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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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悪戯な指先NO.4
人であろうとも、悪魔であろうとも関係はない・・・
 互いを求め、一つになりたいと・・・
 なれないから、身体を重ね、溶け合う程の快楽を感じた時、一つになれたと感じるのだ。
 「坊ちゃん、私は貴方自身が欲しいのです・・・魂だけ喰らっても意味がない・・・空腹であろうとも、この命続くまで、永遠にお傍に置いて下さいますか?」セバスチャンは、シエルの手に口付けを送りながら、尋ねる。
 散々、セバスチャンに抱かれ、嬲られた気だるい身体をシーツに沈め、シエルは言う。
 「お前は、僕の恋人でもあるんだろう?だったら、永遠に僕の傍にいろ!僕が人であった時、散々言った筈なんだが、誰かさんは、僕をいつもほったらかしだったよな・・・」シエルは悪魔の紅い目を輝かせながら、セバスチャンを言葉で嬲る。
 「坊ちゃん・・・いい加減、お許し下さい。言いつけに背いたのは、謝りますから、虐めないで下さい。」セバスチャンは、いつになく気弱だった。
 「フン、僕を欲しいくせに素直になれなかった奴の言うセリフじゃないよな?何時だって、僕を試す為に、意地悪を仕向けたのは、お前じゃないか?僕は、その度に、お前に怯え、悪夢を見続けたんだ。お前は悪魔で僕の執事。出過ぎた真似ばかりして・・・この駄犬・・・」シエルは、言葉と裏腹に、セバスチャンの頭を胸に抱き締める。
 「坊ちゃん・・・」セバスチャンはシエルの腕の温かに包まれ、何故か自分の心の隙をついて、シエルを翻弄した悪魔二人を思い出す。
 苦々しい思い出・・・
 「僕はここにいる・・・人ではなくなったけど、お前だけが、僕と共に在ればいい。失った物は二度と取り戻せない。それでも、僕はお前の手を掴んだ。明るい平穏など望まない。何時か、僕達の関係が変化するまで・・・」シエルは解せなかった。
 何度も助かる自分の命が・・・
 セバスチャンが自分を守り切れなかったのに、続く命・・・
 悪魔となり、セバスチャンを下僕とする契約は継続されたのだから。
 「私には、貴方だけ。全てを捨てて、私の全てを賭けて、貴方の傍に在りましょう。未来永劫、永遠に・・・この命続くまで・・・」セバスチャンの命を賭けた誓い。
 「なら、その誓いの真実を身を持って、感じさせてくれ。僕は、疑り深いからな・・・」「もう、おねだりなどして・・・自分を抑える自身などないと言うのに・・・」セバスチャンは、苦笑していた。
 何度、抱き合い達しても、もっともっとと相手を求める貪欲な身体。
 セバスチャンに仕込まれたシエルの身体・・・淫らで、清楚で、相反する形容の似合う、感じやすい身体。