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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「貴方に溺れて」ツイッターネタ媚薬セバシエR-20
  昨日、フォロワー様の呟きに、お邪魔して盛り上がったネタ。
 セバスチャンが壊れ?てます。
 Mセバスでも大丈夫なお嬢様だけどうぞ(*^_^*)
 表現が卑猥でストレートですので、背後注意で・・・
 何方かセバシエ媚薬ネタアンソロ作って下さいませ~買いま~す!!!


           「貴方に酔わされて」   
  コト・・・
 「どうして僕にコレを?」
 「伯爵の数奇な運命に同情してさ・・・」
 「お前・・・面白がってるだろう?」
 「その目!!!いいいね、いいね♥君は変わらない。悪魔になっても・・・」
 葬儀屋の目の前のシエルの瞳が真っ赤に染まる。
 セバスチャンと同じ罪の色・・・
 「対価は?お前はただで僕に何かをくれる程、善人じゃないだろう?伝説の死神アンダーテイカー・・・」
 「懐かしいねぇ・・・今回はおまけだよ?その代わり、感想を事細かに包み隠さず、教えて欲しいねぇ・・・ひょっとしたら効き過ぎて、死んじゃうかも知れないよ?君には効かない様に作ってみたけど、過ぎた効果は、破滅を齎すからねぇ・・・それでも使うかい?執事君への逆襲に」
 ヘラヘラと笑う葬儀屋の目が一瞬輝いた。
 「ああ・・・その為に、お前に話を持ちかけたのだから・・・手間を取らせたな。解った・・・面倒だが、お前の望みは叶えてやろう。しかし悪趣味なのは相変わらずだ」
 シエルはウンザリとした顔で立ち上がり、出て行く。
 「その時を待っているよ。伯爵・・・」
 以前自分を抱えて、人の目に止まらぬ速さで走り抜けたセバスチャンの様に、屋根伝いにシエルは駆けて行く。
 人に見られぬ程の高さの木に止まると、漆黒の羽根を広げ、セバスチャンの城へと戻って行く。
 ウィリアムの鳩が届けた伝言に呼び出されたシエルは、城にセバスチャンを置き去りにしたのだ。
 自分が悪魔になって以来、疎遠な関係に見られた二人・・・
 シエルが倒れるまでは・・・
 セバスチャンは気付かなかった。
 シエルに心まで、囚われ、縛られている事に・・・
 サーカスの潜入調査で、シエルの発作を初めて目にしてうろたえた様に、慌てたセバスチャン。
 シエルが人の魂を食らわないのは、セバスチャンを契約に縛りつけたまま、『死』を選んで、復讐するつもりだったのに・・・
 自分の心はクロードに囚われた時、気付いてしまったから・・・
 セバスチャンを愛していると・・・
 「お帰りなさいませ、坊ちゃん・・・黙って出掛けられるとは・・・」
 「煩い!僕の自由だろう?」
 口を開けば嫌みばかりの男に、心まで奪われて・・・
 「そうですね・・・今の貴方は私の保護は必要ない・・・」
 その言葉の意味が、シエルには理解出来なかった。
 セバスチャンは嘘は吐かないが、本当の事も言わないから・・・
 「もういい・・・さっさと行くぞ!」
 「御意・・・お食事されませんと、貴方の体が持ちませんから・・・」
 悪魔の食事・・・
 人の魂を食らわず、悪魔は生き続けられない。
 最低限の食事・・・
 精気を食らう事・・・
 ドサッ・・・
 寝室に着くなり、セバスチャンに押し倒された。
 「この駄犬!少しは待てんのか・・・」
 「ええ・・・貴方を生かす為だけの行為としか、思って下さらない薄情な主人には、体で解っていただこうかと・・・」
 「フン!お前は言葉と行動が違い過ぎて読めん!手袋を外せ、上着だけでも脱げ!」
 自分はあっと言う間に、肌蹴られ、殆ど服を纏っていないのに、セバスチャンは執事然として自分を抱くのだ。
 『冷たくなった肌を感じたくない』と言われてる様で・・・
 心が軋む。
 悪魔となっても変わらない感情をシエルは持て余していた。
 「これは・・・失礼しました・・・」
 ゴソゴソと上着を脱ぐセバスチャンに隠れ、シエルは葬儀屋の用意したものを口に含んだ。
 セバスチャンが振り返った時、口付けて、流し込むソレ・・・
 冷たい液体が口の中に流れる違和感。
 「坊ちゃん・・・あっ・・・」
 ドクンとセバスチャンの体が跳ねた。
 「何を・・・飲ませ・・・くっ・・・」
 途端に熱くなる身体に、セバスチャンは目を見開いていた。
 口元を近くのシーツで拭い、なるべく液体を飲み込まない様にしてるシエルがいたから。
 毒では死なない悪魔・・・
 シエルが自分を殺したい程、憎んだとしても仕方ない事・・・
 どんな理由があろうとも、自分の美学に反し、契約を反古にしたのは自分だったから・・・
 しかし、これは違う。
 「媚薬・・・」
 「ほぅ・・・正解だ。精々楽しませて貰おうか・・・」
 シュルッ・・・
 セバスチャンのネクタイがシエルに寄って解かれた。
 いつもなら、ベッドに寝てるだけが殆どなのに、人であった時からのシエルの悪趣味は変わらない。
 いつかセバスチャンにやり返す事ばかり夢見ていたクソガキ・・・
 「お前・・・どれだけ感じやすいんだ・・・」
 スラックスの下、張り詰めたセバスチャンのモノにシエルがゾクゾクしてしまう。
 欲しいモノは欲しい・・・
 クロードとハンナがシエルの魂を欲した様に、悪魔のシンプルな感情・・・
 享楽と快楽を手に入れる為には、自身の体など道具に過ぎない悪魔。
 『どんな手でも使う』
 人に凌辱されたシエルも自身の体を使い、悪を暴いた様に・・・
 ピチャッ・・・ぺチャッ・・・
 「あっ・・・止め・・・」
 簡単に陥落してしまう自堕落な体・・・
 「フフ・・・感じればいい・・・素直にな・・・」
 組み敷いていた相手に組み敷かれ・・・
 セバスチャンのプライドは粉々に砕け散る。
 それでも逃げられない。
 逃がしてくれない。
 自由になりたかったのは、シエルか自分か?
 セバスチャンは理性を失う自分に恐怖した。
 ドクン・・・
 呆気なく、シエルの口に白濁を吐き出したセバスチャン。
 ハァハァと荒い息をするセバスチャンを横目に、シエルは自身の蕾を解す。
 媚薬の力で感じ易くなり、体の力が抜け切ってても、自分より長く生きた悪魔の回復力は計り知れない。
 ズズッ・・・
 セバスチャンに馬乗りになり、自分でセバスチャンのモノを受け入れるシエルに、焦るセバスチャン。
 「いけませ・・・んっんんっ・・・そんな・・・深く・・・」
 騎乗位では、ずっぷりと深く挿入されるのだ。
 邪魔になるものがなくなり、挿入される側だけでなく、する方もダイレクトに快感を感じてしまうから・・・
 正常位だと感じられない快楽に、体は歓喜した。
 ハァ・・・
 セバスチャンは快楽に囚われ、悪魔としての本性を露わにする。
 尖った牙で、過去の契約者を引き裂いただろう・・・
 シエルは妖艶なセバスチャンに魅せられていた。
 禍々しい赤い目・・・
 美しいピジョン・ブラッドの瞳・・・
 最高級のルビーの色・・・
 「綺麗だセバスチャン・・・」
およそ出会ってから、セバスチャンをハッキリとした言葉で褒めてないだろうシエルから、漏れた賛辞の言葉・・・
それだけで歓喜する自身が理解出来ないセバスチャン。
「それは・・・貴方・・・でしょう・・・悪魔の私が・・・うっ・・・」
シエルの強烈な締め付けに耐えられず、またも白濁をぶちまけそうになった。
それでも、次第に自由になる身体に、どうシエルに反撃しようか、機会を窺うセバスチャン。
ズプッ・・・ズプッ・・・
律動が激しくなり、シエルの内部は熱く絡み付き、セバスチャンの射精を促す。
(これ以上・・・好き勝手・・・くっ・・・されるのは・・・許せ・・・ませんね)
ドサッ・・・
「なっ・・・騙したな・・・セバス・・・んっ・・・」
噛みつく様な激しいキス・・・
「それは貴方でしょう・・・葬儀屋さんとでも、共謀なさったのですか?許せませんね。クロードと言い、アンダーテイカーと言い、貴方に係わる男達は碌なのがいない」
「はっ・・・あっ・・・だめぇぇぇ・・・」
「もっと啼いて下さいね。私を煽って下さった罰です。」
先ほどまで喘いでいたセバスチャンの痴態は何処へやら?
パンパンパン・・・
「もう・・・らめぇぇぇ・・・」
「まだまだですよ?天国が見えますか?」
「そんなもの見えるか!!!」
「まだ負け惜しみを・・・でしたら、本当の天国に逝かせてあげますよ。快楽地獄と言う天国へ・・・」
「もう・・・いやだぁぁぁ・・・」
女装の時に散々学習した筈だったのに、シエルはセバスチャンと言う悪魔を見誤った。
悪魔のくせに勤勉なセバスチャンと名付けた悪魔の事を・・・
「だらしないですね・・・」
涎やら、どちらのモノか解らない精液でドロドロになった主を見て、ため息を付く。
「貴方には報復をしたいくらいですよ、葬儀屋さん・・・」
主に薬を渡したであろう人物に憎しみすら感じる。
悪魔である自分には、愛していても、優しいだけでは、シエルを愛せない。
それが悪魔と言う存在。
婚約者であるエリザベスと使用人達とも決別した本当の意味。
何時かはシエルも、彼らを只の餌と認識する日がくるかも知れないからだった。
スースーと安らかに寝息を立てるシエルに頬笑みが出る。
「私には貴方だけ・・・永遠に貴方は私だけのモノ・・・契約は永遠に続く・・・この命ある限り・・・愛していますシエル・・・」
シエルの体は無意識に悪魔としての能力を発揮する。
精液で汚れた体は見る影もなく、元通りに・・・
シエルが食事した証だった・・・


「ぎゃははっ・・・ひぃぃぃ・・・わ・・・笑えるっ・・・」
「煩い!そんなに笑わなくても・・・」
「だからこんな方を頼るからです。貴方は私だけに依存してれば良いのですよ」
「執事君、君は恋人と言うより、お父さんだねぇぇぇ・・・ヒヒヒッ・・・伯爵が何も出来ないのは、君が過保護だからだよ?」
「いいんです、貴方にそんな心配して頂かなくとも、私達はこれで・・・」
「良くない!僕が何も出来ないと・・・お前が困るだろう?」
キュウン・・・
「坊ちゃん!」
シエルの可愛さにセバスチャンは抱き締めていた。
「もう惚気るのは、大概にしておくれ?君達はこうなる事でしか生き続けられないのさ?もう手を離さない様に・・・」
「何か知ってるのか?教えろ、アンダーテイカー!!!」
「もうこれ以上はダメだよ。さぁ・・・二人の城へ帰った帰った!」
「では、アンダーテイカーさん、もう二度とお会いする事がありません様に・・・」
セバスチャンはシエルを抱えて、宙に舞う。
「もう二度と、互いの手を離さないでおくれ・・・小生の忠告を今度こそ守って・・・」
二人の絆を見守る事しか出来ない不甲斐ない自分。
もう二度と二人の悲しみは見たくないから・・・
運命の輪はシエルが悪魔になった事で、止まった筈だから・・・