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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「片羽の蒼い蝶」6
  アクセス頂きありがとうございます。
 拍手コメント頂いたお嬢様、メール頂いたお嬢様、トラックバック、ツイッターその他、色々と構って頂いたお嬢様のみ、お持ち帰りOKです(^-^)
 コピーしてお持ち帰り下さいませ。
 


  「片羽の蒼い蝶6」
 「んっ・・・うっ・・・」
 セバスチャンが驚きの余り、目を見開いていた。
 シエルが自分と共に生きると決心した事が、セバスチャンには信じられなかった。
 「愛しています。貴方だけを・・・貴方の最後が訪れても、未来永劫、貴方だけを・・・」
 シエルが人であった時、その腕に抱き、何度も告げた言葉・・・
 どんなにシエルを溺れさせても、自分を愛してはくれなかった・・・
 心の底では、悪魔だからと軽蔑していたのだろう。
 闇の中で、蠢く汚らわしい存在に過ぎぬ悪魔だから・・・
 シエルに口付けられ、絡められ、深くなる口付けに、セバスチャンは翻弄された。
 悪魔になったシエルには、今まで、セバスチャンに教え込まれた性技を真似る事など、朝飯前だ。
 飲み切れない二人の唾液が、セバスチャンの口からタラタラと流れ落ちる様は、卑猥で煽情的だった。
 シエルが唇を離すと、心なしか、セバスチャンの青白い顏が、うっすらと赤く染まっていた。
 「坊ちゃん・・・貴方は・・・」
 上気し、ハァハァと肩で息をするセバスチャンは、シエルの心を鷲掴む。
 「フフ・・・何て顏してるんだ?お前が無理矢理、僕に仕込んだ事だろう?悪魔のお前がこれくらいの事でうろたえるのか?悪魔になるとは、実に気分の良いものだ。お前を含め、僕は悪魔三人に弄ばれたのだ。これくらい囁かな報復だろう?なぁ、セバスチャン・・・」
 シエルの目は、セバスチャンが愛した蒼い瞳から、悪魔の赤い瞳に変わっていく。
 「流石は、坊ちゃんですね・・・悪魔の私より、悪魔らしい・・・私達への報復ですか?貴方は悪魔になっても、人であった時と、何も変わらない。遣られたら、遣り返す・・・復讐の為だけに生きていた貴方・・・私を縛り付けただけでは、満足出来ぬと?」
 「ああ・・・お前は悪魔だった・・・嘘を吐くなとの命令に逆らっては、いないだろう・・・只、欺いていただけだ・・・僕を奪われ、魂を喰らえなくしたのは、お前だ!お前の驕りと欺瞞のせいだ!いい加減自覚しろ。僕の魂は、悪魔となったこの器に、永久に封じられた。失った物は、二度と取り戻せないとお前が僕に教えたんじゃないか?」
 そうセバスチャンは、いつもシエルの魂の輝きが、失われない様に、あらゆる手段で、シエルを試してきた。
 残酷とも呼べる手段を用いて・・・
 それでも、シエルは屈しなかった。
 セバスチャンに飽きられ、捨てられる事がない様に、常に魂は、輝き続けた。
 「そうですね、貴方は決して変わらない。私をいつまでも虜にして、離さない。人であった貴方を失ったのは、私の落ち度です。そんな愚かな私を、尚もお傍に置かれる貴方は、どこまでも酔狂であられる。貴方のお傍にいられる事が私の悦びです。貴方の為にどんな事でも致しましょう。今度こそ、貴方の忠実な下僕てありましょう」
 「フン、何だか白々しい・・・まぁ、お前が僕をクロードに奪われて、うろたえる姿は、見モノだったぞ!僕もお前ばかりは、責められんが・・・アロイスに意識を奪われ、身体を自由にされた。しかし、お前といい、ハンナといい、最近の悪魔は、規格外に出来ているのか?己の美学を貫く為だけに、偽りの愛を囁くだけではないんだな」
 シエルの言わんとしている所をセバスチャンは、正確に理解していた。
 悪魔でも
「人を愛する」事が可能だと言う事だ。
 シエルは、悪魔になり、いつ果てるとも知れぬ生を得た時、柵から解放され、清々しい気分になれた。
 人であった時は、複雑な感情があったから、死にたかったのだ。
 家族を失い10歳の子供が一人で生きていくのは、辛すぎたから・・・
 セバスチャンが執事として、自分の我儘を叶えてくれたから、今の自分があるのだ。
 三年悪魔であるセバスチャンと暮らしたのだ。
 使用人達は、一年しか、一緒に暮らしていない。
 闇の中で生きてきたシエルを光ある世界に戻したのが、悪魔なんて、何と皮肉な運命か?
 「お前が僕に飽きたとしても、もう二度と、離してやらん。お前は未来永劫、僕のモノだ。それだけは、忘れるな!」
 「イエス・マイロード。この契約書がある限り、私は悪魔で悪魔の執事。貴方の為に、生き続けましょう。貴方も私に誓って下さいますか?私だけだと、私だけしか、要らないと言って下さった言葉は、本心だと。嘘偽りのない言葉だと・・・私は貴方のその言葉を聞かなければ、前に進めない。私の生死を共にして下さるのですね?」
 何度も何度も、二人の間で交わされる
「契約」セバスチャンが左手を天使に切られ、歪み、亀裂の入った「契約」は、いつしか、二人の運命すら、狂わせてしまった。
 アロイスに身体を乗っ取られ、思考すら、停止させてしまったシエル。
 ハンナの本心を知り、シエルの中のアロイスは、シエルの魂ごと、ハンナと
「契約」を交わした。
 本来、二重契約など、不履行なのに・・・
 それでもとシエルは想う。
 セバスチャンがいたから、僕は生きてこられたのだと・・・憎しみを忘れず、復讐だけに過ぎ去った日々・・・今の自分には、何の意味も成さない行為だった。 
 全てを思い出した今、何の感慨もなく、只、人である事の虚しさを想い知っただけだった。
 人であった感情が全て忘れ去られた訳じゃない・・・
 偽りとは言え、仮にも、自分の婚約者であったエリザベスとの最後のダンス・・・悪魔の瞳を隠す事は出来なかったが、優しくしてはやれただろう・・・
 (エリザベス、さようなら、もう僕は、人であった時のシエルではなくなる。二度と、会う事もないだろう・・・それでも、僕は君の幸せを祈っている。僕の半身の代わりに。)
「さぁ、セバスチャン。命令だ。お前が僕の忠実な執事として、永遠を共に生きると言うのなら、僕だけに、お前の愛を捧げろ!僕だけを見て、僕の為だけに存在しろ!二度と、よそ見は許さん!さぁ、お前の心を僕に示せ!」
 「ええ・・・坊ちゃん。私は貴方だけを愛しております。永遠に貴方だけを愛し続けましょう・・・貴方に悪魔としての果てのない私の愛を捧げます。どれ程嫌がっても、拒絶されようとも、命令であろうとも、もう二度と、貴方を離しません。誰にも奪われません。覚悟なさって下さいね。私、根に持つタイプなんですから・・・」
 微笑むセバスチャンの黒いオーラ
 たじろぐシエルを尻眼にセバスチャンが、シエルをベッドに押し倒した。
 そのまま口付け、シエルは諦めた様に、瞳を閉じた。
       NO.7へ続く・・・
 

 
 
 
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