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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「魂の解放」セバシエSS
 事故後の久しぶりの小説です。
 色々とご心配頂きありがとうございました( ^)o(^ ) 
 アニメⅡ期後、変わり映えのしない主従のSS
  今回はキス止まりで・・・
 短編ですが、少しでもお楽しみ頂けたら幸いです。
 次回は「セバス企画」更新か、コメントのお返事書きたいです。




    「魂の解放」  
 本来なら、シエルはセバスチャンに命を奪われる筈だった。
 今こうして悪魔に転生する運命ではなかった。
 運命の悪戯か、悪魔として蘇った・・・
 アロイスに体を乗っ取られたシエルは、アロイスの魂と触れ合い、そうなる事を知っていた。
 敢えて阻止しなかった訳ではなかった。
 ハンナが力を貸していた為で、アロイスを完全に押さえ込めなかったのも、理由だった。
 クロードとハンナはアロイスの為に命を落とした。
 それでも、彼岸で四人で幸せに暮らしているのだろう。
 自分の執事と違って・・・
 あの運命の日から、セバスチャンは変わってしまった。
 自分を見なくなった。只の執事であろうと・・・
 しかし、シエルは変わらない。
 人であったから・・
 感情を持たぬ悪魔とは違う。
 シエルは変わってしまったセバスチャンの態度に痺れを切らす。
 朝目覚めたシエルは、ベッドの中、セバスチャンに問い掛けた。
 「なぁ、セバスチャン、何故そんなに暗い顔をする?僕の魂が食らえぬせいか?自分の失態だと気付いてるからか?どの道、なるべくしてこうなったんだ。『失われたものは戻らない。もう二度と』お前が言ってた事じゃないか・・・暗い顔した所で何も変わらない。前を見ろ!現実を見ろ!僕を見ろ!!!」
 シエルはセバスチャンのネクタイを強引に引っ張り口付け、セバスチャンは目を見張り驚いた。
 住み慣れたファントムハイヴ邸を後にし、二人だけで、暮らす様になって、数日がたっていた。
 「坊ちゃん・・・」
 初めて見せるシエルの独占欲・・・
 「フン、ハンナは僕を悪魔にしただけでなく、駄犬への餌やりも教えてくれたんだ。お前は自由に人間の魂を食らえばいいのに、僕に義理立てか?僕は、あんなやつらの魂など食いたくないからな。そんな事するくらいなら、死んだ方がマシだ!!!」
 セバスチャンはシエルの体を抱き締めた。
「坊ちゃん・・・貴方と言う方は・・・悪魔になられても変わらない。いつまでも気高く、私を虜にする。ええ、私の失態を貴方に咎められるのが怖くて・・・確かに貴方の魂は食らいたかったですよ・・・でも、こうして抱き締める事が出来るのを喜びと感じている私もいるのですよ」
 「だったら、素直になればいい・・・悪魔は欲望に忠実なんだろう?僕は、お前しか要らないって何度も言ってた筈だったが・・・本当にお前は駄犬だ・・・」
「でしたら、貴方が私を躾直して下さいますか?私は貴方が怒りで我を忘れ、激情をぶつけて下さるのを待っていたのかも知れません。私の罪が消える訳でもありませんが・・・私は貴方が欲しかった。魂だけでなく全てが・・・ですが、拒絶されるのが辛かったのです。貴方を騙した事は私の罪ですが、貴方を失いたくなかった。クロードが言った様に悪魔のカンを失うほどに・・・貴方を人のままで死なせて差し上げたかったのに・・・契約を守れなかった私と共に生きて下さいますか?」
「そうやって素直になれば良かったんだ・・・欲しいモノは欲しい・・・僕もお前の全てが欲しい・・・二度と僕を裏切るな!僕の手を離すな!二度と、一人にするな、命令だ!セバスチャン二人の命が尽きるまで傍にいろ!」
「イエス・マイロード、この命尽きるまで、貴方のお傍に・・・二度と一人に致しません。永遠に貴方と二人っきりで、貴方が飽きるまで、見捨てられたとしても、永遠にお傍で仕えましょう・・・」
「それでいい・・・お前は人間らしくなり過ぎたんだ・・・クロードに嫉妬したり・・・だから、ハンナまで目が届かなかったんだ。ハンナはお前を苦しめる為だけに、僕を悪魔にしたんじゃないと思う。ハンナは悪魔のくせにルカを愛した。しかし、契約の名の元に魂を食らってしまった。二度と会えなくなるのに気付かずに・・・だから、僕を悪魔にしたんだろう。お前が僕を失わない為に・・・悪魔の『愛』は複雑だな?」
「ええ、覚悟なさって下さいね。坊ちゃんは悪魔になられたとは言え、悪魔の『愛』はご理解頂けないでしょうから・・・」
言葉では優しいセバスチャンだが、じりじりとシエルに迫る。
胡散臭い笑顔を向けながら・・・
ドサッ・・・
「ちょ・・・ちょっ・・・と待て!」
「待ちませんよ、ハンナさんに聞いたから知ってらっしゃるでしょう?効率の良い悪魔の食事を・・・」
「知ってるが、お前変わりすぎだ・・・前向き過ぎるぞ・・・」
「悪魔で執事ですから・・・」
魂を解放して、人から悪魔に変わったシエルは、心を取り戻したセバスチャンにベッドに押し倒されて後悔していた。
 二人だけで暮らす様になってから、肌を触れ合わせる事がなくなっていたのに・・・
 「いやだぁぁぁ~」
 悪魔で主の絶叫が響くが、深い森の中、誰の耳にも届かなかった・・・
             H25.5.27 P2:11