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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「私の青い蝶・・・その後」完結編
  「私の青い蝶」ついに完結編になりました。
 若干R-18になっておりますので、ご注意を((+_+))
 フォレ・ノワール様がTLにて、リクエスト下さり、続編を書く事が出来ました( ^)o(^ )
 白様のみ、お持ち帰り頂けます。


  「私の青い蝶・・・その後」
 「ああっ・・・もうイケ・・・」
 薔薇の花ビラの中、愛し合う二人・・・
 シエルはセバスチャンに組み敷かれているのだから、背中には、花粉がベットリと付いていた。
 甘い匂いが立ち上り、益々、セバスチャンを昂ぶらせていく。
 「やぁぁぁ・・・そんな大きく・・・」
 「無理ですよ、坊ちゃん・・・貴方が私を・・・くぅぅ・・・」
 シエルの強烈な締め付けに、セバスチャンは欲望を放つ。
 「はっあっっっっ」
 シエルは体内の奥深い所で、セバスチャンの白濁を受け止めていた。
 疲労の為、ぐったりしている。
 「坊ちゃん・・・」
 セバスチャンは、優しくシエルにキスする。
 触れるだけの労わる様な優しいキス。
 「馬鹿・・・」
 チュッとキスし、直ぐ離れるセバスチャン。
 そんなセバスチャンに業を煮やしたシエルは、セバスチャンの首に手を回し、引き寄せ、キスを仕掛ける。
 甘い甘いシエルの芳香に、セバスチャンはクラクラ酔いそうだった。
 偶には、キザな事を言ってみる。
 「坊ちゃん、貴方に酔いそうです・・・」
 決まった!と内心思っていたセバスチャンなのだが
 「・・・」
 シエルは、憮然とした顔・・・
 「酷い坊ちゃん・・・」
 溜息をつきながら、肩を落とし、がっくりするセバスチャン。
 「クックックッ・・・あはは・・・お前のそんな顔初めて見た・・・」
 嬉しそうなシエルの笑う顔。
 セバスチャンは目を丸くして凝視していた。
 「初めて見ますよ・・・貴方のそんな笑顔・・・心から嬉しそうな年相応の笑顔」
 そうシエルは13歳の無邪気な子供が、時折、見せる屈託のない笑顔をセバスチャンに晒したのだ。
 「だって面白いだろう?僕の上に立ってるつもりが、いつまでたっても、僕の上にはなれないのだから・・・それに全ての柵から、解放されたと言っただろう?何か、全てが馬鹿馬鹿しく思えてならんのだ。死ぬ事で、全てから逃げる事が出来ると思ってたのに・・・今は、お前と共に、何時までも生きたいと想う。こんな僕は嫌いか?傍にいるに値しない存在か?」
 「いいえ、私は貴方を捕らえたつもりで、貴方に囚われたのですよ。どこまでも、貴方のお傍に・・・貴方の命の続く限り・・・これは、最初の契約ですから、何処までも、永遠にお傍に在りましょう・・・所で、このままでも良いのですが、きちんとベッドで愛し合いたいのですが?御許し頂けますか?マイ・ロード?」
 「一々、そんな事を聞くな!言わなくたって解ってるだろう!」
 シエルは何度セバスチャンに抱かれても、少しも慣れる事はない。
 いつもドキドキと心臓が激しく高鳴り、死んでしまう程の快楽に堕とされるのだ。
 「貴方の御口から、聞きたいのですよ?貴方こそ、私を求めて下さっているのか、時々不安になるのですから・・・」
 何時になく、弱弱しげなセバスチャン。
 今回の件で、打ち拉がれているのは、セバスチャンの方だ。
 自分の失態が招いた悲劇・・・シエルは悪魔として蘇った。
 一度人としての生を終えたが、ハンナの横やりで、二度とシエルの魂は喰らえない。
 クロードの仕組んだ罠に見事に嵌ったばかりか、女であるハンナにも、翻弄されたセバスチャン。
 「愚かで間抜けな悪魔セバスチャン・・・」
 シエルの評価は、最もだ。
 何度ベッドでシエルを啼かせたとしても、セバスチャンは満足する事はないだろうと想われた。
 悪魔にとって自分の身体は武器でもあり、人を誑かす為だけのモノ・・・どんな美人と寝ようが、何ら感じる事などない。
 相手を誑かす為だけに、感じた振りをすればいい・・・
 しかし、シエルだけは違ったのだ。
 自分が持っていかれそうになるのだ。
 シエルと言う甘い毒に犯される気分なのだ。
 それでも、明るい光の中、いつまでもここにいるつもりはない。
 シエルは闇が良く似合う。
 アロイスとシエルの性格の違いが、色の好みまで反映される様に・・・
 体内から光を放つ様なシエルに溺れてしまう。
 人間を虫けらだと思っていたのに、まるで内側から、光輝き、悪魔を吸い寄せるシエルと言う存在・・・今は、悪魔になってくれて良かったと想う。
 何処までもセバスチャンの身体に合うシエルの身体・・・まるでセバスチャンの為に、産まれて来た様な存在のシエル。
 セバスチャンは全裸で抱き合った時のまま、寝室にシエルを運ぶ。
 ベッドに辿り着く頃までには、元の大きさに身体を戻していた二人。
 そのまま、縺れる様に、ベッドに倒れ込む。
 お互いが相手を欲しているのだ。
 悪魔となり、セバスチャン程ではないが、人であった時の体温は、幾分かは、下がっていたシエル。
 セバスチャンの腕の中だけでは、以前の様に熱くなる。
 誤魔化し様のない身体の変化・・・
 「フフ・・・そんなに感じて・・・今からそそれだと持ちませんよ・・・」
 シエルの幼いモノは、セバスチャンの愛撫に感じ、悦びに内震えていた。
 「そんな事言うな・・・恥ずかしいだろ?」
 「恥ずかしい?悪魔に羞恥心などあり得ませんよ?私達はそれ程、複雑な感情を持ちえない・・・貴方は悪魔になっても変らない・・・もっと早く気付けば良かったですね。」
 「当たり前だ、僕はシエル・ファントムハイヴなんだから!」
 シエルの笑顔にハッとするセバスチャン。
 「イエス・マイロード!」
 運命の悪戯はシエルを悪魔とし、セバスチャンの孤独を癒す存在となった。
 シエルは、セバスチャンに求められる事で、自分が生きる意味を知った。
 (お父様、お母様・・・僕は、セバスチャンと生きていきます。復讐を終え、無に帰るつもりでしたが、運命の悪戯は僕を生かす道を選んだみたいです。もう二度と、貴方達には会えませんが、セバスチャンの傍で生きていきます・・・命の続く限り・・・)
シエルはセバスチャンの腕の中で、花開く。
 穢れ無き白薔薇の様に、気高く美しく・・・
                             FIN
H.23.12.29      P11:45
      あとがき
 もっとビシバシ、エロエロで行く筈が、この様な事に・・・
 気分はノリノリでしたが・・・
 お互いを求め合う二人が好きなので・・・
 これで多分、今年の更新は終わりかも知れません((+_+))
 連載の「過去からの呼び声」第三章に取りかかりますので・・・ 
 まだ今月はネタばれ感想載せてないので、更新したいですが・・・
 今年は最高の年になりました( ^)o(^ )
 色々とモバゲーだったり、TLでは、女性だった筈が、男性のなりすましで、怖い思いもしたけど、アクセス頂いいたお嬢様には、暖かいコメント頂いたり、忙しかったけど、良い一年でした。
 TLは不定期で出没していますが、宜しければ、お声を掛けて頂ければフォローさて頂きます(^-^) 
 基本チキンなので、私からは、失礼じゃないか?とか、思って中々フォロー出来ません((+_+))
「何あんた!」って返されたら泣いちゃう・・・
 年のくせに「黒執事」に嵌って抜け出せない・・・
 どうか、全てのお嬢様が、少しでも素敵な思い出を作れます様に・・・
今年、一年ありがとうございました(^-^)
 来年も、宜しくお願い致します!