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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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二人だけの誕生日シエセバ編あとがき
 これで、坊ちゃん誕生日小説は、終了です♥
 最近、シエセバに嵌っている九条ですが、基本は、セバシエです(-_-;)当サイトのセバスチャンは、シエルに頭が上がりません(・_・;)
 坊ちゃんに抱かれ、喘ぐセバスチャン嫌いな方は、申し訳ありませんでした(・_・;)
 原作のセバスチャンが、シエルの為に奔走してるので、つい、受けっぽくなっちゃいます。
 今回は、二人がはっきり「愛してる」と言う告白がテーマです♥
 二人でチュッ、チュッ、イチャイチャして、アツアツな二人が書きたかったのです♥
 アニメでは、悪魔となり、人間のシエルは13歳で死んだ事になりますが、この小説は、もし、14回目の誕生日を過ごすとしたら・・・がテーマで、最初は、セバシエで、今回は、シエセバのニ部構成の割と短編です。
 明日からは、年賀状書いたり、事務処理中心で、ブログは、当分お休みかも知れません(・_・;)
 しかし、今朝だったか?以前にブログ内で、26拍手頂いた、セバスチャンのイラストの別バージョンの夢見てしまいましたので、それに関しての小説か、漫画をブログに載せれたらいいなと思っています♥
 アニメⅠの捏造小説は、少し、珍しくメモっているので、いつかお届けしたい(・_・;)
 カラーイラスト描いて載せたいとか、色々思っています。
 水嶋ヒロさんの小説、読まれましたか?
 予約しとけば、良かった・・・
 今日、旦那が三件の店回ってくれましたが、完売で予約のみ・・・
 明日、長男とこ行ったら、探してみたい♥
 まだ、今月のアニメ誌買うだけで、見れてないのですが(・_・;)
 明日、もう、今日は原作ですね♥また、12月号の感想も含めて、後日アップ致します。
二人だけの誕生日シエセバ編NO.2
「くっ・・・ああ・・」セバスチャンが、シエルの猛った牡に貫かれ、揺さぶられて喘ぐ。
 相手は、子供なのに、いつも自分が抱いて、喜ばせている相手なのに、大人の自分が抱かれ、喘ぐのだ。
 悪魔は、「羞恥心」などと言う繊細な感情は、持ち合わせていない筈なのに、恥ずかしく思う自分に苦笑する。
 「はぁ、セバスチャン締めるな・・・くっ」例え、シエルが若く、性欲が強いとしても、セバスチャンの強烈な締め付けには、耐える事はできなかった。
 セバスチャンの蕾から、ズルっと自身の牡を引き抜き、セバスチャンの顔まで、自分の顔を近づけ、キスする。
 チュッ、チュッとセバスチャンの薄い唇を啄み、セバスチャンの顔の傍にグッタリと倒れ込む。
 「坊ちゃん・・・大丈夫ですか?お疲れでしょう・・・お風呂に入られますか?」悪魔で執事なセバスチャン。
 「もう、ムードを考えろ!いつまでも執事でいるな・・・ここにいる間は、恋人同士なんだろうが・・・」シエルが呆れて溜息をつくが、セバスチャンは、只、照れ隠しなのだ。
 シエルに抱かれただけでも、ショックなのに、感じない筈の身体は、シエルを咥え込み、最高の快楽を味わってしまったのだ。
 羞恥心・・・居た堪れない感じになっても可笑しくはない。
 「ですが、坊ちゃん、このままでは、いられませんからね、さぁ・・・」セバスチャンは、態度を崩さない。
 「解った・・・但し、お前も入れ」「御意」俯くセバスチャンに見えない様にシエルが薄笑いを浮かべていた事に、セバスチャンは、気付かない。
 「ああっ・・・もう・・・やぁ・・・」チャプ、チャプと湯が跳ねる。
 声を上げているのは、セバスチャンなのだ。
 いつもの様にシエルの身体を洗い、湯船に入れ、自分は、軽く、頭の先から、爪先までさっと洗い、蕾の内部のシエルの残骸をシエルに気付かれぬ様に掻き出し、シエルの待つ湯船に、向かい合わせに入っただけなのに・・・
 「まだ、まだ、誕生日プレゼントは貰うぞ。」シエルの目の中の、欲情を感じ、セバスチャンは青くなる。
 ベッドで二度抱かれた身体は、軽い疲労感を感じていたのだ。
 まるで、人間ではないか・・・
 そうして、シエルに溺れているセバスチャンは、シエルに抱かれるのを、喜々として喜んでしまう。
 「ああ・・・もう、私は・・・早く坊ちゃん・・・」シエルの熱い迸りが欲しくて、自ら、腰を動かすセバスチャン。
 バスの縁に手を掛け、背後から、シエルのモノを受け入れ、ひっきりなしに喘ぐセバスチャン。
 「あああ・・・」セバスチャンの叫び声と共に、シエルを締め付け、内部は、蠢き、快感を感じ、セバスチャンの再奥にシエルの精液が叩きつけられた。
 「凄く、快かったぞ、お前の身体は・・・」シエルは、最高の誕生日プレゼントだと思った。
 いつも、自分を弄んでいた悪魔を抱いたのだ。
 優越感に浸ってしまっても、僅かな報復なのだから、許されるだろう。
 セバスチャンは、それに関して、一言も発する事はなかった。
 「もう、夜も遅い・・・身体を拭いて、ベッドで休みましょう・・・」時刻は0時を過ぎていた。 
 シエルの誕生日は、もう終わったのだ。
 「そうだな、いい加減疲れたしな。ちゃんと、僕の隣で寝るんだぞ、セバスチャン。二人だけなんだから、朝食が遅れても構わんからな。」シエルは、ちゃんと言い聞かせておかないと、傍にいないセバスチャンの行動が、気になって仕方がない。
 「契約だけ」その言葉は、今や無意味・・・
 身体を重ね、愛を告げ、二人で歩む未来のすばらしさを知った今では・・・
 あと、二日暫くは、二人だけで、この別荘にいられるのだが、屋敷の事が心配な二人なのだ・・・
 「二人だけの誕生日」は、もう、終わってしまった・・・
 「マイ・ロード誕生日おめでとうございます。これで、一つ大人になられましたね。」セバスチャンは、ベッドに二人で戻り、髪には、タオルを巻き、バスロープを着ていた。
 シエルも、セバスチャンとお揃いのバスロープを着て、手招きでセバスチャンを呼び、抱き締める。
 「ああ・・・今日は、このまま眠れる気が致します・・・」シエルの温かい腕に抱かれ、セバスチャンは、瞼が重くなるのを感じていた。
 「セバスチャン僕の誕生日は、終わってしまった・・・でも、これからは、契約が完了するまで、何度でもここにきて抱き合おう。僕がお前に抱かれても、いいのだから、愛してるセバスチャン」「私も貴方を貴方だけを愛しております。私の命が続く限り、貴方と共にありましょう。でも、今度は、私が存分に抱いて差し上げます。覚悟して下さいね、坊ちゃん。」いつものセバスチャンに戻っていく。
 シエルとセバスチャンは、クスクスと嗤い合った後、睡魔に襲われ、殆ど、二人同時に眠ってしまった。
 幸せそうな微笑みを浮かべる二人を見ているのは、空に浮かぶ、青い月だけ・・・     FIN
二人だけの誕生日シエセバ編NO.1
 「坊ちゃん、ケーキをお持ちしました。」セバスチャンが、温かい紅茶と共に、ケーキを切り分け、一切れ差し出す。
 そのケーキは、去年シエルの13歳の誕生日に、日の目を見る事のなかった、チョコレートのシルクハットが乗っていた、イチゴのケーキだった。
 パクリとシエルは、一口食べて「美味しい・・・」シエルは、想わず感嘆の声を上げる。
 「それは、宜しゅうございました。」セバスチャンは、ニッコリ微笑む。
 セバスチャンにしても、シエルを美味しく頂いた後だから、機嫌がいい。
 しかし、この後、シエルの以外な行動は、セバスチャンの想定外なのだが・・・
 「セバスチャン、僕はお前から、誕生日プレゼント貰っていないのだが?」「は?」セバスチャンは、目を丸くする。(坊ちゃんは、何を?ここまで尽くして、これ以上のプレゼントとは・・・)セバスチャンとて、万能ではない。
 特に、シエルの心は、読めないのだ。
 愛しているからなのかは、本人には謎だ。
 「お前を食べたい・・・」?マーク一杯の悪魔の耳元で、シエルが囁く。
 「貴方、人間でしょう?悪魔何て食べられる訳ないでしょう」シエルの言葉の意味を理解出来ないセバスチャン
 「お前天然か?食べるってそっちじゃないぞ・・・」シエルは、セバスチャンをシエルが肉食として、食べると思っているのに気付いた。
 「まさか・・・坊ちゃん・・・」その言葉にセバスチャンは、顔をカァと染めてしまった。
 (何で、こいつこんなに可愛いんだ・・・)自分より、遙かに長く生きているだろう悪魔は、今までも、天然を発揮し、シエルの心を昂らせていた。
 「やっと気付いたか、つまらん。無理矢理押し倒すのが、この味なんだが・・・」(子供の言葉じゃないでしょう。どこで、貴方の教育を間違えたのやら・・・)セバスチャンは、本気で頭が痛い。
 何の因果で、子供に押し倒されねば、ならぬのだ。
 「あっ・・・」考える間もなく、シエルにベッドに押し倒されるセバスチャン。
 「御冗談は、大概になさいませ。貴方と二人きりになりました。貴方に最高の夕食、スイーツを供しました。これ以上の誕生日プレゼントはないでしょう。」セバスチャンは内心焦った。
 シエルを愛しているから、受け入れる覚悟は、いつでも出来ていた筈なのに、いざとなると臆病になってしまう。自分が悪魔だから・・・
 人間が伝承で伝える様に、悪魔と交わるだけで、穢れるとか、死に至るとか、悪魔化するとかは、有り得ない。
 そんなに簡単に悪魔になる事は、出来ないのだ、人は・・・
 悪魔が自分の命を引き換えにする場合以外は・・・
 セバスチャンが、あれこれ考えてる今でも、シエルはセバスチャンを抱く為の下ごしらえを開始する。
 「ちょっと・・・坊ちゃん、そんな、あっ・・・」ケーキのクリームをセバスチャンの乳首に塗り、舌で転がしたり、吸ってみたり、教えた訳ではないのに、的確にセバスチャンの性感帯を探り当てていく。
 「ふっ・・・ああ・・・」享楽と快楽に貪欲な悪魔である以上、セバスチャンは、熱くなる身体を止められないのだ。
 下肢の中心は、昂り、先走りがトロトロと溢れ出す。
 「フフ・・・ここは、正直だな・・・」シエルは、クリームをソコにも、塗りたくり、ペロペロと舐めたり、しゃぶったり、益々、セバスチャンを煽って行く。
 「もう止めて・・・坊ちゃん、私の身体は・・・」そう、悪魔の後口は、只、ついているだけの器官なのだ。
 シエルの様に、蠕動運動などしない。
 挿入しても、楽しめる筈などないのだ。
 「解っているさ、それでも僕は構わない。お前が欲しい。僕は、契約が終わったら、お前に魂を喰われ、完全にお前のモノになる。でも、それは来年か?もっと先か?目に見えない物など信じれない。先が解らぬのなら、せめて今だけでも、お前を所有したいんだ。僕の我儘か?お前と一つになりたい。」ここまで言われたら、セバスチャンは、観念するしかなかった。
 「それでも、貴方は、私を抱いて失望なさるかも、知れませんよ。私は、人とは違う。それでも良いのでしたら、私の初めては貴方に・・・後悔されましても、責任は、お取り出来かねます・・・」セバスチャンも覚悟を決めて、ベッドに身体を預け、シエルの行動を待つ。
 シエルが何年か後には、青年となって、自分を実験台の感覚で、抱きたくなるかも知れないとは、思っていた。
 こんなに早く「大人」になろうとは・・・
 「セバスチャン、お前を・・・愛・・・して・・・る・・・だから、お前は、僕のモノだ。」シエルは、セバスチャンにキスをして、昂る中心に手を伸ばし、扱く。
 シエルの小さい手でも、確実にセバスチャンは、昂っていく。
 「んんっ・・・」舌と舌を絡め、二人が呑み込めなかった唾液が、溢れていく。
 「ハァ・・・」唇が離れた瞬間、二人の間を銀色の糸が繋がっていた。
 シエルは、ぐったりと身体を投げ出しているセバスチャンの下肢に移動すると、クリームをたっぷり塗り付け、口に含む。
 「はっ・・・」シエルの熱い口腔に含まれ、セバスチャンは、喉を鳴らす。
 シエルには、口淫など、殆どさせた事のないセバスチャンだから、嬉しくて、声が漏れる。
 パッと口を塞ぐセバスチャンに「声を殺すな、お前の乱れる姿が見たい・・・」(どこのスケベ親父ですか・・・)セバスチャンの抗議の言葉は、発せられる事はない。
 シエルに溺れている自分なのだから・・・
 グチュ、グチュとシエルの口に含まれたセバスチャンのソレは、いやらしい音を立てながら、先走りで、ヌルヌルで、卑猥に光り輝く。
 それで貫かれたいと思わす感じてしまうシエルだったが、一つ大人になったシエルは、身体の上でも「大人」の経験をしてみたかった。
 セバスチャンを一時でも、自分のモノにしたかった。
 「独占欲」なのだろうが・・・
 口淫はそのままに、器用に手には、新たなクリームを取り、セバスチャンの蕾に塗りつける。
 「あっ・・・んんっ」セバスチャンから、快感の声が漏れた。
 感じない筈の器官に、シエルの指が触れただけで、喘いでしまう。
 ツプッ、シエルの指が蕾に挿入された。
 「はぁ・・・」セバスチャンは、愉悦に浸り、自分の身体の変化に驚く。
 人の後孔が感じるのは、異物を排泄しようと、蠕動運動をするからだ。
 悪魔は、例え、食料として、人を喰ったとしても、排泄行為はしない。
 血となり、肉となり、魂の代わりの糧となり、吸収されるからだ。
 それならば、この快感は・・・
 悪魔は、それが「愛故」などとは、気付かないだろう・・・
 一人で永久の刻を彷徨っていた悪魔には、到底、理解しがたい感情であり、感傷なのだ。
 シエルに同時に攻められては、流石にセバスチャンも堪らない・・・「ああ・・・」シエルの口内に、迸りを放つ。
 「ごちそうさま。」飲みきれない精液を舌で舐め取るシエルの口元が、エロイ。
 セバスチャンは、荒い息の中、心臓がドクンと高鳴る。
 ここまで、シエルの好きにさせたのだから、ここでお終いでは、身体が納得しない。
 「これからが、本番だ。覚悟しろよ、セバスチャン。」「望む所ですよ、ご存分にどうぞ。」セバスチャンも口では、負けていない。
 グッとシエルの昂りが、セバスチャンの蕾に当てられた。
 感じる事は出来ないだろうと、セバスチャンは、タカを括っていた。
 ズプッ、蕾の奥に挿入されたシエルを迎え入れ、セバスチャンの身体は、予想に反して、歓喜の悲鳴を上げた。
 「あああ・・・」仰け反り、快楽に喘ぐセバスチャン。
 愛するモノ同士の行為に、モノの大きさも、機能も関係はないのだ。 
 「ああ・・・坊ちゃん」律動するシエルの肩に手を置き、ひたすら喘ぐセバスチャン。
 「くっ・・・そんなに締めるな、セバスチャン・・・」シエルの方が、セバスチャンの身体のよさに気を抜くと、あっけなく射精してしまいそうだ。
 「ああ・・んっ」「くっ・・・」シエルは、セバスチャンの中で、耐えきれず、放ってしまっていた。
 その快楽の中、セバスチャンの蕾は、シエルを締めあげ、最後の一滴まで、熱いシエルのモノを絞り取ろうとしているかの様だった。
 シエル自身は、セバスチャンの中、再び、ムクムクと大きくなる。
 「えっ?」セバスチャンは、青くなる。
 子供ではあるが、過去に凌辱された経験を持つシエルだ。
 その上、セバスチャンにも抱かれ、快感を感じさせられ、調教され、SEXの虜になった今では、シエルも一度や二度の放出では終わらない。
 本当の誕生日プレゼントは、ここからなのだ・・・
 

 
 
 
 
二人だけの誕生日あとがき
 甘い筈が、何か暗い・・・
 ここまでは、セバスチャンがシエルを抱いて、誕生日プレゼントとしましたが、シエル視点で、明日、別バージョンで書けたら、書きたいです♥
 今朝、昨日の強風で、電線が切れ、インターネットに繋がりませんでした。 
 父が慌てて、中電に電話して、7:30に来るとの事で、すっぴんで、仕事行ったら、友達に痛々しい顔だと・・・
 しかし、「顔むくんでない?太った?」の一言で、皆に嬲られて・・・
 大笑いの一日でした・・・ええ・・・顔は、私より太っている、瓜二つの母より、大きいですよ、クスン。
 今回は、別荘に二人だけになったセバシエです♥
 いつもの如く、捏造、妄想小説ですので、悪しからず(・_・;)
 今回は、短編でお送り致しました。
 シエルが可愛くてなりませんので、最近は、セバスチャンお仕置き小説、受けばかりです(-_-;)
 明日の小説書いたら、ちょっとブログは、お休みして、事務処理とかかも知れません。
 ネタはあるのですが、設定変えていないのに、1P書くのに、二時間かかるほど、長文仕様になってしまうのです、小説書き出すと・・・
 まだまだ、黒執事です♥

二人だけの誕生日NO.2
魂の終焉を望む本当の理由・・・セバスチャンと一つになって、二度と、離れられなくなる事・・・
 人でありながら、悪魔を操り、女王の命を果たすシエル。
 人を殺す人を悪魔に殺させる事は、女王の命とは言え、裁かれて当然の行為だ。
 幸せになっていいとは思わない・・・
 「坊ちゃん、考え事も、結構ですが、二人っきりの時は、もう少し、私を見て下さいませんか?」セバスチャンは、ハァと溜息をつく。
 「ああ済まん・・・別に、お前を見ていない訳では・・・」シエルは、照れて真っ赤な顔をしてうろたえた。
 「解っておりますよ、貴方の考えなど、魔力を使わずとも、丸わかりですからね・・・幸せになっては、いけないなどと、誰が言いました?」「心を読むな!お前には、只の契約者など、取るに足らん存在だろう?でも、僕は違う。お前の腕に抱かれ、お前に愛されても、疑ってしまう。お前は、契約の為だけに、魂を喰えぬ代償として、僕を抱くのだと、想ってしまう・・・」シエルは、自分を抱いているセバスチャンの腕を掴む。
 「だから、お子様だと言うのですよ、貴方は・・・子供扱いされると怒るくせに、私の気持ちなど、少しも理解しようとしない。私が、自分から望んで抱きたいと想ったのは、シエル貴方だけ・・・契約だからではありませんよ。そもそも、「傍にいろ」なんて言う主など、貴方が初めてなんですからね。今までの主は、私の力を手にしたくせに、私を離していた者が殆どなんですからね。自分の都合の良い時だけ、その主の付けた名前で呼ばれたら、命令を実行するだけ・・・悪魔を望んで傍に置きたがる酔狂な主は、貴方だけ・・・だから、三年もお傍にいるんですよ、愛しているから・・・シエル・・・」過去を自分から話すセバスチャン。
 今までの主の中には、女もいた。
 今のセバスチャンとは、違う顔を望まれたら、変えるしかないセバスチャンだった。
 しかし、今は、オリジナル、自分自身の顔。悪魔としての本性は、長い髪だが、執事らしい、短い髪にしているだけ。
 シエルの心を読み、望む顔に、姿になろうと思っていたが、シエルは「どんな顔でも構わん、悪魔としての顔だっていいぞ。但し、僕以外の人の前では、らしくしていろ。」それだけの命令だった。
 セバスチャンは、仕方なく、元々のオリジナルの今の顔になったのだった。
 シエルと契約の時、身体を重ね、余りの快さに、自分の方が虜になってしまいそうだった。
 そんなシエルを凌辱し続けた人は、どんなに喜んだ事だろう・・・
 途端に怒りで、黒ミサにいた人、全てを切り刻み、血の海に沈めても、怒りは収まらなかったのだが、その感情が嫉妬であるとは、当時のセバスチャンは、気付かなかった。
 (フフ・・・今となっては、懐かしい思い出ですね。)セバスチャンは、苦笑する。
 シエルがグイッとセバスチャンの髪を引っ張り、口付ける。
 「もう、お前の方こそ、上の空じゃないか?僕ばかり、責めれないだろうが・・・」シエルは、唇を話し、セバスチャンを睨んでいた。
 「申し訳ありません・・・今は、貴方とこうして身体を重ね、愛し合う事が大事ですのに・・・さぁ、シエル」グイッとシエルの足を持ち上げ、再び、律動を再開した。
 「ああん・・・」シエルは、セバスチャンにしがみ付き、快楽に身を委ね、一つに溶けて行く。
 悪魔と人間である以上、永遠を共には出来ない・・・
 それでもこの一時は、シエルが幸せを感じる瞬間なのだ。
 「ああっ・・・もう・・・そんなに・・・締めて・・・くっ・・・」セバスチャンが珍しく息が荒い。
 「はぁっ・・・セバスチャン・・・いいぞ・・・」シエルは、喘ぐ。
 セバスチャンに翻弄されて、快楽の中で、幸せを感じてしまう。
 「ああっ・・・イク・・・」「ええ・・・私も・・・」シエルが自身から、快楽の果てに射精し、身の内を締め付け、セバスチャンは、シエルの再奥に熱いモノを迸らせた。
 セバスチャンは、ハァハァと荒く息を吐き、シエルの上で、ぐったりとしていた。
 悪魔とて、愛する相手とのSEXに溺れ、疲労を感じる事もある。
 只、人でない以上、異常な回復力を見せるのだ。
 シエルの中で、セバスチャン自身が、ムクムクと大きく、なろうとした時「セバスチャン、まだ、ケーキ食べていないぞ?誕生日には、ケーキだろう?ああ、どうせ汚れるから、バスはあとでいいし、裸で取ってこい。」シエルの命令の意図が解らぬセバスチャンだったが、命令は絶対。
 逆らう事は許されない。
 「イエス・マイロード」セバスチャンは、ケーキを全裸のまま取りに下がる。
 シエルは、まだセバスチャンから誕生日プレゼントを貰っていない。
 セバスチャンの感覚では、二人っきりの別荘で過ごした事、抱いて自分の身体を与えた事、一日傍で過ごしたなど、シエルへのプレゼントは、差し上げたと思っているのだが・・・
 シエルの望みは、セバスチャン自身、何も気付かぬ無邪気な悪魔は、ニコヤカに戻ってきた。
 その笑顔が崩れるのも、後少し・・・二人だけの誕生日は、まだまだ、これからなのだ・・・    FIN
 
二人だけの誕生日NO.1
 「んんっ」シエルの押し殺した声・・・
 「坊ちゃん、ここには、二人だけなのですから、好い声で啼いて下さいね・・・」セバスチャンは、シエルの首筋に舌を這わせ、執拗に舐めまわす。
 今日は、シエルの誕生日・・・
 ここは、ロンドンの郊外・・・
 セバスチャンが、シエルにすら内緒で、購入した別荘なのだ。
 二人だけならば、充分な広さの屋敷。
 森の中に、こじんまりとしていて、近くには、湖もあり、貴族のお嬢様が、気に入りそうな手頃な物件だった。
 手入れのいき届いた室内、暖房の設備も充実していて、寒がりなシエルのお気に入りな別荘となった。
 「今年の誕生日は、二人だけで過ごしたい・・・」シエルの望みを叶えるべく、シエルに内密で購入しておいた屋敷が役にたったと言う事だ。
 去年は、エリザベス親子と使用人が御祝いして、セバスチャンは、シエルから離れてしまっていた。
 シエルのお気に入りのチョコレートケーキを出しそびれ、自分で舐めてみた。
 勿論、悪魔であるセバスチャンに味が解る訳などなく、処分してしまった、シエルのパースデーケーキ
 その後に、就寝の準備をしにきたセバスチャンのタイを引き、無理矢理、口付けたシエル。
 途端に口内に甘いチョコレートの味が広がり、涙が出たシエル。
 セバスチャンは、オロオロするばかり・・・
 「僕の誕生日祝いも出来ないくせに、一人でチョコレートを食べるなど、執事にあるまじき行為だ!」怒り狂ったシエルに、部屋から追い出されたセバスチャンは、一週間、タナカに執事の座を奪われ、それでも、シエルの機嫌を損ねたのは、自分の言葉が足りないからだと思い、健気にも、シエルの後を追いかけ、懸命に主の御機嫌回復に努めた。
 ゴミを出そうとしたメイリンから、ケーキの事情は、聞かされていたシエルだったが、セバスチャンが契約に基づき、自分の傍にいて当たり前の時に、内緒でケーキを舐めたのが、気に入らない。
 出しそびれたなら、シエルの寝室にこっそり運び、一欠けらでも、シエルに食べさせておけば、こうはならなかったが、悪魔である以上、そこまで、気を使うのは、無理と言うもの・・・
 しかし、セバスチャンだけが、シエルの苦しみ、悲しみ、隠した真実を知っている以上、シエルの心を理解しなくてはならない。
 シエルの誕生日は、シエルを生き地獄に落とした日なのだから・・・
 「フフ」セバスチャンの嬉しそうな声・・・
 「どうしたセバスチャン?何だか、嬉しそうだが・・・」セバスチャンの愛撫は、既に、シエルの胸の紅くなっていく果実に移っていた。
 「いえ、一年前は、貴方を誤解させ、辛い一週間を送りましたが、今年は、貴方と二人きり・・・なんだかワクワクします・・・」本気で、ルンルン気分の悪魔に頭が痛いシエル。
 「お前、嬉し過ぎて、顔が酷い事になっているぞ・・・」猫の肉球をフニフニしているセバスチャンより、緩んでいる顔なのだ、今のセバスチャンは・・・
 「仕方ありませんよ、愛しい貴方を前に、悪魔であろうとも、無力ですから・・・」「お前は、どうして、そんなに恥ずかしい言葉がスラスラ出てくるんだ。」シエルは、本気で悩む。
 自分の命は、セバスチャンに喰われて終わりなのだ。
 愛だとか、恋だとか・・・そんな感情を目の前の悪魔に抱くなど・・・
 滑稽過ぎて涙が出てくる・・・
 自分の命を奪うモノに縋る自分が惨めなのだ・・・
 愛してしまったから・・・悪魔なのに・・・セバスチャンを・・・
 出来ればこんな気持ちに気付きたくは、なかったシエルだった。
 「人は、可愛そうな存在ですね、自分の好きな様には、生きれない・・・いつも、心を殺し、夢が叶わなければ、諦め、次の夢を実行しょうとする。どんなに努力しても、今の時代ならば、60年生きられれば良い方・・・まぁ、偶には、100歳まで生きる人間もいますけど・・・」二人っきりなのに、辛辣な言葉・・・
 途端にシエルの機嫌が斜めになる。
 「申し訳ございません・・・出過ぎた発言を致しました。今は、恋人同士なのでした・・・」シエルをぎゅっと抱きしめるセバスチャン。
 一年前と同じ繰り返しをする所だったのだ。
 (危ない・・・坊ちゃんは、気マグレですからね・・・暫くこの肌を味わえないと辛いですからね・・・)セバスチャンは、自身を自分で慰める事も、禁じられて、一年前、悶々としたのだ。
 「ああん」シエルの拙い牡をすっぽりと口に含むセバスチャン。
 ジュブ、ジュブと卑猥な音に、シエルの聴覚は、支配された。
 「はぁっっ」ドクンとシエルは、セバスチャンの口内で、蜜を放った。
 「ああ・・・甘い・・・フフ・・・貴方の蜜は、何度口にしても甘い・・・」セバスチャンの言葉に全身を染めるシエル。
 「もう・・・お前は・・・」シエルは、耳まで真っ赤だ。
 「それでは、今度は、こちらを舐めて差し上げます」シエルの腰にクッションを宛がい、蕾が見やすい様に固定し、舌を差しいれたセバスチャン。
 「いやぁぁ」快楽に翻弄されたシエルの嬌声が、寝室に響く・・・
 ピチャピチャ・・・卑猥な水音に、シエルの心は、煽られる。
 蕾は、少しずつ、セバスチャンを受け入れるべく、少しずつではあるが、解れていった。
 舌を抜かれると、セバスチャンの長い指が、蕾の中に少しずつ侵入してきた。
 「ああんっ」シエルの喘ぎは、高くなる。
 充分に解され、ヒクヒクとシエルの内部は、セバスチャンを求めて、収縮する。
 シエルの痴態にセバスチャンの下肢は、昂り、硬度を増していた。
 ズップン・・・解れ、濡れきった蕾に、セバスチャンの牡が、挿入された。
 「セバスチャ、セバスチャン・・・」「ああ・・・坊ちゃん」お互い抱き合い、深く交わろうと、口付ける。
 お互いの身体だけ、求めて・・・
 シエルは、後二年もしたら、エリザベスと結婚させられるだろう・・・
 (そんなのは、嫌だ。セバスチャン以外、要らない・・・セバスチャン以外、愛せないシエルの本音。
 エリザベスでは、駄目なのだ。