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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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小説NO.4クロセバ突入
　セバスチャンは不快な表情を露わにする。
　「人の情事を覗く趣味など、持ち合わせておりません。コトが終わった後、御邪魔していますが・・・いまだ密着したままとは?それ程、シエル・ファントムハイヴの魂は魅力的と言う事ですか?」聞きたくない声の持ち主は、トランシー家の執事、クロード・フォースタスだ。
　「いつまでも貴方と話すつもりなどありませんよ。目覚めてからの我が主は、私がお傍にいないと寂しがりますので。早々に御帰り願えますか?」セバスチャンはシエルにキスしたまま、動こうとしない。
　「ここまで来て、何もなしでは、私が旦那様にお仕置きされます。直接お話し致したいのですが、出てきて頂けないなら、こちらから、そちらへ参りましょう。」クロードもあとに引かない。
　「解りました、そちらに参りますので、少々、御待ち下さい。」セバスチャンはフーとため息をつきながら、魔力で温かい濡れたタオルを出し、シエルをサッと清め、自身も軽く清めると、バスロープを着て、クロードの傍に行く。
　「どうぞこれを、旦那様から託ってまいりました。」クロードが渡したのは、舞踏会の招待状だった。
　「どうせ、坊ちゃんを手に入れる為の罠なんでしょう?いい加減しつこい方達ですね、未だ、坊ちゃんの記憶すら戻らぬと言うのに、突き纏わないで下さいませんか?」うんざりしたセバスチャンにクロードの目の色が変わる。
　ピジョンブラッドに輝く悪魔の紅い目・・・セバスチャンの身体からは、シエルの魂の甘い芳香がした。
　一瞬の油断で、前日、湖で戦った様に、背後からクロードに絡め取られたセバスチャンだった。
　「いい香りですね、これがシエル・ファントムハイヴの魂の放つ芳香・・・クラクラしますね。」クロードはセバスチャンの首筋に舌を這わす。
　セバスチャンは悪寒を感じ、背筋がゾゾッとした。
　「止めなさい、私に触れていいのは、坊ちゃんだけです。」セバスチャンは眉間に皺を寄せて拒絶する。
　湖で胸を弄られた感触が蘇り不快なのだ。
　「フフ・・・人間に操立てですか?本当に変わった悪魔ですね、我々の餌に過ぎぬ人間に、そこまでの価値はない。ばれなければ誰と肌を合わそうと、自分が良ければ良い・・・肌触りはまぁまぁですね。」スラックスは脱ぎ、シャツ一枚にバスロープを着たセバスチャンの太ももを弄るクロード。
　「寝ていれば、伯爵も他愛無い子供に過ぎない。」アロイスの方が、身長は高く、シエルより、年上なので、クロードはシエルに執着するセバスチャンの感情は、理解出来ない。
　「見くびらないで頂けますか?我が主は、貴方の主より、崇高なお方。多少、御小さくても、物事の裏側まで見通せる不思議なお方。私を誘惑しようなどと、想い違いも甚だしい。」セバスチャンは忌々しげに言う。
　カチッと言う音がして「誰が小さいだ!僕のモノに手を触れているのは、どいつだ!殺すぞ!」聞きなれた声。
　「坊ちゃん、嗚呼・・・起こしてしまいましたか・・・」場違いなセバスのセリフ
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[2010/08/17 22:50] | 黒薔薇の誘い | トラックバック(0) | コメント(0)
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