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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「甘く哀しい痛み」リクエスト、セバシエ
 ぴよ様おまたせしました(*^_^*)
 少し書いてみましたが、何故かシリアスムード・・・
 続きますので、暫くお預けプレイで・・・
 お身体大切に♥
 私も頑張ります(*^_^*)



                 「甘く哀しい痛み」 
 最近、私はおかしい・・・
 自分でも理解出来る程に・・・
 気紛れで、契約した主・・・
 全てを奪われ絶望した筈なのに、心は失わなかった。
 気高き、蒼い炎の様な激しさを持つ
シエル・ファントムハイヴ
 全ての秘密を知るのは、彼と私だけ・・・
 その事実が胸を甘く焦がす。
 「坊ちゃん・・・お目覚めの時間ですよ・・・」
 惨劇の後、一人生き残ったと言うのに、時折見せる無邪気な寝顔。
 永遠にこの顔は、私だけが知ればいい・・・
 そんな馬鹿げた望みすら抱く様になってしまった・・・
 一年は私に取って長過ぎた・・・
 「んっ・・・この香りは、ダージリンか・・・」
 「流石は坊ちゃん。はい、本日はマリアージュ・フレール社のダージリンでございます」
 「フフ・・・最近のお前の紅茶はまぁまぁだな・・・」
 時折、意地悪気な顔が緩む時がある。
 「ええ・・・掌にいきなり掛ける無茶苦茶な主人に仕えてますから・・・」
 言葉を選ぶべきだった・・・
 それきり主人は黙ってしまった。
 本来執事は、出しゃばってはならない。
 主人の問いに答えるだけで、嫌みなど・・・
 しかし、私は悪魔なのだ。
 どれ程、「人間らしく」装ってみた所で、本性は隠せない。
 醜く、えげつない存在の私。
 紅茶が終われば着替え。
 その後は、執事として主の為に、淡々と仕えるしかなかった。
 自ら選んだとはいえ、つまらない役回り。

 「いや~んシエルったら・・・」
 無邪気な笑顔。
 貴族の令嬢らしからぬ主の婚約者。
 使用人などモノでしかないのに、私にまで心を砕く。
 このまま何事もなく、主と結ばれていたら、幸せな家庭を築くのだろう。
 しかし、彼は私のモノなのだ・・・誰にも渡さない。
 誰にも奪わせない。
 「どうぞエリザベス様」
 「ありがとうセバスチャン。キャ~可愛い、素敵なケーキね」
 「恐れ入ります」
 心を隠し、そつなくこなす。
 急に現れては、主の心を乱す婚約者。
 彼女が真実に気付く事はないだろう・・・
 結ばれる前に、彼は私のモノになるのだから・・・
 主が女性だったなら、自ら私を求める。
 体を開く・・・
 全てをさらけ出し、契約半ばで私は興味を無くし、魂を喰らう事無く、打ち棄てるか、殺してきた事もあった・・・
 悪魔に取って重要なのは、魂だけ・・・
 人など只の餌だったのに・・・

 いつからだろう?
 この想いに気付いたのは・・・
 気付けば、セバスチャンを探す自分。
 復讐の為だけに契約した悪魔。
 憎しみだけに支配された強い想いが彼を呼んだ。
 無力な子供だった自分はもういない・・・
 ここにいるのは
シエル・ファントムハイヴ伯爵なのだから・・・
 真実を知るのは、セバスチャンだけでいい・・・
 エリザベスにも誰にも知られてはならない。
 悲しみを背負い、望みが叶った暁には、この魂はセバスチャンのモノ・・・
 彼に喰われて終わるこの命・・・
 それが僕の喜び。
 何れ彼の中で吸収され、僕と言う存在は消え去り、セバスチャンの糧となる。
 空腹な悪魔を満たしてやれるのは僕だけ・・・
 その想いは、胸を甘く熱く焦がす。
 この想いは僕だけのもの・・・
 彼に知られてはならない。
 僕だけの甘い秘密。
 そんな2人に訪れた変化・・・
 あの日の出来事・・・
 「でね、シエル・・・もぅ・・・ちゃんと聞いてる?」
 「んっ・・・ああ・・・」
 「あたしの話何て聞いてないのね・・・もう!許さないんだから・・・そうだ!あたしを捕まえてくれたら、許してあげる♥」
 突拍子のない婚約者の申し出を渋々受ける主に笑いを噛み殺す私。
 只、それだけの筈だったのに・・・
 それは起きた・・・
 走り出すエリザべス様を追いかける坊ちゃん・・・
 デスクワークばかりで、体の訛ってる坊ちゃんと違い、活発なエリザべス様は、調子に乗って走っていた。
 「危ない!エリザべス!!!」
 「坊ちゃん!!!」
 悪魔である私には、主人を何事もなく助けるなど、朝飯前。
 しかし、
「人間らしく」そんな言葉に縛られ、動けなかった・・・
 木に足をとられ、転びそうな婚約者を身を呈して守った主。
 ドサッ・・・
 チュッ・・・
 悪魔である私には全てが見えていた。
 倒れる時に、主の頬に触れたエリザべス様の唇・・・
 心がざわついた。
 平常心を保てるのか・・・
 主の元に駆け寄った。
 「大丈夫ですか!坊ちゃん・・・」
 女性であるエリザべス様を思いやる心など持ち合わせてない。
 「ごめんシエル・・・大丈夫?」
 エリザべス様は自分で坊ちゃんの上から、起き上った。
 「んっ・・・だ・・・うっ・・・」
 足を痛めたのは、私には解っていた。
 「申し訳ございません。エリザべス様・・・坊ちゃんの足の具合を確認しますので、屋敷に戻りましょう・・・」
 執事らしく精一杯の声で、優しく言ったつもりだった。
 「ご・・・ごめんなさい・・・セバスチャン・・・早くシエルを診てあげて・・・」
 泣きそうな顔・・・
 しまったと思っても取り返しはつかない。
 後で主からお叱りを受けるだろう・・・
 それでも私は構わない。
 主の為に尽くすのが執事の私なのだから・・・
 例え、悪魔の美学を穢そうとも、自分の欲望に正直なのが悪魔なのだから・・・
 「タナカさん・・・坊ちゃんが足を痛められた様です。取り敢えず応急手当します。医者の手配をお願いします。そろそろエリザべス様も戻られますから、お相手も宜しく・・・」
 「心得ております。貴方は坊ちゃんの手当てを・・・」
 老人と言えど、主に私以上に忠実な家令は詮索はしない。
 職務を全うするだけ・・・
 私は主を手当てするべく寝室にお連れする。
 余程、酷く打ったのか、主は腕の中でじっとしていた。
 言葉を発しないのは、怒っているのかと思ってたが、そうではない様だ。
 そっと下ろし、救急箱から、手当の準備をする。
 「痛みますか?骨は大丈夫の様ですが・・・」
 「んっ・・・つっ・・・少し痛いだけだ・・・」
 顔を僅かに歪める主。
 肉離れが軽い打ちみの様だ。
 「申し訳ございません・・・執事にあるまじき行為を・・・」
 「お前は僕の執事だろう?だったら、何の問題もないだろう・・・」
 主の言葉にマジマジと顔を見てしまう。
 それでも主は責めたりはしなかった。
 名門伯爵家の執事が主の怪我の原因とは言え、婚約者を放置するなど前代未聞。
 彼女でなければ、婚約解消もあり得るだろう。
 「では何れ医者がきましょう・・・暫くお休み下さい」
 手早く着替えさせ、主を就寝させ下がる。
 下では大騒ぎだった。
 「セバスチャン、シエルは!」
 「大丈夫ですよ、エリザべス様。軽い打ちみの様なので、応急手当てしましたので、今はお休みになられてます。ですので、お静かに・・・」
 「良かった・・・」
 力なく床にへたり込むエリザべス様。
 「貴方達は仕事に戻って・・・くれぐれも大騒ぎなどして、坊ちゃんの安眠を邪魔する事などない様に・・・」
 「ではエリザべス様。おやつの用意をして参りますので、客間でお寛ぎを・・・タナカさんお願いします」
 それだけが精一杯。
 逆上してエリザべス様を手に掛けなかったのを褒めて欲しい。
 探れば主は、痛みの為に寝つけなくてシーツの中でモゾモゾと・・・
 「坊ちゃん・・・貴方に暫しの休養を・・・」
 一人厨房の中、左の契約印に口付ける。
 魔力を使用し、主の契約印を介して無理矢理眠らせた。
 医者がここまで到着するまでの安眠の為に・・・
              2に続く・・・
           H26.3.15 P3:46