2ntブログ
rukifel
  • Author:rukifel
  • FC2ブログへようこそ!
  • RSS
九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
黒執事イラスト

黒執事のカラーイラスト色々


ミニ薔薇色々

ミニ薔薇の写真


リンク

このブログをリンクに追加する


フリーエリア

クレンジングマッサージクリーム


FC2カウンター


アクセスカウンター


楽天バナー

 色々、楽しみな商品


花と猫

DSC_0371
DSC_0371 posted by (C)rukifel


フリーエリア

コンタクト


アクセサリーと本人後ろ姿

趣味のビーズアクセサリーと本人後ろ姿


最新記事


カテゴリ


今日の天気は?


-天気予報コム- -FC2-


最新コメント


COOK PAD

ホットミックスでメイプルクッキー

Cpicon ホットケーキミックスでメイプルクッキー by HAKOにゃん


ご連絡はこちらから

ご意見、ご感想、問い合わせ等にご利用下さい。

名前:
メール:
件名:
本文:


QRコード

QR


月別アーカイブ


カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

04月 | 2024年05月 | 06月
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -



最新トラックバック


ブログ・ランキング

ランキングの紹介


プロフィール

rukifel

Author:rukifel
FC2ブログへようこそ!


スムージー

飲んでみたい♥


フリーエリア


QRコード

QR


楽天

楽天の紹介です。


RSSリンクの表示


検索フォーム


おすすめ

かわいい子犬の販売紹介


FC2チャット


ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


動画

FC2動画


『スーモ』オリジナルブログパーツ

不動産・住宅サイトSUUMO(スーモ)


「BLUE JEWELS 12」R-18アニメバージョンのセバス企画
 旦那が戻ったので途中ですが・・・
 短編少々更新



         「BLUE JEWELS 12」 
 「はっ・・・あっ・・・もういい加減に・・・」
 「くっ・・・何の・・・為に・・・一時間・・・も・・・」
 「そんな・・・ああっ・・・」
 ビクュッ・・・
 セバスチャンの激しい律動にシエルは呆気なく、射精していた。
 「くぅっ・・・」
 その瞬間のシエルの蕾の締め付けに、セバスチャンもシエルの再奥に欲を激しく叩き付けた。
 「ふぅっ・・・これじゃ・・・妊娠してしまいますね・・・」
 「だったら・・・抜け!」
 「ですが・・・貴方の中は熱く絡み付いて、私を離して下さらないのですが・・・」
 シエルの顔が途端に赤くなる。
 人の魂を喰らった事のないシエルにとっての最大の食事は、セバスチャンの精子だった。
 悪魔になるとはそう言う事・・・
 『手当たり次第に喰い散らかした』
 そんな過去があるセバスチャンには、シエルの変化が良く解る。
 人の時の飢えと悪魔の飢えとは、桁違い。
 人であれば、何れは死に至る。
 しかし、悪魔は理性を失い、自身の為だけに何千、何万の魂を喰らうのだ。
 例え、死神が何十人こようとも、暴走中の悪魔には、手出しはしない。
 手負いの獣に手を出す様なものだから・・・
 ふぅっ・・・セバスチャンは深々と溜息をつく。
 「シエル・・・貴方は悪魔なのですよ・・・いい加減に素直になりなさい。貴方はもっと自覚をしなければ・・・私を感じて・・・同化して周りに目を向けなさい。これが今の真実ですよ。貴方が求める真実・・・」
 シエルの右目に左の掌を乗せるセバスチャン。
 「熱っ・・・」
 互いの契約印が輝き、紫に輝く。
 セバスチャンの契約印の力でシエルの中の悪魔の力が目覚めていく。
 「さぁ・・・目を開けて・・・」
 スゥッ・・・
 セバスチャンの紅い目に吸い込まれる様な錯覚。
 途端に暗闇に蠢く、異形達の姿が鮮明になっていく。
 殆どの者が全裸で、ある者は奴隷となり、人形と化した人間に股間の奉仕をさせていた。
 ある者は複数の男の悪魔に、前と後ろを犯される女の悪魔。
 入れ替わり、立ち代り、男に犯され喚起の声を上げる女だつた・・・
 年若い男の悪魔は、蕾を獣の悪魔に犯されながら、口には人体の悪魔のモノを捻じ込まれ・・・
 しかし、誰も苦痛を感じていないのだ。
 『快楽と享楽に従順』
 それが悪魔だから・・・
 「あぁっ・・・」
 さっきまで正常位で繋がっていたセバスチャンは、グリッと体制を挿入したまま入れ替え、あぐらを掻いた上にシエルを乗せ、背後から突き上げた。
 無理矢理目覚めさせられた悪魔の力で、闇に蠢く悪魔達の痴態を見せられたまま、セバスチャンに抱かれる。
 「やめっ・・・セバス・・・こんな所・・・」
 「駄目・・・ですよ・・・貴方は何れ・・・母の次の女王なのですから・・・」
 帝王サタンの妻リリス・・・
 女悪魔の女王の次代の女王となるシエル。
 セバスチャンの子を宿すまでは、セバスチャンとのSEXを隠す事ばかりでは駄目な社会なのだ。
 何れサタンの名を継ぐ、セバスチャンの妻の座を狙う者達への牽制の為に・・・
 「そんなの嫌っ・・・僕の素顔は・・・お前だけが・・・知ればいい!!!」
 「くっ・・・シエル・・・」
 シエルの蕾の強烈な締め付けに、セバスチャンの方が根を上げそうだった。
 「はっあぁぁぁ・・・」
 シエルの千切れる程のキツイ締め付けと同時に、シエルも射精する。
 「怒られちゃいますね・・・」
 腕の中のシエルは、強烈な快感の中、意識を失っていた。
 口元に微笑みを残して・・・
 「だから程々と申しましたのに・・・」
 そろそろ一時間がたとうとしていたのだろう。
 嫌味たらしくサタナキアに諭される。
 「お前に言われたくないですね・・・特定の女性を作りもせずに何人も・・・」
 「私は誰にでも優しいだけですよ。貴方はこの方しか見えていないとは言え、ヤリスギです。もう少し、自重なさいませ」
 セバスチャンの養育係だった彼には、こうなるだろうとの予測はあったのだが・・・
 「仕方ないですね・・・彼の力を借りる事にしましょうか?」
 「でしょうね・・・そうして頂けますか?このままでは、シエルは目覚めませんし・・・」
 二人はある方法を試す事にした。

「BLUE JEWELS 11」Rー18アニメバージョンセバス企画更新
 今回は少し本気出してみました・・・
 悪魔の順位とか名前は微妙に違ってるかもです。
 参考本
「堕天使」がわかるです。
 疲れた・・・腕が痛いよセバスチャン・・・
 久しぶりに微妙にHありですので、苦手なお嬢様方はご注意を・・・
 悪魔はしょりすぎですが、終わったら
「ソロモン72柱全て書いてみても面白いな」
アニメ「魔界王子」参考にしたいですね(*^_^*)
今回長いですから、お茶を片手にどうぞ、いってらっしゃいませ~



     「BLUE JEWELS 11」 
 「第2柱アガレス様。31軍団の公爵様」
 眉目秀麗な老人が立ち上がり、セバスチャン夫妻の前に進み出る。
 流石に公爵だけあって、品の良さが伺える風体だった。
 言葉を交さないのは、呪文によってシエルを縛る事のない様にとの配慮からだった。
 如何に帝王夫妻が結界を施したとは言え、老獪な悪魔達を抑えるのが無理な事もある。
 今のセバスチャンではシエルを守り切れなかったから、仕方なしに魔界に戻ったのも理由の一つだったから・・・
 彼は只二人の前に一礼すると去って行く。
 残って悪さをすると言うよりも、自分の屋敷に戻ろうが、軍の宿舎に戻ろうが自由にしていいとのお達しだったからだ。
 「第3柱ヴァッサゴ様。26軍団の皇子」
 彼には、書物においての記述がなく、外見もはっきりしていない。
 皇子と言うが出生も定かではない。
 只二人が見ている彼は、過去堕天使だと言う証拠に、善良な貴族と言う外見だった。
 それもその筈、悪魔なのに、善の心を持つ彼だったから・・・
 彼は魔術師達に
『善良な精霊』として重宝されたらしい。
彼は優雅にお辞儀すると去って行く。
味も素っ気もない会見だった。
シエルは内心ではつまらなかったが、リリスから送られた扇の魔力で、何の感情も見せない外見だった。
 セバスチャンは苦笑しながらも、涼しい顔をしてシエルの手を握るのみ。
 会場は静まりかえっていて、次々と悪魔の名前が呼ばれていく。
 「ガミジン・マルバス・ヴァラファール・アモン」
 異形の悪魔達が続いて
 「第8柱バルバトス様。30軍団の大公爵様」
 爵位は中間で発表されたが、公爵であったともされ、不明な部分の多い悪魔だった。
 外見は久しぶりの人体形で、外見は狩人だった。
 隠された宝物を探したり、仲間内でのいさかいや、権力を持つ人々同士の争いの調停などと、悪魔らしからぬエピソードを持つ。
 (まるでバルドの様だ・・・)
 シエルは何ともなしにそんな感じを持っていた。
 それからも次々と人体形と異形の悪魔が紹介されていった。
 シエルはいい加減うんざりしていたが、悪魔とは余程の事がない限り、物事には動じない存在。
 王子であるセバスチャンの為にも、必死で堪えていた。
 (可愛いですね、シエル・・・)
 そんな健気な姿のシエルに高鳴る気持ちを抑え、セバスチャンは王子としての威厳で、眼前の悪魔達を威圧していた。
 今回の宴はシエルのお披露目と力量を計ろうとする悪魔を抑える為だけでなく、セバスチャンの次期王としての資質を計る為でもあったから。
 それが、今回の真の目的・・・
 「第24柱ケルベロス様。19の軍団の侯爵様。」 
 三つ首の犬の頭に漆黒の鴉の翼を持つ地獄の番犬ケルベロス。
 犬好きのシエルの瞳はパァッと輝くが、セバスチャンは手でシッシッと退出を促す。
 ケルベロスはしゅんとした感じに頭を垂れて退出する。
 本来ならば、彼らの傍にいられる筈の存在なのだが・・・
 シエルはジトッとセバスチャンに恨みがましい視線をチラッと送った。
 「犬・ドラゴン・猿」の異形の悪魔が続く。
 本来アスタロトは第29柱なのだが、公爵であり
『4大魔王』の一人なので省かれた。
 今日は列席していた。
 セバスチャンの元婚約者だそうだが、彼女は誰かと寄り添い自分達を眺めているのが、シエルから見えた。
 (何だちゃんと恋人がいるんじゃないか・・・)
 コトが終わってから聞かされた彼女の存在・・・
 セバスチャンに似合いだろうと4大魔王の中で唯一女性だったアスタロトは、帝王夫妻に認められないまま、婚約者とされていた。
 彼と思われる悪魔に身を預けるアスタロト。
 元々何事にも興味を持たないシエルだったが、今は悪魔だ。
 自分の欲望に忠実な存在。
 彼が誰なのか聞きたいのだが、セバスチャンの機嫌が悪くなりそうなので、じっと我慢の子。
 クスッ・・・
 そんな健気なシエルを見てリリスは微笑む。
 『あれはベールゼブブ奴も4大魔王の一人じゃ』
 シエルの頭の中にだけ届く声。
 『リリス様わざわざありがとうございます。セバスチャンに聞く訳にもいきませず、お手数お掛けしました』
 『ほぅ・・・たいした進歩じゃセバスチャンにも知られず、私だけに話しかけられる
様になったか?』
 『そうなのですか?良く解らないのですが・・・』
 『まぁそなたはそう言う存在だろうなぁ・・・我々悪魔と違って努力して今があるのだから・・・絶対セバスチャンの手を離すな。そなたにも奴にも二人だけしか要らないのだから・・・』
 『はい、勿論です。僕にはセバスチャンだけ・・・逃げれば地獄の果てまで追い掛けますよ』
 『セバスチャンは良い嫁を貰った。宜しく頼むぞ』
 『僕はセバスチャンに頼りきって生きてきました。ふつつかな嫁ですが、これからも宜しくお願いします』
 シエルとリリスの二人だけの秘密の会話が進む中、宴はどんどん進んでいた。
 「第35柱マルコキアス様。30軍団の大侯爵様」
 グリフォンの翼に牡狼の異形な姿。
 第56柱であり、紅一点の麗しき地獄の美姫ゴモリーの騎乗獣であり、天界との戦いに功績を残した為、サタンから大侯爵の位を授かったと言う。
 獣の為、言葉を発する事はあまりなかったが、召喚者の望みにより、人の姿に変われば、どんな質問にも誠実に答える辺りは、実直でセバスチャンとは正反対だった。
 酒を好み、よく宴で酔い潰れるタイプだが、今日はお預けだった・・・
 今までの悪魔と同様に軽く礼をして去って行く。
 「では次の方で半分程ですので、休憩を取る事とします。暫し御寛ぎ下さいませ。第36柱ストラス様。26軍団の王子様」
 別名―古の知恵を秘める太陽の鴉と言う。
 王子と言っても、セバスチャンの兄弟ではない。
 鴉の形態を取る限り、セバスチャンの眷属でもあるのだが、第3柱ヴァッサゴ同様誰の子供かなど、はっきり解らないのだから・・・
 天文学に詳しいのだから、中々に博学なのかも知れない。
 彼は本来巨大な存在なので、鴉の姿で現れているが、大きめの体格に留めている。
 黒く深い瞳は月よりも巨大なのだから・・・
 他の者達と同様に頭を下げ、下がる。
 これで前半が終わった。
 「では、これで宴の半分が終わりました。一時間程後に、後半を開宴します。対象者以外は参加自由ですので、ごゆっくり御寛ぎ下さいませ~」
 サタナキアの声と共に、会場はざわめきだす。
 「さぁ・・・シエルこちらへ・・・」
 セバスチャンに促され、奥へ行くシエル。
 顔を合わせる悪魔達との境はなくなり、闇に閉ざされた。
 ソファーとテーブルには、色とりどりのフルーツと食事が用意されていた。
 サタナキアが給仕をし、食事を始める二人。
 人であれば義理の両親となった帝王夫婦と同席するのだろうが、式の翌日の悪魔達との対面の為の式典で疲れただろうと、配慮されたのだ。
 「これは如何ですか?シエル?」
 「ん~食べる」
 甘い二人に、セバスチャンの過去を知ってるサタナキアは苦笑してしまう。
 「何です?サタナキア・・・執事たる身が主達を笑うなど・・・」
 「申し訳ございません。王子妃様は偉大だと・・・」
 「仕方ありません。私はこの方にぞっこんなのですから・・・」
 シエルを見つめる潤んだ瞳。
 セバスチャンの意図に気付かぬ筈のない下僕・・・
 「これは大変失礼を・・・ではお時間前に御呼び致しますので、ゆっくりお食事を・・・王子くれぐれも程々に・・・」
 「そんな事お前に言われなくても解ってますよ。」
 二人の会話など上の空で食事に熱中なシエル。
 慌てて退出する執事に怪訝な顔をしながら、もくもくとほうばるシエル。
 「妬けますね・・・そんなに美味しいですか?では私も食事を・・・」
 シエルを押し倒すセバスチャン。
 「時間がありませんから、こちらだけで・・・」
 ゴソッとシエルの服を割り込むセバスチャンの手・・・
 「あっ・・・夜まで・・・はっ・・・」
 シエルの幼茎を握り込むセバスチャン。
 「いただきます」
 パクッ・・・
 口に咥えて弄ぶ。
 散々抱かれても、悪魔になったらシエルも貪欲だった。
 セバスチャンの舌と口で扱かれて、あっという間にイカされる。
 ハァハァと言う間もなく、割り込んで・・・
 「やめ・・・あっ・・・」
 「くっ・・・やはり固い・・・もう少し緩めて・・・」
 優しく口付けられて、陥落してしまう。
 食事そっちのけに愛し合う二人。
 結界の中では、誰にも知られないのだが・・・
 「やはり我慢出来なかったか・・・」
 結界を張ってるリリス達には知られてしまう。
 
もっともサバトでは人間の魂を喰らう為に、全裸になって人間を抱くのだから、悪魔には羞恥心などは存在しない。
心を持たない筈のセバスチャンを変えたシエルと言う存在。
魔界に
「嵐が来る」瞬間だった・・・
                    12に続く・・・
         H25.9.7 A11:52

「BLUE JEWELS 10」セバス企画アニメバージョン
  お待たせしました。
  アニメバージョンの更新です。
  今回はHなしで・・・
  朝と夕方でやっと出来ました。
  少しでも楽しんで頂けたら幸いです(*^_^*)



        「BLUE JEWELS 10」
 悪魔の宴が始まる。
 コンコン・・・
 「入れ」
 「お二人共、そろそろお時間ですよ」
 サタナキアは恭しく頭を下げる。
 帝王サタンの宰相が執事などと茶番だった。
 それでも、何事か二人にあれば、その命を賭けて守れるだけの存在なのだから仕方の無い事。
 「この様な催しなど、久しくありませんでしたから、彼らはウズウズしてお二人を待っておりますよ」
 「私より、シエルをでしょう?本当に下らない遊びですね・・・」
 「ええ・・・下らないですよ。しかし、それが魔界と言うもの・・・暇を持て余す悪魔達を喜ばせる為には、適度にお付き合い頂きませんと・・・」
 シエルはセバスチャンとサタナキアの会話を聞いているだけ・・・
 いつもと違って不機嫌なセバスチャンだったから・・・
 自分が原因でない事は解かっていたから・・・
 だとしたら宴自体に怒っている事になる。
 悪魔もシエルがいた世界と変わらず、貴族社会・・・
 しかも、下僕となれば絶対服従を強いられるばかりか、命まで奪われる事すら、日常茶飯事・・・
 自分の身を守る為に、保身と裏切り・・・
 シエルを貶め、穢した豚共と変わらない。
 「さぁ・・・シエル地獄へ行きますよ」
 セバスチャンの差し伸べた手を取るシエル。
 彼と一緒なら何処までも・・・
 式場だった場所が、宴の場所・・・
 「「ようこそ王子夫妻!!!」」
 サタナキアが二人を案内した。
 二人の場所の上には既に帝王と王妃リリスがいた。
 「「今宵はお招き頂きありがとうございます」」
 打ち合わせ通り、シエルはセバスチャンと声を合わせ、二人に挨拶をした。
 「うむ、そなた達のお披露目も兼ねてるから、心してくれ。何、サタナキアが名を呼んだ者が顔見せにくるだけだから何も声も掛けずとも良い。形式上の事だから。気楽に気楽に・・・」
 セバスチャンと同じ顔が言うのだが、帝王のくせに、セバスチャンとは性格が似ても似つかないサタンに不思議な感覚のシエルだった。
 「サキュバスはシエルには刺激が強いので、後日紹介する事としよう。今日紹介する者達は殆どが軍属か、貴族の者達ばかりじゃ。大事を取って私達の結界を張ってある。上位の者は上級悪魔として最終日に紹介する事となる。全員で72柱いるからの。途中で休憩し、食事なり、デザートを取る事となる。疲れるだろうが頑張ってくれ」
 リリスが言う
『疲れる』は、魔力をぶつけ、シエルの力量を測る者もいるからと暗に言ってる事だった。
 セバスチャンがクロードを殺し、ハンナの妨害により、シエルを悪魔にされたが、そのせいでハンナの魔力はシエルに移った。
 悪魔は魔力を失ったら、余程の事がない限り、生きていく事は出来ない。
 ハンナも例外ではなく、死んだクロードの傍らで息絶えた。
 ハンナの中のルカがアロイスを求めた結果だろうが、クロードに寄り添い死んでいったハンナを哀れむ悪魔もいる。
 眷属と呼ばれる花に属する悪魔達。
 しかし、その属性を内に秘めたままシエルはセバスチャンと同属に成り果てた。
 鴉の黒い羽を持つ空の属性・・・元天使だった堕天使達、高位の悪魔達。
 クロードが昆虫の属性を持つ様に、悪魔の階級も姿形も様々だ。
 圧倒的に悪魔は男性が多いのだが・・・
 天使アンジェラが両性体だった様に、セバスチャンの母リリスも天使の頃は、両性体だったのだ。
 今は女性に固定しているが、魔力を使い過ぎると男性に戻り、それ以上に消耗すると天使に戻る時もある。
 セバスチャンが手っ取り早く空腹を解消する為に、シエルと肌を合わせるのと同様に、サタンに抱かれれば良いのだが・・・
 男であった自分を勝手に抱き、セバスチャンを孕ませた恨みから、男性であった時と似ても似つかぬ女性となり、リリスとなった。
 『愛しています』
 きちんとシエルに告げた息子のセバスチャンと違って、誠実さに欠ける男サタン。
 それでもセバスチャンを孕んでからは、優しくて・・・
 愛してなければ、共に地獄に堕ち様とは想わない。
 シエルがそうであった様に・・・
 セバスチャンは憎らしいくらい相手に対しては、サタンに瓜二つだとリリスは内心で想っていた。
 本来なら息子が結婚する場合、嫉妬で嫁に辛く当たると言うが、自分自身過去は男だったのだ。
 そんな感覚は持ち合わせていない。
 席に着いたシエルの指を握り締め、
「大丈夫ですよ、私がついています。」
 寧ろ息子が誇らしいくらいだった。
 広間はざわついていた。
「では、方々、ご準備は宜しいですか?名前を呼ばれた方は御前においで下さい。高位の方々は最終日にご紹介致します。お互い御声掛けは不要でございます。くれぐれも王子妃様に力量を測ろうなどと、魔力をご使用にはなられません様に・・・ではお名前を御呼びします。」
 セバスチャンは更に強くシエルの指を握り締めた。
                   11に続く・・・
          H25.9.2 P4:50

「BLUE JEWELS 9」セバス企画アニメバージョンR-18
少し更新できました。
中々進みませんが、少しでも楽しんで頂けたら、幸いです。




       「BLUE JEWELS 9」 
 悪魔のデザートは色とりどりの果物で・・・
 「お口に合いませんか?」
 「いや・・・色の凄さに驚いただけで・・・」
 どぎついピンクだったり、真っ赤だったり、紫のフルーツもあった。
 悪魔とは、繊細な神経を持っていないのでは?
 そんな感じに、大皿に盛り付けられたフルーツに、ヨーグルトだったり、蜂蜜だったり・・・
 人であった時に、シエルが知っていたすっぱい味と甘みの感覚・・・
 見た目はグロテスクだが、美味しいのだ。
 最早、自分の夫になったセバスチャンが、自分の為に用意したものではないのは、明白で・・・
 美味しいと感じるのは、自分が悪魔だからか?
 複雑な心境のシエルに
「フフ・・・とても不思議な顔をしてらっしゃいますよ。シエル」
 チュッと口付けて・・・
「もう・・・スイーツが食べれないだろう・・・」
 照れ隠しに、怒鳴って・・・
「私には、貴方自身がスイーツですよ。甘い甘い唇・・・」
チュッ・・・チュッ・・・
優しく口付けられて、流されそうで・・・
「待て!!!だ・・・もうお預け・・・夜会の準備があるのだろう?」
「え~?本当に貴方は冷たいのですから・・・貴方を手に入れたと思っても、この手からすり抜ける・・・いつになったら、私は本当に貴方を手に入れれるのでしょう?」
「贅沢言うな!僕の全てはもうお前のものだろう?今はこれで我慢しろ」
シエルからの軽いキス。
「まだまだ足りませんよ・・・」
ガッシリと大きな手で掴まれて逃げられなくて・・・
それでも嫌ではなくて・・・
どこまでも堕ちて・・・
ソファーに押し倒される。
「はっ・・・あっ・・・」
「シエル今夜は覚悟して下さいね・・・こんな茶番早く終わらせて、いつまでも寝室に引き篭っていたい・・・」
「馬鹿・・・」
言葉とは裏腹に甘さを含んで・・・
バスローブがハラリと床に落ちた。
 「ほぉ・・・あの王子が虜になるとは・・・アスタロトが惨めだな・・・」
 呟いたのはベールゼブブで・・・
 表向きはセバスチャンの婚約者であったアスタロトは既に、彼の恋人で・・・
 「まぁ・・・あの瞳の色なら仕方ないだろうがな・・・」
 シエルの青い瞳は、悪魔が焦がれて止まぬ色・・・
 天界の青で・・・
 「兎に角、今夜の夜会には、引っ張ってでも参加させねばなるまい・・・」
 頭の痛い事だと愚痴る。
 翼を広げ、アスタロトの城へ向かう。
 
 「んんっ・・・セバスチャンイクっ・・・」
 シエルの切羽詰まった声で・・・
 「どうぞイって・・・」
 びゅるびゅく・・・
 ゴクッコクッ・・・
 シエルの蜜は、全てセバスチャンに飲み込まれて・・・
 「んっ・・・甘いですね・・・美味しいですよ、シエル」
 「そんなモノ飲むな・・・そんな事言うな・・・」
 「いつまでも恥らって初々しいですよ・・・」
 シエルの幼茎を咥えていたセバスチャンは顔を起こした。
 「お前は・・・まだ一度も・・・」
 「ああ・・・お気遣いなく・・・その分、夜会が終わった後で・・・」
 『啼かせて差し上げますよ』
 言葉にしなくても、セバスチャンが言いたい事くらいは、解ってしまうシエルだった。
 悪魔に変えられてからの月日は、あっと言う間で・・・
 どんなに望んでも終焉は二度とこない。
 自分で選んだ道に後悔をしないシエルと、悪魔だからか、暗く沈んでいたセバスチャン。
 その二人が、今日と言う日を迎えれるなんて・・・
 「さぁ・・・綺麗にしたら、御着替え致しましょうか?」
 「さっきのサタナキア呼ばないのか?執事なんだろう?」
 「例えそうであっても、もう二度と貴方の肌を見せたくありませんので・・」
 シエルがクロードの洗脳により、自分を遠ざけ、その身を晒したから・・・
 慢心がシエルを失った。
 魔界の王子が幸せだとは限らない。
 シエルには、二度と辛い思いをさせたくなかった。
 セバスチャンはシエルを清めると、黒いローブを着せ付けていく。
 首がしっかり隠れてて、腰はリボンで結ばれて、袖はゆったりしてても、手首はきゅっと締まってて、極力シエルの白い肌を隠す様な衣装で・・・
 悪魔は狡猾な存在・・・
 どれ程、用心しても、し足りないくらいなのだ。
 自分は出会った頃のぴっちりと肌に吸い付く様な衣装で。
 式の時、シエルは碌に悪魔達を見れなかったから気が付かなかったが、ハンナの様に銀色の髪を持つ悪魔もいた。
 衣装も実に様々で、シエルの衣装が古典的だとすれば、セバスチャンの衣装は、現代的かも知れない。
 「ご用意は整いました。食事をサタナキアに下げさせたら、ゆったりと時がくるまで、待ちましょうか?」
 「そうだな・・・落ち着いて望みたいし」
 「ではその様に・・・」
 嵐が来るまで、後わずか・・・
                10に続く・・・
              H25.8.11 P10:07

「BLUE JEWELS 8」アニメバージョンセバス企画
  少ししか更新できませんでした。
  午前中に、主婦業を頑張り過ぎて腕が痛い・・・
  暫く焦らしプレイですみません



          「BLUE JEWELS 8」  
 「・・・昨日の祭司!!!」
 シエルが驚くのも無理はない。
 昨日の結婚式の進行を行った祭司が、まるで以前のセバスチャンの様に、燕尾服を来た執事の様な風体でワゴンを引いて入ってきたら、びっくりするのだから・・・
 「帝王の宰相殿が執事の真似事か?本当に悪魔って物好きなんだな・・・」
 シエルは呆れて己の夫を見る。
 「流石は王子の主で在られた方・・・私の事をご存知とは・・・聡明でいらっしゃる」
 「私の選んだ方ですから・・・何故食事を?」
 「リリス様のご命令です。その方が手っ取り早いと・・・今夜のご用意もありますし」
 「母上は用意周到だ・・・頂こう」
 「では、王子には人の魂入りの牛ステーキを・・・王子妃様には普通の牛ステーキをご用意しました。」
 リビングのテーブルに並べられた食事は、温かな湯気を立て、美味しそうな香りがした。
 「まさか・・・昨夜の女達の肉じゃ・・・」
 「ご心配なく・・・ちゃんと牛の肉でございますよ。人の魂をお食べになられないお妃様にその様な無体は致しませんよ」
 「シエル大丈夫ですよ。魂をお食べになられないのですから、せめてお食事なさって下さいね。スイーツは魔界の果物をふんだんに使ってる様ですし、味覚がなくなってる貴方でも、美味しく感じられるでしょう」
 「んっ・・・お前がそう言うなら・・・」
 シエルはセバスチャンに促され、恐る恐る食事を始めた。
 「お・・・美味しい・・・」
 「それはようございました。では、お食事しながらお聞き下さいませ。今夜は軍人クラスの悪魔がご挨拶致しますが、72柱いますので、半分に分けようかと・・・明日は皆様のご都合がつけば、魔王クラスの4悪魔のご紹介になります。淫魔の類は、男性にも女性にもなれますので、今回は大事をとってご紹介を省かせて頂きます」
 「面倒なんだな・・・まぁ、僕は魔界の事はまだ何も解からない。全てセバスチャンに任せる」
 「御意・・・ではそれからの事は王子とご相談致しましょう」
 「大体こんな茶番シエルには、気の毒と言うもの。誰が仕組んだか解かりますが、面倒な事ですね」
 セバスチャンは食事しながら呆れる。
 「王子、申し訳ございません・・・権力を維持する為には色々とございますので・・・お妃となられた以上、王子妃様にもご協力頂きませんと・・・」
 
「僕は構わない。セバスチャンと魔界に住むと決めた以上、しきたりなのか、掟なのか知らないが従おう」
 「流石はシエル。潔くてらっしゃる・・・」
 「ではこれを・・・お妃様は人間であられたから、長時間只いるだけでは大変でしょう・・・この扇で口元をお隠し下さいませ。眠気は解消致しますし、何より、貴方様にあらぬ感情を抱く悪魔を退けるでしょう。リリス様からの贈り物でございます」
 「昨夜はご両親にご挨拶も碌に出来なかったが良いのか?セバスチャン」
 「構いませんよ。元より悪魔にそんな感情も御座いませんし。今回の夜会も貴方をお披露目する為と、何らかの策略によるものですし。本当は貴方を宮殿の奥に隠しておきたいくらいなのですから」
 おそらくそれはセバスチャンの本音。
 「物分りもお宜しいし、素敵なお方をお妃になさいましたね、王子。お食事がお済みになられましたら、お着替え下さいませ。夜会はP5で早めに進めようとの事でございます。」
 「何事もなく終われば良いのですがね・・・一言も言葉も交さず、只、名前を呼ばれたものと会うだけなど無意味。挨拶と言えるのかどうか・・・」
 執事の頃と違い、魔界に来たセバスチャンは何処か物憂げだった。
 自分が悪魔になった頃のセバスチャンで・・・
 「ああ・・・貴方を不安にさせてしまいますね・・・申し訳ありません。私が不甲斐ないばかりに、貴方には苦労をお掛けして・・・」
 「僕は退屈しないから良いぞ?まるでゲームの様でワクワクする」
 「フフ・・・貴方は変わらない。何が起こるか解からないのに、ワクワクなどと・・・私が全力でお守り致します。食事で力を取り戻せてますからね」
 シエルに微笑みかけるセバスチャンは以前のセバスチャンで・・・
 「では、ごゆっくりとお食事なさいませ。何か御用がございましたら、名を呼んで下されば参上致します。夜会のご衣裳も今後の衣装もクローゼットにご用意致しました。では失礼致します」
 サタナキアは深くお辞儀をすると、退出して行った。
 リリスの命令を遂行して満足で。
 「シエル。魔界の食事はお口に合いましたか?デザートをお食べになられますか?」
 「んっ・・・食べる・・・」
 夫婦になったからか、シエルは年相応の顔を覗かせ、セバスチャンはウットリしてしまう。
 全ては今夜の夜会次第・・・
 確実に進行している策略が牙を隠して・・・
 甘い甘い時間を過ごす二人は、どんな策略でも、立ち向かう覚悟は忘れずに・・・

「BLUE JEWELS 7」セバス企画アニメバージョンR-18セバシエ
 お待たせしました。
 腕が相変わらず痛いので少しですが・・・
 早く続き書ける様に回復したいです。



            「BLUE JEWELS 7」  
 二人の部屋の外で、延々と続く行為の終わりを待ち焦がれる悪魔・・・
 (早過ぎでしたね・・・ああ・・・リリス様のおっしゃるとおりに、お昼からにすれば良かったですね・・・)
 リリスに忠告されていたのに、生真面目な性格の彼は、自分に与えられた任務を遂行する為に、廊下で待機していたのだ。
 新婚は悪魔も人も変わらない。
 どれ程求めあっても果てなどないのだ。
 ましてや時間が果てし無くある悪魔同士の二人は、お互いを求め合う事に躊躇などあろう筈もなく、行為は果てなく続く様に思われた。
 しかし、先刻からどうしようかと迷ってる悪魔の気配をセバスチャンは気付いていた。
 差し向けたのは母の意向だろうとは思うものの、愛しい妻を腕に抱いて、行為を終わらせるのも勿体無い気もする。
 パンパン・・・
 「あっ・・・あっ・・・セバス・・・」
 広い浴室の中、激しくなる行為・・・
 甘いシエルの声は、あの日自分を虜にした声・・・
 「シエル・・・シエル・・・」
 背後から抱き締め、荒い息を吐く夫・・・
 シエルだとて、このまま永遠に抱かれていたい。
 過ぎた望みだとしても・・・
 セバスチャンの望みのまま、魔界で暮らす事に同意したのだ。
 我が儘が許される事はなく、今夜から始まる悪魔達との夜会・・・
 たかが2~3日の事とは言え、気が重い。
 悪魔の階級は既に勉強済みなのだ。
 挨拶されたとしても、人の様に握手を交わす事も、声を掛ける事も許されない。
 只、シエルがセバスチャンの妻になった御披露目の意味合いを持つ式典の様なもの。
 「セバス・・・もう・・・駄目・・・」
 「仕方ないですね・・・今夜からの夜会はキャンセルする訳には行きませんし・・・」
 (彼を待たせても気の毒ですし・・・)
 グチュッ・・・グチュッ・・・
 激しくなるセバスチャンの注挿にシエルは溺れ、限界を感じていた。
 「ああっイクっ・・・」
 「んんっ・・・私もシエル・・・」
 セバスチャンがシエルの腰をしっかり掴み、一際激しく突き上げて、シエルが嬌声を上げ白濁を放った瞬間、強烈な締め付けで、欲望を放つセバスチャン。
 「はっあぁぁぁ~」
 「くうっ・・・シエル・・・」
 ドクンドクン・・・
 セバスチャンは果てがない様に射精をしていた。
 シエルは身体を振るわせ、夫の精子を受け入れる。
 悪魔になってから、人の魂を喰らった事のないシエルへの何よりの御馳走だったから。
 「んんっ・・・まだ出てる・・・」
 背後を振り返るシエルに口付けるセバスチャン。
 「そろそろお風呂から出て、ゆっくりしましょうか?夜は長いですから、夜会から戻ったら、またたっぷり注いであげますよ」
 「馬鹿・・・そんなにされたら、身体が持たない・・・」
 「大丈夫ですよ、貴方も悪魔なんですから・・・」
 シエルを抱き浴槽から出て、髪にシャンプーをするセバスチャン。
 悪魔には必要のないものだが、シエルの髪から香る薔薇の匂いが好きなのだ。
 シャワーまで作らせ、シエルの好みのバスソープまで、取り揃え、人であった頃と変わらないセバスチャンの拘り・・・
 『愛してる』
 その証明の為だけに・・・
 「さぁ・・・流しますよ。夜会まで時間はあるとは言え、まだまだやる事がありますので・・」
 「???」
 シエルにはこれから何があるのか解からない・・・
 まだまだ悪魔になりきれてはいないのだから・・・
 身体の隅々まで綺麗にし、自分も手早く全身を洗うと、バスタオルでシエルを拭き、バスローブを着せ、自分もバスローブを羽織り、洗面所に向かう。
 流石にドライヤーはないので、魔力を使用しながら、タオルでシエルの髪を乾かす。
 そのままリビングに移動した時だった。
 コンコン・・・
 「入れ・・・」
 ノックに応えたセバスチャンの声にある人物が入ってきた。
 「失礼致します。リリス様から、お食事の用意を仰せ付かってまいりました」
 セバスチャンよりは年上に見える青年は、長い巻き毛が印象的で、優しそうな頬笑を浮かべていた。
 「わたくし・・・サタナキアと申します」
 シエルの瞳が驚愕に見開かれた。           8に続く・・・
                    H25.7.14 P9:32

「BLUE JEWELS 6」セバス企画アニメバージョンR-18
  事故の後遺症に苦しみ、リハビリしながら仕事・・・
  昨日は左手フルに使って逆療法なのか、わりと楽ですが、首が・・・
  
  やっと書けましたが、まだまだイチャイチャのセバシエ・・・
  次回少しは展開が進む予定です。
  暫しの焦らしプレイで・・・
  次回からは悪魔いっぱい出したい!!!
  少しでもお楽しみいただけると幸いです。

        「BLUE JEWELS 6」 
 ハハハ・・・フフフ・・・
 愉快そうな明るい声・・・
 「早く!早く!」
 「待って!待って!」
 子供の声がする。
 「もう!お母様ったら、また寝てる・・・」
 女の子の声・・・
 「お母様はお疲れなんですよ。貴方達が困らせるから・・・」
 「セバスチャン・・・」
 シエルは、聞き慣れたセバスチャンの声に目を覚ます。
 「お母様!」
 不意に抱きつかれた。
 胸に収まる黒髪の男の子。
 「あ~ずるぃぃぃ!私も抱っこ!!!」
 先ほどの声の女の子まで抱きついてきた。
 自分が女装した時の駒鳥のドレスを着た自分に瓜二つの女の子が・・・
 「何てお顔を・・・そんな貴方も素敵ですがね・・・」
 セバスチャンはクスクス笑っている。
 魔界にいる筈なのに、貴族の衣装のセバスチャンに、シエルは口をポカンとしたままで・・・
 「くっくくく・・・お前こそ何て格好・・・」
 笑いが止まらない。
 「アッハハハ・・・」
 子供達を抱いたままで、大笑いのシエル。
 「いつになったら慣れるんですか?そんなに変ですか?もう燕尾服に戻しても良いですか?」
 セバスチャンは溜息を吐く。
 シエルが嫌味の為に、この衣装に替えさせたのに、ことある毎に笑われる。
 「いや・・・プックク・・・面白いからそのままで・・・」
 「もう・・・本当に意地悪な方・・・」
 愛した相手が笑うのさえ愛おしい・・・
 シエルは子供達の髪を撫でていた。
 これは未来の幸せな夢・・・
 そんな事解かっていても、手に出来なかった幸せを求めてしまう。
 「シエル愛しています・・・」
 抵抗出来ない事をいい事に、口付けるセバスチャン。
 何度も告げられる愛の言葉・・・
 本来の性なら、エリザベスに告げるべき自分。
 元々、自分の婚約者ではないが、決して嫌いではない従姉妹・・・
 どの道、自分と結ばれるべき相手ではなかったが、嫌いではない・・・
 僕を忘れ幸せに・・・
 ファントムハイヴ邸を出る時のラストダンス。
 いつかは暴走し、エリザベスの魂すら餌にしてしまうかも知れない自分。
 言葉にはしなかったが、セバスチャンと悪魔として生きていく道を選んだ。
 魔界で結婚するとは思わなかったが・・・
 幸せな夢から現実に戻ろうとするシエル。
 愛しているのは、優しいだけの夢の中のセバスチャンではない。
 自分を躾け様と、虎視眈々と狙っている悪魔で夫のセバスチャンだから・・・
 覚醒していくシエル。
 「う~ん・・・」
 目覚めたのは、自分を抱き締めるセバスチャンの腕の中・・・
 悪魔になるとは悲しいかな・・・
 後ろを見ずとも、セバスチャンの表情すら解かってしまう。
 スゥスゥと寝息を立て、眠っていた。
 起きてたら嫌味ばかり・・・そんな彼を愛した自分だが・・・
 何だか、抱き締められてるのが恥ずかしくて、腕から逃れようと・・・
 「あっ・・・」
 離れる事は無理だった・・・
 「なっ・・・何でこんな・・・」
 昨夜、行為の終わったままの状態・・・
 未だに、自分の内部には、セバスチャンが納まったままで・・・
 しかも、大きくて・・・
 行為が終わったら、さっさと離れていたのに・・・
 夫婦になるとは、悪魔に取って、特別な意味を持つのだろうか?
 自分で動いて、欲を出させれば、離れる事は可能だが・・・
 悪魔になっても、シエルは変わらず、脆弱で・・・
 コーティングの為の、マーキングされた時も何度も気を失っていたし・・・
 無駄とは解かっていても、離れたい時もある。
 繋がってるのが嫌な訳でなく、甘えを知らぬ自分には過ぎた望みなのだ。
 どんな女性も靡くであろう最高の男セバスチャン。
 主と執事の関係の時は良かったのだ。
 女達が溜息を吐く程の美貌のセバスチャンを侍らせて・・・
 夜になると悪魔に戻るセバスチャンに抱かれて・・・
 朝になれば全て忘れ、伯爵に戻る自分。
 弱った心を悪魔に補強されて、生きてきた。
 今は違う。
 弱れば、殺される。
 潰され、打ち捨てられる冷酷な世界。
 だからこそ、強くあらねばと思う。
 それが勘違いと気付けないシエル。
 ガッシリとセバスチャンの腕に抱えられ、自由を拘束されているのに、逃れようとする。
 セバスチャンがとっくに覚醒している事には気付く事なく・・・
 (ああ・・・可愛いですね・・・もう少しシエルの頑張りに期待しましょうか?)
 動けぬままに、セバスチャンを開放しようと腰を蠢かす。
 自分の方が感じて、シエルは動けなくなり、焦らされたセバスチャンは
「えっ?」シエルの言葉を無視し、突き上げた。
「はっ・・・お・・・前・・・」
「貴方が意地らしくてね・・・ですが、私の方が・・・んっ・・・我慢できなくて・・・」
ハァハァと背後で荒い息遣いのセバスチャンだった。
自分を求めるのは、魂の代替だと思っていたシエルだったが、そうではなくて・・・
「貴方・・・もしかして私は貴方の魂だけ欲しかったと勘違いなさってるでしょう?ですから、私の望みは何でも鵜呑みにしようとされて・・・馬鹿ですね・・・」
「ああ・・・僕は馬鹿だ・・・お前が欲しくて堪らないのに、偽る事ばかり・・・素直にはなれない」
「そんな貴方だから、私を虜にしたのです。馬鹿であろうとなかろうと貴方は貴方。それでいいじゃありませんか?私をもっと求めて・・・」
「馬鹿馬鹿言うな!!!何か馬鹿にされてる様でムカつく!!!」
「ああ・・・これじゃ貴方のお顔が見えない」
グリッ
「ひいっ・・・ああっ・・・」
セバスチャンは繋がったまま無理矢理方向を変え、シエルと向き合う。
ドサッ・・・
シエルをベッドに組み敷き
「私を煽って下さって・・・覚悟なさって下さいね・・・」
美貌に浮かぶ悪魔の微笑。
「好きにしろ!!!」
シエルはやけくそで怒鳴る。
寄せては引く波の様に、密着したら離れて・・・
 根元まで挿入したと思ったら、引き抜く程離れて・・・
 パンパン・・・グチュグチュ・・・
 「もう・・・早く・・・イカせ・・・」
 「まだまだ・・・」
 汗に塗れても、開放してくれない夫・・
 「貴方は言葉より、体で語る方が信じてくれそうですので・・・」
 「ひっ・・・」
 シエルの幼茎はセバスチャンに握られて開放出来なくて・・・
 「今宵は下級悪魔達が貴方に挨拶に来るのですよ・・・触れる事はありませんが、呪いをかけ様などとする輩がいるかも知れません。しっかりコーティングを・・・」
 「もういやだぁぁぁ・・・」
 シエルの絶叫が寝室に響いても、セバスチャンはシエルを抱くのを止めなかった。


 ピチャ・・・ピチョン・・・
 「大丈夫ですか?シエル・・・」
 浴室にいる二人の悪魔・・・
 巨大な浴室でシエルを抱き、セバスチャンは心配する。
 「だったら・・・もっと・・・早く・・・開放し・・・ろ・・・」
 「貴方の姿が、夜会で他の悪魔達に晒されると思うと・・・歯止めが効かず・・・申し訳ありませんでした・・・」
 「この駄犬・・・」
 散々セバスチャンに啼かされたシエルは、それだけ言うのがやっとで・・・
 「貴方と二人だけで暮らしたかった・・・」
 セバスチャンが隠してる何か・・・
 それに気付かぬ程、シエルは鈍くない。
 「魔界に戻らなければ、僕を守れないのだろう?だったらもう悩むな、考えるな!お前は僕だけを見てればいいんだ!!!」
 「本当に貴方って人は・・・悪魔になっても変わらない」
 「お前・・・本当に解かってない・・・僕は僕だ。シエル・ファントムハイヴそれ以外にはなれないんだ!どう足掻いても、失われたものは戻らない。過去は取り戻せないんだ。お前が僕に言ったんじゃないか・・・」
 冷酷な悪魔が告げた一言。
 それがシエルの心に突き刺さり、抜ける事のない悪魔の棘になった。
 『Never More』と・・・
 
 セバスチャンは生まれて初めて恋をした。
 「シエル・ファントムハイヴ」
を愛した。
 真の名前を隠した自分達。
 偽りの名前で結ばれた。
 自分が弱り、シエルを守り切れなかった。
 狡猾な悪魔二人に誑かされ、洗脳されたシエルは既に正当な契約者ではなくなっていた。
 シエルの記憶を取り戻す事態が悪魔には稀な事・・・
 「そんな価値人間にはない」
 クロードの言葉が深くセバスチャンの心に突き刺さる。
 呪縛に囚われる様に、悪魔になった主の腹を手刀で貫いた。
 開放されたかったのが本心かも知れない・・・
 歪んだ契約をリセットする為に再契約し、今に至る。
 それが不幸だとは思わない。
 「坊ちゃん・・・私は元の貴方が欲しかったのは事実です。でも貴方は私の元に戻ってきて下さった。それだけで私は嬉しいのです。記憶を失くしたまま魂を食らえば貴方の本当の望みは叶いました。でも私は・・・貴方が欲しかった。魂だけでなく、体も心も・・・今の状態は私の我侭が引き起こした事。貴方は悪くないのです。私の甘さが貴方を悪魔にした。それでも、結婚して下さって感謝してますよ。魂が消滅し、無に帰る貴方の望みは永遠に叶えて差し上げられませんが・・・」
 「だったら、永遠に共にいろ!僕の傍にいつまでも、それが今の僕の望みだ。今度こそは叶えろよ!約束だ・・・」
 「ええ・・・今度こそは必ず叶えて差し上げます。貴方に私の愛を・・・」
 再び口付けられる。
 二人の行為が終わり、今夜の夜会のスケジュールを告げようと、今か今かと伺う悪魔に気付かずに・・・
 二人の愛はエンドレス・・・
 何者も邪魔出来ない・・・ 
                       7に続く・・・
               H25.6.15 A11:43

「BLUE JEWELS 5」セバス企画R-18アニメバージョン
  やっと続き書けました。
  魔界で結婚式後いちゃいちゃセバシエ
  短いですが、少しでもお嬢様がお楽しみ頂けます様に(*^_^*)






   「BLUE JEWELS 5」 
ギシッ・・・ギシッ・・・
「はっ・・・ああっ・・・」
 「んんっ・・・シエル・・・」
 激しくベッドが軋む。
 二人の熱が高まり、激しく交合を繰り返す。
「セバス・・・セバスチャ・・・」
 絡められた指・・・
グチュッ・・・グチュッ・・・
シエルの内部は女の様に濡れ、セバスチャンを激しく締めつけた。
「そんなに締めたら、もう私は・・・」
『血の契約』で結ばれた二人は、この世の最上の快楽を得る事が出来るのだ。
「だって・・・そんなに大きく・・・」
「仕方ありませんよ・・・本当の意味で夫婦になったのですから・・・もう堪えられないでしょう?イって良いのですよ?」
「何か背中が熱い・・・熱くて変になる・・・」
シエルは真っ赤に火照った顔だった。
「やっと変化が始まった様ですね・・・羽が生えるのでしょう・・・シエル貴方の背中を突き破って生えてきます。痛くて堪えられないなら、私の肩に噛み付いて、やり過ごして・・・」
「んんっ・・・はぁ・・・」
セバスチャンは、シエルを対面座位に抱き上げて移動させた。
「あっ・・・そんなに激しく・・・」
「この方が痛みが紛らわせるでしょう・・・さぁ・・・イって・・・」
「あっああっ・・・」
バリッ・・・バサッ・・・
「くうっ・・・」
シエルの背中からは小ぶりな翼が生えていた。
「ああ・・・お可愛らしい・・・」
セバスチャンは、自分に持たれかかり、ぐったりするシエルの背中から流れる血を指に絡めた。
赤い舌でピチャピチャと舐める。
ズルッ・・・
シエルの内部から自身を抜き取ると、ダラダラと白濁が流れ出した。
ビクッ・・・
そのショックで、シエルはまたも感じてしまっていた。
以前と違い、感じすぎて、ぐったりする妻が愛おしい・・・
「傷を癒す為に、暫く血を舐めますから、貴方は私に身を委ねて・・・」
「んっ・・・解かった」
力なくとも、力強いシエルの物言い。
セバスチャンは以前の様に、ゾクゾクとした感覚に襲われた。
「はっ・・・セバス・・・」
「申し訳ありません・・・痛かったですか?」
「違う・・・お前の舐めた所が熱くて・・・」
「可愛らしいですね・・・もっとですか?」
「ああ・・・もっとお前を寄こせ!!!」
「ええ・・・私の奥さん・・・」
ズッズッ・・・
翼が邪魔になる為、正常位では抱き合えない。
グチュッグチュッ・・・
濡れた音が激しくなる。
「もうらめ・・・イくう~」
「ええ・・・私もまた・・・シエル・・・」
ズプッズプッ・・・
激しくなる突き上げに、シエルは絶叫を上げた。
「はっあぁぁぁぁ~」
「くっ・・・シエル・・・」
ドクンドクン・・・
二人は同時に白濁を放つ。
パ~ン・・・
まるで風船が弾け飛ぶ様に、シエルの背中の羽が霧散した。
「シエル愛してます。未来永劫貴方だけを・・・これで貴方は正式に私の妻・・・王子妃になられました・・・背中に羽が収まりましたよ。貴方も私の眷属。ちゃんとした悪魔に一歩近づきましたよ」
「セバスチャン僕も愛してる・・・お前と出会えて良かった・・・」
「少々、私も力を使いすぎました・・・今はこのまま休みましょう・・・」
セバスチャンはシエルを抱き締めたまま、シーツに倒れこんだ。
一方、魔界のサバトでは、グールに犯される女達が何人もいた。
「嫌ぁ・・・離して・・・ひぃぃぃ」
何度も輪姦され、痛みに戦く女達。
「皆の者、真に王子妃が誕生した!祝いじゃ、酒を持て!!!」
リリスの叫びと共に、全ての悪魔の手には、酒のグラスが握られていた。
「では、王子妃の誕生と王子の結婚を祝して乾杯!!!」
今度はサタンが音頭を取る。
「魔界に栄光あれ!!!王子万歳!王子妃万歳!!!」
悪魔達は口々に叫び、祝いの酒を飲み干す。
祝いムードの中、唯一人不機嫌なのは、西の魔王ベール。
いつか、魔界の帝王サタンを倒し、玉座につこうと言うのに、後継者の結婚式に参列させられては、不機嫌にもなろう?
「ベール様・・・もう少し表情を和らげて頂きませんと、不信感を募りますよ」
ベールゼブブはベールを嗜める。
同じ4大魔王に名を連ねる以上、サタンに目を付けられる訳にはいかない。
「フン・・・ワシには関係ない事だ・・・それより、アスタロトを気に掛けてやった方が良いだろうが?」
「彼女も魔王の一人・・・私がとやかく言う事ではありませんよ。式に列席してないからと言って、罰を食らう事はありませんし」
魔界には、シキタリとかルールなどと面倒な掟もなかった。
その時々で変わる厄介な物でもあったが・・・
サバトはピークを迎え、グールに犯された挙句、食い散らかされた魂が宙に舞う。
悪魔達は手を挙げ、魂を引き寄せ、空腹を満たすのだった。
二人の式場だった空間は、血生臭い匂いが充満していた。
そんな悪魔達の本性剥き出しの醜い姿を見る事もなく、シエルはセバスチャンに抱かれたまま、眠りについていた。
温かくフワフワとしていて、自分が掴む事のなかった幸せな夢の中で・・・
                         6に続く・・・
                H25.6.11 P10:34


 
 

「BLUE JEWELS 4」セバス企画R-18セバシエ魔界にて
  お待たせ致しました。
  アニメⅡ期後のセバシエシリーズ
  式の後の2人を少し・・・
  少しこれからグロが入ります。
  暫く焦らしプレイでお願いします。
  大丈夫なお嬢様だけどうぞ。



      「BLUE JEWELS 4」 
 「汝セバスチャン・ミカエリスはシエル・ファントムハイヴを妻とし、共に消滅する事を誓いますか?」
 「はい、誓います」
 「汝シエル・ファントムハイヴはセバスチャン・ミカエリスを夫とし、共に消滅する事を誓いますか?」
 「はい、誓います」
 誓いの言葉としては物騒な言葉・・・
 それすらもシエルには、無意味・・・
 セバスチャンと共に生き、消滅する未来であろうが構わないのだから・・・
 「それでは指輪の交換を・・・まずは新郎から新婦へ・・・」
 セバスチャンがシエルの指に指輪を嵌めていく。
 「では・・・新婦から新郎へ・・・」
 今度は、シエルがセバスチャンの指へ・・・
 執事であったセバスチャンは、手袋を始終嵌めていたが、今はしていなかった。
 二人の指を飾る結婚指輪は、ルビーとサファイアの並んだ、シルバーの指輪だった。
 丸いルビーとスクエアのサファイア・・・
 黒い爪に生え、とても美しい石・・・
 「では、誓いのキスを・・・」
 長い黒いベールで隠されていたシエルの顔が露になる。
 ホゥ・・・と言う感嘆の声が広間のあちこちから漏れていた。
 セバスチャンを虜にし、悪魔らしさを奪った元人間・・・
 クロードとハンナは、セバスチャンからシエルの魂を奪おうとして破滅したのだ。
 悪魔が憧れる天上の色・・・シエルの蒼い瞳・・・
 悪魔なら欲しいと望んでも当たり前なのだ。
 「では最後の結婚の儀式『血の契約』を・・・」
 祭司の声と共に、グラスとナイフが用意されていた。
 「さぁ、そのナイフで指を傷付け、グラスに血を満たし、お互いの血を飲み干すのです」
 二人は言われた通りにした。
 並々とグラスに注がれた血を交換し、飲み干すセバスチャンとシエル
 「これにて二人は正式に夫婦となりました・・・」
 祭司が宣言した。
 「では宴じゃ!酒の用意を・・・『サバト』の始まりじゃ!!!」
 サタンが初めて口を開いた。
 セバスチャンに顔は似ているが、声は違っていた。
 じっとサタンを見ていたシエルをセバスチャンが引き寄せた。
 「貴方は私だけ見ていれば良いのですよ・・・」
 耳元で囁かれ、クスクスと笑うシエル。
 「やっと笑ったな・・・さすがは息子を従わせるだけの子じゃ・・・」
 「リリス様・・・」
 シエルは義母となったリリスをまじまじと見た。
 何故か、髪で顔を隠し、びみょ~に誰かに似ている様な?
 「本当に貴方は余所見が好きですね?」
 セバスチャンはシエルに口付ける。
 「ちょっ・・・こんな所で・・・」
 「私達は悪魔なのですよ?そんな事構いません・・・式が終わった以上、誰も私達に関心などないのですから・・・」
 セバスチャンの言葉に、シエルは改めて周りをみて見た。
 既に全裸で抱き合う男女の悪魔・・・男同士で抱き合う悪魔。
 前の口と後ろの口で悪魔を受け入れてる男の悪魔もいた。
 何人もの悪魔に抱かれてる女の悪魔もいた。
 「いやっ~離して・・・」
 ジャラッ・・・聞き慣れた嫌な音・・・
 鎖に繋がれた複数の人間の女性が連れられてきたのだ。
 グールの餌食にされる為に・・・
 身体は弄ばれ、飽きたら食われる。
 魂は高位な悪魔に捧げられる。
 セバスチャンはシエルのトラウマが出ないか心配したが、大丈夫の様だった。
 「血の契約」の時の自分の血が、シエルの悪魔化を増長したかも知れぬ。
 真っ白いソファーの様なベッドの様なものに、シエルを横たえ、後ろから誰にも見えない様に、幼茎を嬲ってやった。
 「はっあっ・・・」
途端に蕩けた顔と声が・・・
「ほぅ・・・中々に王子は大胆と見える・・・所でアスタロトが見えぬが?」
「ええ・・・失態をおかしたらしく、自室にて引き篭もっています」
「王子の元婚約者殿がそれではのぅ・・・」
「セバスチャン様は、そんな事気にもなさいませんよ。周りが無理矢理押し付けただけですし、王達が許可した訳でもありませんし・・・」
「ベールゼブブ・・・今はソチの恋人だしなぁ・・・」
「ベール様でしたら、不穏な考えはお捨て下さい。あの王子妃は手強そうですし、破滅されたくなければ・・・」
ベールは4大魔王の一人・・・西の王
ベールゼブブもアスタロト同様、公爵であり、4大魔王に属していた。
そんな二人をセバスチャンに嬲られながらも、シエルは観察していた。
「あれがターゲットか?ベール・・・」
「おや?私の愛撫に溺れていたのでは?正解です・・・ですが、今は私だけを見て・・・」
ズブッ・・・
「ひっ・・・そんな・・・慣らしもせず・・・」
「んんっ・・・これだけ濡れていれば・・・くっ・・・見られて感じてるのですか?」
シエルの締め付けに耐えかねて、セバスチャンが熱い吐息を漏らした。
「フフ・・・お前の珍しい顔が見えたんだ。それだけで、僕は・・・はぁっ・・・」
セバスチャンに激しく突かれ、シエルは白濁を放つ。
途端に広がる甘い香り・・・
「このままだと、貴方に興味を持つ悪魔が出そうですね・・・では戻りますよ・・・」
セバスチャンはシエルの中に自身を埋め込んだまま、空間転移し、自室の寝室にシエルを組み敷いた。
                   5に続く・・・
                H25.6.3 P11:08

「BLUE JEWELS 3」セバス企画第二弾R-18セバシエ
 お待たせしました。
 ブログ三周年記念企画
 「セバス企画」第二弾・悪魔セバシエバージョン
 ついにセバスチャンの正体がシエルに知られてしまいます。
 今回は長いですので、ごゆっくりどうぞ・・・
 イチャイチャするセバシエは相変わらずですよ((+_+))
 では、お嬢様いってらっしゃいませ(^-^)
 水曜から朝も夜も残業地獄ですので、また更新が遅れますので、ご了承下さい。



  「BLUE JEWELS 3」
  腕の中でスヤスヤと眠る未来の妻シエル・・・
 今夜、その想いが遂げられる。
 長い間、シエルの魂を心を求めて、やっと想いが叶ったのだ。
 本音は魔界へなど戻りたくはなかった。
 いつまでも永遠に、二人だけで・・・
 子供を授かるのも良い事かも知れない・・・
 クロードとアロイスの計略により、歪められた契約。
 終止符を打つ為に、再契約として結婚と言う形に変えて、永遠を共に生きる。
 聡明なシエルは、言葉にしなくても、自分の意図に気付くだろうと思っていた。
 本当の目的は明確でなくても、知られているだろう。
 その為に、シエルを利用する事になり、セバスチャンは心苦しい想いに囚われていた。
 母の為でなければ、その手段を取るつもりではなかった。
 魔界に行き、シエルに父を見られれば、自分の正体など言わずとも、ばれてしまう。
 父はセバスチャンに瓜二つだったから・・・
 もっとも、見た目は違うのだが・・・
 夕方になれば、シエルと共に風呂に入り、シエルにはウェディングドレス風の衣装を着せ付けるつもりだ。
 自分も魔界に戻る為、それなりの衣装にせねばならぬ。
 シエルにはまだ牙も、角もないが、あちらに行けばそんな悪魔がうじゃうじゃいるのだから。
 本来ならば自分の精の影響で、シエルの身体の変化に、何かしら影響する筈だが、一向にそんな兆候は見られない。
 儀式の合間で、シエルの悪魔化が進むかも知れないが・・・
 心は未だに人のまま・・・
 シエルが耐えられるか心配だが、魔界に行くと決めた以上、心を決めなければならない。
 『僕を守り切れなかったくせに・・・』
 シエルの言葉が重く心に突き刺さる。
 シエルと共に落ちて行くハンナから
「シエル・ファントムハイヴは悪魔として生まれ変わる」
 その言葉に驚愕したセバスチャン。
 永遠に契約は終わらない。
 契約を終え、自由になりたかったシエルの望みも叶えられなかった自分・・・
 しかし、それは二人に幸いした。
 永遠の未来があるのだから・・・
 セバスチャンは死にたいとは思った事はなかった。
 いつだって自由きままに生きてきたから・・・
 それに比べてシエルはどうだ?
 同属である人に因って家族を幸せを奪われた。
 悪魔のせいで、人として死んで、本当に穢れある存在の悪魔になってしまった。
 もし、自分だったら耐えられないだろうとセバスチャンは思う。
 「坊ちゃん・・・私は今度こそ貴方を・・・」
 自分で守り切れなければ、手段を選ばない。
 魔界でなら、シエルを守り切る事も可能なのだ。
 等価交換でも、両親の申し出を受ける事にしたセバスチャン。
 もし、両親が自分を謀ったのなら、刺し違える覚悟で・・・
 命までかけてもシエルを守りたいと願う自分には、驚愕するだけだが・・・
 そんな事を考え、悶々と悩んでいると、そろそろ支度をしなければならない時刻が近づいていた。
 既に魔界には、通達してあるのだ。
 式の用意は滞る事なく進められているだろう。
 人間の式とは違い、ほんの少しで儀式自体は終わる。
 その後の披露宴の方が問題だった。
 今夜は慣れさせる為に、サバトが行われる為、下級の悪魔の挨拶は、明日の夜に持ち越されたのだ。
 その為、上級悪魔達は時間を削られる事になる。
 悪魔を呼び出す為の儀式が
「黒ミサ」なら、悪魔達が行う宴
「サバト」は、悪魔達が縺れ合い、絡み合い、時には生贄として連れてこられた人間の女を下級悪魔が犯しまくり、果ては食らう。
 セバスチャン達、高位な悪魔は魂を食らう。
 淫魔と呼ばれるインキュバスとサキュバスは、人間と交わり、精気を奪い、死に至らしめる。
 それより下級な悪魔はグールと呼ばれ、血肉を食らうのだ。
 皆、生きる為に食事の形態が違うだけ・・・
 「さぁ・・・坊ちゃん・・・そろそろお目覚め下さい。お風呂に入って支度しませんと・・・」
 「んっ・・・解かった・・・」
 目を擦りながら、眠そうな表情のシエルは堪らない。
 (式の後で存分に啼かせて差し上げますから、今は我慢です・・・ね・・・)
 自身は反応しているのに苦笑しながらも、シエルを抱き上げて、浴室に向かうセバスチャン。
 ちゃぷっ・・・
 「温かい・・・」
 「まだそんな感覚がおありなのですね・・・悪魔になられたと言うのに・・・」
 背後からシエルの肩に口付けるセバスチャン。
 「んんっ・・・もう・・・この駄犬!!!そんな事して式に遅れたら困るだろう?」
 背後から密着するセバスチャンの怒張を肌で感じ嬉しい反面、恐怖なのだ。
 セバスチャンに散々教えられた悪魔社会。
 奪い奪われ、強い者だけが生き残る弱肉強食の掟。
 人と違い悪魔の王に訴えたとしても、聞き届けられはしないだろう壮絶な世界。
 悪魔は本来気紛れなのだ。
 セバスチャンの様に、最後まで契約に拘る悪魔などいない。
 クロードの様に、新たな獲物に目移りしたら、契約など反古にされるばかりか、命を奪われ、アロイスの様になる。
 それなのにセバスチャンは・・・
 「お前は律儀だな・・・僕を裏切ったくせに・・・契約は歪んでも最後まで守って・・・」
 「ええ・・・それが私の美学ですから・・・」
 セバスチャンは多くは語らない。
 ゲームの様に裏を読め、気付け・・・と心の中で訴え続けて・・・
 「ならさっさと支度して僕を魔界に連れて行け!僕はこの世になど未練などないのだから・・・」
 「イエス・マイロード・・・この言葉は今日限りですが・・・」
 言葉と共に、手早く入浴を済ませ、一瞬でシエルにドレスを着せていく。
 女性の様に見えなくもない膨らみのない膝が隠れる程のスカートを履かせ、長いベールを被せ、シエルの顔を隠す。
 全て黒のレース仕様だが、中の服は黒い絹で出来ていて、無駄に肌を露出させない様になっていた。
 セバスチャンはと言うと、貴族に見えなくもない服装で同じく黒一色。
 手袋まで黒だが、違和感を覚えた。
 袖には黒のレースのフリルがあしらわれていたのだ。
 まるで家庭教師に化けたセバスチャンが、黒い衣装に変えただけなのだが、豪奢に見えなくもない。
 首には執事の時のネクタイではなく、スカーフが・・・
 黒一色で、銀色の髑髏のモチーフのブローチで止められていて・・・
 まるで白か銀一色のイメージのドルイット子爵と正反対の衣装で、装った感じで・・・
 セバスチャンが高位の悪魔だとは、肌で感じてはいたが、今までとは違う雰囲気だと、不思議な感じがしてしまう。
 「似合いませんか?シエル・・・花婿らしい格好と思いまして・・・」
 ポカンと口を開けたままのシエルに、気を悪くした様なセバスチャンは、寂しそうだった。
 「いや・・・お前のそんな格好が珍しいだけだ・・・さぁ、魔界へ・・・」
 シエルが差し出す手に手を添えて口付け、グイッと自分の腕の中に収めると、魔界に飛び立ったセバスチャン。
 同族になった以上、翼を隠す必要もなく、大空目掛け飛んで行く。
 魔界へ・・・故郷へ・・・
 「なぁ・・・セバスチャン。僕はどんな悪魔になるんだ?お前の様に翼があるのかな?」
 「私にも解かりかねます。ハンナさんの特性を受け継いでおられるのでしょうから、薔薇の属性でしょう?鞭の様に、茨を出す事が可能だと思われますが?」
 「飛び道具ってわけか?どうせなら、お前みたいなのが良かったな・・・」
 「まだまだ牙すら生えておられないのですから、そちらが先でしょう?大丈夫、変化の方法は手取り、足取りお教え致しますよ」
 「お前が言うとエロく聞こえる」
 「フフ・・・そんな事では、まだまだですね・・・お解かりになってらっしゃるでしょうが、式の後のサバトでは、一人の女性をグールが弄んだ後、食うでしょう・・・大丈夫ですか?」
 「そんな事、人であった時、散々読んだ。だが、男の場合もあるんだろう?僕に気を使っての事か?」
 「ええ・・・貴方の過去は悪魔であれは聞かずとも知る事が出来ますからね。暗黙の了解ですよ。しかも、一人の女性に複数のグールですから、今夜の生贄が一人とは限りませんが・・・耐えられなければ教えて下さい。貴方の片割れの恐怖が蘇らないとも限りませんから」
 「んっ・・・どうせお前の事だ・・・僕を口実にさっさと部屋に下がりたいんだろうが・・・」
 「流石は我が主・・・私の事をよく解かってらっしゃる・・・ではその様に・・・さぁ・・・魔界に着きましたよ・・・」
 遥か彼方・・・
 雲に覆われた下界の様な魔界。
 古めかしい古城の様な建物が幾百ともも幾千とも続く都市の様な世界だった。
 一際大きな城に辿り着き、セバスチャンの腕から下ろされた。
 長いローブを身に纏った美しい黒髪の女性が、シエルを出迎えた。
「ようこそ、シエル・ファントムハイヴ様、魔界へ・・・わたくしアスタロトと申します。おかえりなさいませ、ルシファー様」
 「私はセバスチャン・ミカエリスですよ、アスタロト・・・その名は捨てました!!!」
 「ご・・・ご無礼致しました・・・失礼致します・・・」
 言葉と共に女性は走り去ってしまった。
 「いいのか?案内してくれるんじゃ・・・」
 「構いませんよ、もう式場ですから・・・」
 セバスチャンはシエルの手を取り歩き出す。
 「ようこそ、魔界へ!!!」
 暗かった部屋が一瞬で明るくなる。
 様々な角を生やした悪魔達が、犇いていた。
 セバスチャンに手を引かれたシエルは、ちょうど式場の中央にいた。
 真ん中には、真っ赤な絨毯が引かれ、奥の玉座には魔界の帝王サタンと王妃リリスが、座っていた。
 先程のアスタロトと言う女性の言う名が、セバスチャンの真名なら、彼は・・・
 「これより王子セバスチャン・ミカエリスと王子妃シエル・ファントムハイヴの式を執り行う」
 嵐がくる・・・
 シエルは一瞬で悟った。
 サタンの顔は、セバスチャン自身に瓜二つだったから・・・
                  4に続く
        H25.5.5 PM2:35