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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「道に迷っても」セバシエSSびみょ~H
セバス企画の前に想いついた短編です。
 えっ?と言う突っ込みはなしで、サラッと読んで下さいませ。



 「道に迷っても」
 「う~ん・・・」
 どれ程激しい情交の後でも、シエルは目覚めてしまう・・・
 以前とは違う身体・・・
 今は悪魔だから・・・
 逆にセバスチャンは安らかな眠りについている様だ。
 あの日、薔薇迷宮で誓った言葉・・・
 『永遠にお前は僕の執事』
 言葉は呪縛となり、セバスチャンを縛り付けた。
 魂を喰らえなくなった為、シエルの精気で、飢えを補うしかなくなってしまった。
 糧を失えば、セバスチャンは暴走するかも知れなかった。
 しかし、本来の悪魔の気質から言えば、クロードがアロイスを手にかけた様に、シエルを殺せないなら、見捨てても良かったのだ。
 セバスチャンが解からないシエル。
 もう二人だけで暮らして、100年はたった頃だった。
 そっといつもの様に、ベッドから抜け出すシエル。
 廊下に出て歩き出す。
 月明かりが綺麗だった・・・
 「僕はいつまで生き続ければいいのだろう・・・」
 不意に出る疑問。
 ゴトッ・・・
 悪魔であっても不死身ではない・・・
 疑問を持ってしまったシエルは、床に倒れ伏した。
 壊れたマリオネットの様に・・・
 フッ・・・
 セバスチャンが目覚めた。
 傍らに眠っていた筈のシエルがいない・・・
 嫌な予感がする・・・
 「坊ちゃん!!!」
 セバスチャンはベッドから飛び起き、走り出す。
 例え呼ばれなくとも、身体の関係がある以上、意識は繋がっている。
 程なくして、倒れているシエルを見つけた。
 「坊ちゃん・・・」
 セバスチャンは絶句した・・・

 「う~ん・・・」
 シエルが目覚める。
 「ここは・・・何だこれは・・・」
 「ようこそ・・・わたくしのお茶会へ・・・」
 シエルの目の前に黒と白の衣装の少女がいた。
 目の色は、薄い水色だが、黒々とした長い巻き毛、ゴシックロリータと言った風情のワンピースを纏った少女は、闇の雰囲気を持つ。
 「青の女王と呼ぶべきかしら・・・」
 クスクスと笑う少女にカッとなるシエル。
 「煩い!どうせ奴が眠ってる間にこんな格好を・・・奴は何処だ・・・」
 「さぁ?そなたがいなくて泣いているやも知れぬぞ?」
 目の前の少女は異質だ・・・
 威厳を備えた物言い・・・
 かつて『女王の番犬』だった自分ですら、軽い恐怖を感じる。
 「お前・・・何者だ!セバスチャンの事を知ってる口ぶりだな?お前も悪魔と言う事か?」
 「フフ・・・その様な可愛らしい衣装で凄まれても、迫力に欠けるな?シエル・ファントムハイヴ」
 「煩い!!!」
 「シエル!!!何て口の利き方を・・・」
 シエルはビクリとする。
 背後から聞き覚えのする声が・・・
 「リリス様、失礼致しました。シエルがご無礼を・・・」
 「構わぬ。前から彼には興味があった・・・一度会ってみたかったのじゃ・・・」
 「貴女様が呼ばれたのですか?シエルを・・・」
 「マダム・レッド・・・」
 背後を振り返ったシエルは、懐かしい人の名を口にした。
 「あら~ん・・・覚えてくれてたのね・・・嬉しいわ・・・でもセバスチャンと逸れてしまったのね、貴方は・・・」
 「嫌、彼は自分でココに来たのじゃ・・・自分を見失っての・・・」
 「では今頃は、セバスチャンが焦ってるでしょうね」
 リリスとマダム・レッドはニコニコと笑う。
 「どう言う事だ?僕が自分を・・・所で貴女は王妃であられますか?」
 シエルは言いながら、跪き礼を取る。
 「セバスチャンから教育されたのか?如何にもわたくしは王妃じゃ・・・貴族の性か?女王には跪くと?」
 「いえ、貴女にご無礼を働くと、セバスチャンの立場が悪くなると危惧しただけで・・・僕が自分を見失ってるとは?」
 「言葉の通りじゃ・・・そなた自分の生きる意味を失ったか?これを見るがいい・・・」
 リリスが手を振ると、巨大な鏡が現れ、ある映像を映し出した。
 セバスチャンが慌ててシエルを抱き起こしている映像・・・
 『坊ちゃん・・・坊ちゃん・・・シエル・・・』
 シエルの虚無な身体を揺さぶったり、頬に擦り寄ったり・・・
 自分に悪魔学を教育する為に、家庭教師モード全開の昼間のセバスチャンからは、想像も出来ない只の男がソコにいた・・・
 「あんたってば、愛されてるのね・・・セバスチャンに・・・」
 ホゥ・・・と溜息交じりのマダム・レッドにクワッと歯を剥くシエル。
 しかし、映像はエスカレートするばかり・・・
 人の魂を喰らう事のないシエルに、キスで自分の過去の蓄えを送り込み、目覚めを誘発しようとしてるセバスチャンがソコにいた。
 「いい加減に帰ってやれ!これ以上行為が進むのを見せたくないならな?我々は一向に構わぬが・・・」
 マダム・レッドと顔を見合わせ二ヤつくリリス。
 「解かった!帰ればいいんだろう?何であんな面倒な奴を・・・」
 シエルは本能的に、鏡がセバスチャンの元に戻れる一番近い道だと気付いていた。
 「さようなら・・・マダム・レッド・・・僕はもう道に迷わない・・・僕にはセバスチャンがいる。貴女が何故ここにいるかは知らない。もう二度と会う事もないだろう・・・いつか転生して、幸せになって欲しい・・・」
 シエルは言いながら、鏡に入って行く・・・
 「シエル、貴方こそ幸せになって!!!」
 声の限りにマダム・レッドは叫んだが、シエルの耳に届いたかどうか?
 「さぁ・・・二人は二人・・・わたくし達のお茶会を始めましよう・・・」
 リリスに促され、マダム・レッドは席に着く。

 鏡を通り抜け、シエルは本体に戻っていく・・・
 一向に目覚めないシエルに、セバスチャンは焦り気味で、キスを繰り返す。
 グッとシエルに後頭部を掴まれ、セバスチャンの舌にシエルの舌が絡まった。
 クチュッ・・・チュッ・・・
 「坊ちゃん・・・」
 「ただいま、セバスチャン」
 「坊ちゃん・・・もう二度と私を置いて行かないで・・・私から離れないで・・・」
 抱き締める身体が震えてるのを感じたシエルだった。
 「ああ・・・僕が道に迷ったら、お前が導いてくれるんだろう?僕は、お前を愛したんだから・・・」
 「ええ・・・私は貴方を導く者です・・・そして貴方も私を導いた・・・私達はお互いを引き寄せたのだから・・・私も貴方を愛しています」
 永遠の愛の誓い・・・
 シエルはセバスチャンの為に悪魔になったかも知れない。
 「孤独な魂に祝福を・・・」
 二人の誓いは永遠に・・・
                FIN
H25.3.26 P10:18