。
 制限のない愛撫にセバスチャンの心拍数は心なしか上がっていた。
 「んっ・・・もう・・・逆上せるだろうが?続きは、ベッドで・・・」上気したシエルの顏に、セバスチャン自身がドクンとなる気がする。
 セバスチャンの顏も上気している気がするシエル。
 (偶には、甘い顏もいいもんだ・・・こいつのこんな顏は、妙に色っぽい・・・)シエルは、子供ではあっても、セバスチャンに躾られてて、同じ歳の子供が知り得ないSEXの知識は、経験すらも豊富だ。
 セバスチャンと契約する前から、既に同族の「人」に穢された身だから、悪魔だとは言え、セバスチャンばかりが悪い訳ではない。
 ザブッとシエルを抱いてセバスチャンは立ち上がり、大きなバスタオルに包むと、寝室に向かう。
 先ほど、乱れて汚されたシーツは、魔力の行使による物だろう・・・一つの皺もない洗濯したばかりの清潔な物に取り替えられていた。
 (こんな所は生真面目なんだから・・・どうせすぐ汚れる。何度取り替えても同じ事・・・しかし、悪魔ってこんな物好きか?子供の僕を抱いて面白いのだろうか?)いつもそこの所で、シエルの思考は、停止してしまう。
  シエルには、セバスチャンの心中までは、察する事など出来ない。
 只、シエルにも解る事・・・「セバスチャンに愛されている」それだけで良かった。
 10歳の誕生日に全て奪われた「人」としての、かけがえのない幸せ・・・「失われたものは戻らない」セバスチャンに教えられた事。
 それでも、悪魔の手を掴み自分は生きている。
 「悪魔に愛される」それは、「人」であるシエルにあってはならない事。
 「神の教えに背く」事だからだ。
 シエルをベッドに横たえ、組み敷くセバスチャン・・・
 一緒に湯船にいたのだから、セバスチャンは、当然全裸なのだ。
 悪魔だから、濡れていても乾かせるからか、シエルをバスタオルに包んだだけで、シエルに肌を重ねるセバスチャン。
 まだシエルは、バスタオルを纏っているので、直接セバスチャンの肌を感じる事は出来ないでいた。
 余裕のない顏のセバスチャンが切なそうに見える。
 チュッチュッと軽くキスをし、シエルの水気を拭き取ると、バスタオルを外し、ベッドの下に落とす。
 途端に直接セバスチャンの肌を感じ、ビクッとするシエル。
 シエルの足に熱く滾ったセバスチャン自身が当たるのだ。
 それだけでなく、セバスチャンのりっぱなモノを余計、卑猥に感じさせるモノ・・・黒々とした自分にはない叢が、ショリショリと、音を立てて擦れる度に、熱くなる身体・・・
 そっと手を伸ばし、その茂みに触ろうとするシエル。
 「これが気になられましたか?」シエルの手は、セバスチャンに絡め取られた。
 「セバスチャン、僕は成長出来るんだろうか?僕にも、お前のコレの様に、黒々としたモノが生えるんだろうか?」シエルは、今まで考えていた、気になる事をセバスチャンにぶつけてみた。
 「恐らく貴方には、黒々とした私の様な色のモノは生えてきませんよ・・・基本的に、髪の色と似た色のモノが生えるみたいですからね。貴方の成長を妨げているのは、貴方自身の心・・・憎しみを忘れない為に、刻を成長を止めてしまわれたのではないかと?しかし、何故その様な事をお気になさるのです?私は貴方にそんな余分なモノ生えて頂かなくても、一向に構いませんが・・・むしろ、パイパン状態の今の方が宜しいかと・・・」セバスチャンはシエルにそう告げながら、要らぬ入れ知恵をしたであろう人物に想いを馳せた。
 「劉に言われた。僕がそんなだとセバスチャンが困るだろうって・・・執事として、主の成長を止める物を食事にでも混ぜていないかとも・・・殴ってやったが、なんかスッキリしなくて・・・」セバスチャンに見られない様に顏を伏せているシエルの目には、涙が滲んでいた。
 「嗚呼・・・坊ちゃん、そんな事を悩んでいらっしゃるなんて・・・私は、貴方からしたら大人過ぎるんですよ、悪魔ですからね。貴方が御望みならば、どんな事でも致しましょう・・・これは、契約だからではありませんよ。恋人ですからね、今の私は・・・」シエルの髪にキスの雨を送りながら、愛の誓いの様にセバスチャンは、シエルに囁く。
 それだけで、シエルは益々、涙を溜めていく。
 そんなシエルの涙をセバスチャンの唇が優しく吸い取る。
 悪魔の自分が初めて愛した少年・・・シエルは高貴な魂だけでなく、生き様すらも美しい・・・
 どんなに貶められても、穢されても凛として自分の足で、未来を見据える契約者で獲物の主。
 最早、今までの契約者の様にその魂を喰らえない事は、セバスチャンとて理解していた。
 しかし、今は自分の本音を「真実の心」を告げる刻ではない。
 大事に愛し、慈しみ、全ての苦しみ、柵からシエルを解き放ち、自分の腕の中だけで生き、自分だけを必要とするシエルに変えてみたいと言う欲求・・・
 悪魔であるセバスチャンには、過ぎた望み。
 シエルはさながら「神に見捨てられた堕天使」の様だから・・・
 悪魔の自分が、穢していいものか、迷う時すらある。
 でも、セバスチャンの腕の中で啼き、空腹を癒す為のSEXと言う行為を承諾し、自分から時には、セバスチャンを求めるシエル。
 得難い史上の美、天上にしかないとされる禍々しい蒼・・・「蒼い薔薇」は地上にあってはならない。
 シエルの瞳は正にその穢れた「蒼」なのだ。
 悪魔が求めて止まぬシエルの瞳の色こそ、天上にしかない「蒼」なのだから・・・
 「セバスチャン、もうキスはいいから・・・その・・・僕にないソレに触れてみたい・・・」散々、身体を重ねてきたと言うのに、今まで言い出せなかった欲求・・・抱き合った時に、シエルを煽る黒々とした叢・・・何かの本で抱き合った時、その存在がなければ、摩擦で痛いと言う文字が、いつまでも頭から抜けず、セバスチャンを苦しめていないかなどと、シエルは悩んでいたのだ。
 「坊ちゃん・・・私の様な穢れた存在のソレに触れたいなどと・・・宜しいのですか?」セバスチャンも再確認をしてしまう。
 シエルとの行為の時、柔肌にソレが擦れて、シエルが痛がっていたのではないだろうかとも、セバスチャンは思っていたから。
 言葉の足りぬ二人の想いはいつも空回り・・・