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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「お前に溺れる永遠に」突発8P
  悪魔主従のH小説
 苦手なお嬢様は、読まないでね(*^_^*)

  「お前に溺れる永遠に・・・」
 「では、坊ちゃん」
 「ちょっと待て!何も今すぐしなくても・・・」
 「いいえ!貴方が悪いのですよ。それにご命令なされたのに、撤回されるおつもりですか?」
 「いや・・・そんなつもりは・・・「なら、待ては聞きません!」
 セバスチャンはいつもと違う雰囲気を漂わせて、シエルをベッドに押し倒す。
 そう、これは命令なのだから・・・
 魂を一向に食べ様としない為、シエルは眠り続ける事が多くなったのだ。
 心配したセバスチャンは、契約なしでも兎に角、一人の魂だけでも食べる様にと色々とアドバイスをしてきた。
 しかし、シエルは悉く拒否し、空腹の余り倒れたシエル。
 頑ななシエルに業を煮やしたセバスチャンは、究極の選択をシエルに迫った。
 「あくまで魂を食べないのでしたら、一つだけ方法があります。実行なさいますか?」
 「何だ、その方法とは?」
 「私が貴方を解放するまで、交わるだけです」
 「交わるだけって・・・その・・・」
 「ええ、私とSEXすれば良いだけです」
 「そんなにサラッと真顔で言うな!って・・・いつもしてるじゃないか?」
 「いつもは、貴方が理性を保てるギリギリの所で、私は貴方を解放している筈ですが?それだけでは、貴方の空腹を癒す事も、命を繋ぐ事も不可能なのですよ。貴方が私だけを見て、私だけを欲する様になる所まで到達しなければ、私とヤルだけでは・・・」
 「デリカシーのない言い方するな!露骨に言うな!」
 シエルは、ゆでダコの如く、真っ赤な顔。
 「どんな言い方しても、同じ事でしょう?私と交わる以外ないのですから・・・さぁ、どうされますか?臆病な坊ちゃんは、私を恐れるのですか?人であった時の様に・・・」
 明らかに、侮蔑の意味を込めたセバスチャンの言い方にカチンとなるシエル。
 「僕は、主人なんだ!どうして、下僕のお前を恐れる必要がある!構わん、好きな様に抱け!」
 「イエス・マイロード。極上の快楽を貴方に・・・」
 「はっ・・・ああん・・・」
 途端にシエルの口から洩れる甘い声・・・
 (何で・・・こんな・・・凄く・・・感じ・・・て・・・)
 シエルは、悪魔になってから、毎夜の如く、セバスチャンに抱かれていた。
 契約の成就の代償の魂をセバスチャンに、与えられなくなった代償として・・・
 が・・・昨日までとは、代わり過ぎる快楽の波に呑まれる。
 セバスチャンの手と口で摩られ何度幼茎から、放出した事か・・・
 感じ方が半端ないのだ。
 昂ぶり、セバスチャンに咥えられて、涸れるんじゃないかと言うくらいに、吸われ、欲望の証しを吸い取られた。
 それでも解放されないばかりか、局部には、決定的な愛撫は一切ない。
 正直、気が狂いそうだった。
 「もう、セバスチャン・・・早く・・・」
 シエルの甘いお強請りもスルーされた。
 「まだまだですよ。貴方は心底、私を求める様になってません」
 意地悪い口と手は、一向に休まる事はなかった。
 「ああっっっっんんっっっ」
 シエルは知らず知らずの内に、涙を流していた。
 与えられぬ快楽に、翻弄されて。
 「フフ・・・耐えられなくなりましたか?では、まずは、これを・・・」
 ツプッ・・・セバスチャンの長い指が行き成りシエルの蕾に挿入された。
 「いっ・・・やぁぁぁぁ」
 ピュッ・・・涸れ果てたつもりの性器からは、微量の蜜が放たれた。
 セバスチャンは舌を這わせて、蜜を舐めしゃぶる。
 「はぁんっ・・・もう・・・やらぁぁぁ」
 拒絶の言葉と裏腹に、シエルの内部の壁は、セバスチャンの指ですら、食い締めた。
 「本当に貪欲な方だ・・・では、もう一本追加致しましょうか・・・」
 シエルの痴態に煽られ、冷たい身体が熱を帯びる。
 ジュブッ・・・ジュブッ・・・卑猥な水音は、シエルの聴覚ですら、刺激した。
 「凄く深くまで、私の指を食い締めて・・・ああ・・・我慢出来なくなりそうです」
 只、シエルを責めたててるだけなのに、セバスチャンの身体も変化しつつあった。
 スラックスを押し破りそうな程、張り詰めて・・・それでも、このまま抱いては意味がない。
 最も、交わった後は長くシエルを責め続けなければならない。
 究極の快楽の中、二人共に、身体が融合する程のトランス状態にならなければならないのだ。
 理性を失くすのは、シエルだけでは駄目なのだ。
 長く生きてきたセバスチャンは、どれだけの人間を抱いたかなど、覚えていない。
 只言えるのは、男の子と関係を持ったのは、シエルだけだと言う事・・・
 自分の身体は只、魂を喰らう為の道具にすぎないのだ。
 悪魔にとって・・・
 しかし、シエルだけは違った。
 自分がどれ程、抱いても、啼かせても、溺れる事の無かったシエル。
 それが、どれ程、セバスチャンを苦しめてきた事か・・・
 シエルは知らない・・・
 悪魔が人間に溺れるなど、あり得ないのだ。
 何度、抱いても穢れないシエル。
 それが自分は如何に穢れた存在かと、セバスチャンを苦しめてきた。
 しかし、今は同族になり、多少の無理は効く様になったのだ。
 この時しかない。
 本当の意味で、シエルを自分のモノにするのは・・・
 「ああ・・・もう我慢できません・・・貴方を今こそ私のモノに・・・」
 セバスチャンはいつの間にか、全裸になっていた。
 シエルと関係を持つ時は、殆ど服を着たままだったのに・・・
 トロンと呆けたシエルにキスをし、足を高く持ち上げ、昂ぶった己を挿入した。
 「ふっああん・・・」
 シエルの喘ぎ声が変りだす・・・
 「あっ・・・イイ・・・セバス・・・」
 ギシッギシッとベッドが軋む。
 シエルが愛用していたキングサイズのベッドと変わらぬ、重厚なつくりでも、セバスチャンの激しい腰使いにベッドが悲鳴を上げるのだ。
 「ああ・・・坊ちゃん・・・悦いですよ・・・」
 セバスチャンは汗をかいていた。
 シエルを抱いても、それ程乱れる事のなかったセバスチャン。
 今は違う。
 シエルに極上の快楽を与えている様で、自分も感じていた。
 「貴方の身体は最高ですよ。もっともっと、極上の快楽を貴方に・・・」
 パンパンと激しく打ち付け、律動を激しくする。
 「はっあぁぁぁ」
 シエルはまたも、色の付いていない様な蜜を吹き上げた。
 「まだまだ、これからですよ・・・」
 セバスチャンは、決して抜く事なく、様々な体位でシエルを抱いた。
 何度シエルが意識を手放そうとも・・・
 「シエル・・・これくらいで、根をあげてどうするのです?もっともっと私を感じて・・・」
 きつく抱き締め、意識を失っても、セバスチャンはシエルを責め立てた。
 己を挿入したまま、向きを変えてまた律動を開始する。
 「くっう・・・ん・・・もう・・・」
 気を失っても、悪魔になった身体は疲れを知らず、すぐ回復した。
 ジュブッジュブッ・・・いやらしい水音に聴覚を刺激されたシエルは、セバスチャンにしがみ付く。
 「もう駄目だ・・・はあんっ・・・」
 艶めかしいシエルの声に、セバスチャンは煽られる。
 「やらぁぁぁ・・・そんなに・・・大きく・・・」
 シエルの内部で、セバスチャンのモノが大きくなっていく。
 「駄目ですよ・・・そんなに可愛い声を出されては・・・」
 美しい顔で、艶めかしい男の色香を漂わせるセバスチャン。
 「セバス・・・セバスチャ・・・」
 シエルは可愛らしい手を伸ばしていた。
 「シエル私は貴方のこの手を掴んだ瞬間から、貴方のモノ・・・そして、貴方も私のモノ・・・二度と、この手を離しませんよ・・・永遠に・・・」
 指を絡め、シエルの手をギュッと握るセバスチャン。
 「再び、僕に誓え!もう二度と、嘘は吐かないと!お前は自分から、僕を手放したんだ。僕に嘘を吐いた瞬間から、契約は歪んだモノに変ってしまった。僕らは、信頼関係で結ばれていた訳じゃない・・・只の契約だ。それすらもお前は、守れなかったがな・・・」
 快楽に翻弄されているとは、思えぬシエルの言葉。
 「本当に貴方と言う人は・・・何度でも、誓いましょう。貴方こそ私の唯一無二の存在。二度と誰かに奪われる事のない様に、何度もマーキングして貴方を変えて差し上げる。」
 ハンナの力を受け継いで、薔薇の悪魔であるシエルは、ある程度までは、人の魂を喰らわなくても、生きていける。
 ハンナは、アロイスの弟ルカと契約し、契約成就の証しに、ルカの魂を喰らっていたからだ。
 それでも、人間を愛したハンナは、魂を喰らう事しか出来なかった。
 今のシエルとセバスチャンの様に、身体を合わせて、互いの精気を貪り喰らう事までは・・・
 浅ましく身体を重ね、互いの精気を喰らい合う元主従だったシエルとセバスチャン。
 悪魔になった二人に、禁忌はない。
 シエルが人であった時は、人目を憚り、隠しながら続けられていた情事・・・
 今は誰にも、憚る事はないのだ。
 しかも、セバスチャンはシエルを自分の眷族にする為には、このまま終わらせる訳にはいかないのだ。
 執拗に抱いて、シエルに極上の快楽を感じさせた証を見届けなければならない。
 正面から抱き合い、お互いの表情を見つめ合い、その瞬間を迎えるまで・・・
 「もう・・・やぁぁぁ」
 シエルは感じ入り、焦点の合わぬ妖艶な泣き顔を見せ始めていた。
 それでも、セバスチャンの腰の動きは、留まる事を知らぬかの様に、益々、激しさを増していった。
  溺れる・・・そんな言葉が似つかわしい・・・
  「シエル・・・もう少し我慢を・・・くっ・・・少し力を・・・」
 ドクン・・・何度目かの放出をセバスチャンはシエルに挿入したまま、行っている。
 シーツは、二人の蜜で汚れ、ベタベタのドロドロだった。
 人であれば、余りの匂いに顔を顰めた事だろう・・・
 悪魔二人にとっては、芳しき匂い・・・甘い匂いしかせず、シエルの内部では、またもセバスチャンが張り詰め、激しく律動を開始していた。
 「もう・・・駄目ぇぇぇ・・・おかしく・・・な・・・る・・・」
 「いいのですよ、おかしくなったって・・・貴方が感じ、変化すれば、この行為を終わらせる事が・・・出来ます・・・よ・・・」
 セバスチャンも必死だ。
 相性が良すぎるのだ。
 シエルとの交合は・・・
 一度抱けば、くせになる身体。
 それでも、離せない、止められない・・・
 セバスチャンがシエルに溺れ、理性を失い、シエルとのSEXだけを求める淫魔の如く、変化してしまったとしても・・・
 「ああんんっ・・・セバス・・・」
 シエルはセバスチャンの背中に爪を立て、しがみ付くだけ・・・
 「ああ・・・悦いです・・・貴方も悦いですか?」
 「くうう・・・んっ・・・イイ・・・よ・・・セバスチャン・・・はぁっ」
 シエルが背を仰け反らせた瞬間・・・
 バサッ・・・背中から、真っ黒な翼が這えていた。
 未熟な可愛らしい羽根ではあるが、セバスチャンと同族の悪魔である証の烏の如く、真っ黒な羽根・・・
 「ああっ・・・シエルやっと貴方は私の眷族に・・・くっ・・・イキますよ・・・」
 ビュクッドクン・・・
 セバスチャンはシエルの内部に放ち、シエルの背中に生えた羽根を守る為、うつ伏せに寝かせる為、己をシエルの蕾から抜き去った。
 タラタラとセバスチャンの欲望の証を流し続けるシエルの蕾・・・
 赤く充血して、艶めかしい・・・
 「シエル・・・また、可愛らしい羽根を・・・」
 セバスチャンが、シエルの羽根に口付けると、それはシエルの内部に吸い込まれ、跡形もなく、消え去った。
 セバスチャンはシエルの背中を突き破り、羽根が生えてきた為、僅かに、血を滲ませる痕に舌を這わす。
 「うっ・・・」
 痛みは僅かだが、セバスチャンの熱い舌にシエルは欲情してしまう。
 「くっくっくっ・・・浅ましい身体だ・・・悪魔とは・・・」
 先ほどまでの行為で、呂律が回らなくなり、可愛らしく啼いていたシエルとは思えない程の威厳のある声・・・
 「流石は、坊ちゃん・・・私の主でらっしゃる。先ほどまで、私の下で喘いでいらっしゃる方と同一人物とは思えませんよ。全く、貴方と一緒にいれば退屈しませんよ」
 「だろう?お前は僕のモノだから、今までの働きに見合った御褒美だからな、僕を味あわせてやるのは、存分に喰らえ!」
 「イエス・マイロード!では何度でも、味あわせて頂きましょう。永遠に・・・」
 「僕を退屈させない様に、誠心誠意、仕えたならな・・・」
 セバスチャンの首に手を回し、引き寄せるシエルは妖艶だった。
 今のシエルは、悪魔そのもの・・・
 セバスチャンが愛した青い瞳は、欲情しきっていて、紅い目なのだから・・・
 チュッ・・・チュッ・・・
 軽く唇を合わせるだけのキスは、角度を変え、次第に濃厚なキスに変っていく。
 互いを抱き締める腕が、熱を帯びているのが解る。
 「セバス・・・セバスチャ・・・」
 いつもと違いシエルは、セバスチャンを素直に求めた。
 人であった時とは、明らかに違う変化だった。
 悪魔は、欲望に忠実ではあるが、滅多な事では、肉欲に溺れる事はない。
 人を誑かす為の手段としての行為に溺れる訳はないのだ。
 「くっもう・・・」
 昂ぶり過ぎた自身をセバスチャンは、シエルの蕾に宛がう。
 ズズッ・・・先ほどまでの行為で、シエルの内部は潤い、難なくセバスチャンのモノを呑みこんだ。
 奥へ奥へと引き込まれ、流石のセバスチャンでも太刀打ちは出来ない。
 「くっ・・・シエルもう・・・なんて・・・身体ですか・・・」
 余裕のないセバスチャンは、珍しい。
 「もっともっと僕を欲しがれ!お前は永遠に僕の執事だと誓った。だが、今のお前は、僕の恋人だ・・・永遠にな!」
 「シエル?こんな間抜けで愚かな私を求めて下さるのですか?ええ、私は貴方の魂だけでなく、貴方の身体も心も欲しい!私は貴方の執事であり、恋人・・・永遠に・・・」
 「フフ・・・一番欲しかったモノが手に入るとは・・・僕は幸福だな・・・」
 言いながら、シエルの目から涙が一筋流れていった。
 シエルを責め立て、余裕のないセバスチャンは、それには、全く気付かない。
 シエルの流した涙は、何を意味するのか?
 人でなくなった悲しみか?
 二度と、両親にも、片割れにも会えない悲しみか?
 セバスチャンを完全に自分のモノに出来た悦びか?
 それは、シエル自身にも解らない。
 只、言えるのは、シエルもセバスチャンも、もう孤独ではないと言う事。
 歪んだ契約を修復するのは、難しい・・・
 それでも、愛するモノとならば生きていける。
 例え、運命が二人を引き離そうとしても・・・
 もう、二度と離れる事はない二人。
 悪魔が愛し合えば、相手を道連れにするのと同じ意味を持つのだ。
 何度も、セバスチャンに抱かれ、喘ぐシエル。
 セバスチャンも陶酔しきって、理性を失くしていた。
 獣の様に、果てしなく続けられる行為。
 そんな行為もシエルの中で、セバスチャンが達するのと同時に、終わりを告げた。
 挿入したまま、ベッドに倒れ込み、疲労から寝込む二人。
 悪魔に疲労などあり得ないが、悪魔の属性を変える時は、この瞬間を迎えてこその変化なのだ。
 シエルの身体は、セバスチャンが注いだ精液により、少しずつ緩やかに変化していく。
 セバスチャンの同族になる為に・・・
 気を失ったみたいに眠る二人は、微笑み幸せそうだった。
                              FIN
H24.1.20 P10:46
あとがき
 17日の火曜から始めて、今日は20日金曜です。
 またまた、突発で思いついたネタで、書いてみました。
 悪魔主従は書いてて楽しい(*^_^*)
 坊ちゃんも悪魔ですので、アーンな事やこんな事など、エロエロ出来る(*^_^*)
 この所、朝見るセバシエの夢が健全過ぎてつまらない・・・と言う事で、一応、短編のつもりです(*^_^*)
 微妙なエロですね。
 少しでも、アクセス下さったお嬢様が、悦んでくださると幸いです(*^_^*)
 これからは、ブログのカテゴリーの整理とかに時間を割く予定ですが、ツイッタ‐にて、更新情報は、引き続き流しますので、宜しくお願いします(*^_^*)