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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「今年も貴方と」SS
  ちょっと暗めのストーリー
  大丈夫なお嬢様だけご覧下さいね(ー_ー)!!


        「今年も貴方と」
 セバスチャンはシエルを胸に抱き、満足しきっているが、シエルの心中は複雑だった。
 悪魔になった瞬間、無意識のセバスチャンに、腹を貫かれた絶望と恐怖心が、未だにシエルの心を苛む。
 流石にイライラと、不穏な空気を漂わせているシエルの異変に気付かぬ程、セバスチャンは鈍感ではないが、敢えて見て見ぬ振りをする。
 どうせシエルには叶わないのだから。
 悪魔であった自分が愛し、クロードに魂を奪われた後ですら、自分達に取っては、神聖な場所である筈の「死の島」悪魔の「サンクチュアリ」を怒りの余り、破壊していた自分の心に、嘘は吐けないのだから・・・
 どんな事をしても、シエルのがらんどうになった器に、魂を再び宿らせたかったのも、事実・・・その結末は想定外だったが・・・
 「坊ちゃん、眠れないのですか?」
 とうとうセバスチャンは我慢出来ず、シエルに声を掛けてしまった。
 (しまった・・・)
 いくらシエルが悪魔になっても、格の違いから、セバスチャンの心の声を知る事はないから、油断したセバスチャンだった。
 「ああ・・・無論だろう?何でお前は、そうやって僕を抱き締める?お前に魂を喰わせてやる事は、二度と叶わぬと言うのに・・・」
 シエルは本心を告げれなかった。
 一言言えば済む事なのに・・・
 「僕を殺したかったなら、今ここで殺せ!」その一言を命令すれば良いだけなのに・・・
 「私がそれだけで、貴方にお仕えしていたとでも?確かに貴方は私の獲物・・・その魂を喰らわねば意味のない存在かも知れません・・・でも、私が本当に欲しかったのは、貴方自身。貴方の身体だけでなく、心も手に入れたいと願い、今こうして貴方と共にいる。それだけで、私は満たされるのです。貴方は違うのですか?」
 セバスチャンの目はシエルの愛したピジョンブラッド・・・ルビーの最高級の色・・・悪魔の瞳。
 「僕だって・・・お前・・・しか要らない・・・でも、お前は違う。僕を裏切ったくせに・・・嘘吐き!」
 シエルの蒼い瞳からは涙が零れる。
 「嗚呼・・・美しい・・・悪魔になられても泣けるのですね。貴方は・・・ええ・・・私は貴方を再び手に入れたかった。どんな手を使っても・・・その結果、貴方を悪魔にしてしまったのですが・・・私が憎ければどうなさいます?元々、私は貴方との契約の代償に貴方の大切な方の魂を渡り賃として頂きましたから、憎まれて当然ですが・・・」
 セバスチャンの痛々しい顔・・・
 シエルは切なくなる。
 「もう・・・もういい!どうせお前は僕が人間だったから愛しただけなんだから・・・」
 ヒックヒックと泣きじゃくり言葉を続けれないシエル。
 「もうそんなに泣いたら、貴方の瞳が溶けて落ちそうですよ」
 セバスチャンはシエルの背中を優しく撫でる。
 二人は、昨夜散々抱き合い、全裸のまま眠った為、シエルの涙は、セバスチャンの胸を濡らすしかなかった。
 「馬鹿・・・馬鹿・・・」
 力なくシエルはセバスチャンに言うしかなかった。
 「ええ・・・私は自分の本心にさえ、気付けず、貴方を永遠に失ってしまった馬鹿で愚かな悪魔ですよ。ハンナさんに悪魔にされる前に、人間のままの貴方を手に入れれば良かったのです。愛しているとちゃんと告げていれば良かった。貴方を裏切った私を受け入れ、今日まで共に生きて下さった貴方の心を思い遣る事すらなく、欲望のまま貴方を抱いたのに・・・」
 「そんな顔するな!だからお前は犬だと言うんだ。僕まで切なくなってくる・・・」
 シエルはセバスチャンに只、抱き付くしか出来なかった。
 クロードに塗り替えられた記憶の中、セバスチャンが両親を殺した真の敵だと言う嘘で、セバスチャンに「二度と僕の前に姿を見せるな!」その命令でよろめくセバスチャンを見た記憶が蘇るから。
 「申し訳ございませんマイ・ロード。私は二度と、貴方を裏切りません。貴方を二度と離しません。許して頂こうとは思いません、只、お傍に置いて頂けますか?」
 「フン、今更、許しを乞おう等と甘いぞ。お前は永遠に僕の執事として、下僕として仕えればいいんだ・・・まぁ、偶には・・・その・・・こ・・・恋・・・人・・・・として触れてもよいが・・・」
 シエルは真っ赤だ。
 「それは寛大なご処置をありがとうございます。では、恋人として誠心誠意、ご満足頂けます様に、私をご堪能下さいませ」
 セバスチャンは宣言するとシエルを組み敷いた。
 「ちょっ・・・ちょっ・・・と待て・・・立ち直るの早いぞ!もう・・・駄目・・・あっ・・・」
 「だって私は悪魔ですから・・・」
 にっこりと笑うセバスチャンの目はランランと紅く燃えていた。
 昨夜の様に、シエルはこの後、散々啼かされるのだ。
 「たくっ・・・坊ちゃん、悪魔になられたのですから、少しは私を楽しませて下さらないと・・・」
 「煩い!」
 シエルは悪魔になろうが、人間であろうが、少しも変わらない。
 「坊ちゃん愛してますよ」
 「んっ・・・僕も・・・」
 悪魔の主従は、今日もベッドの中、悪魔らしい堕落しきった寝正月を送るのだった・・・
 (こんな毎日でいいのか?)
シエルは疑問を抱きつつも、悪魔になった為「まぁいいか・・・」
 そんな結論を出してしまう。
 セバスチャンは些細なシエルの変化を人知れず喜ぶだけだった。         FIN
 
 
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