アクセサリーと本人後ろ姿 |
趣味のビーズアクセサリーと本人後ろ姿
|
ご連絡はこちらから |
ご意見、ご感想、問い合わせ等にご利用下さい。
|
カレンダー |
04月
| 2024年05月 |
06月
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
- |
- |
- |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
- |
|
|
|
|
絶望の果てにNO.12 |
「だったら、何だ?自分で抱けないのなら、黙ってればいい・・・クロード、髪が伸びて、感じが変わったな。それだったら、僕も我慢して、肌を許せるな、さっさとしろ、クロード、一度だけで構わない。それで全てが終る。」シエルはクロードにさえ、命令する。 「御意、ですが、貴方は人間だった時と、寸分も変わらない。貴方の魂を頂けなくなったのは、残念ですが、精々尽くさせて頂きますよ。貴方をこの腕に抱ける日がこようとは・・・」クロードは、セバスチャンから踵を返し、シエルの頬に触れた。 セバスチャンは、全身の血が、逆流する程の嫌悪を感じる。 (それは、私の獲物、触れるな、お前等に、お前如きに!)言葉を出せぬ、心の叫び。 シエルがどんな手を使ったのか?クロードをここに呼び寄せたのは、事実・・・ 「さぁ、坊ちゃん。ここは、貴方の番犬が邪魔ですから、どちらにまいりましょうか?」クロードは、セバスチャンに構っている場合ではなかった。 待ち望んだ、シエルとの逢瀬なのだから。 「ああ・・・客間に向かえ。僕の寝室では嫌だから・・・」シエルは、自分の寝室か、セバスチャンの自室かで、セバスチャンと愛し合った。身体を一つに繋げ、何度も、セバスチャンに抱かれたから、聖域くらいに、大事な場所だと思っていた。 「坊ちゃん、お待ち下さい。貴方がクロードを呼んだのですか?」セバスチャンはつい、叫んでしまっていた。 続きを読む
|
絶望の果てにNO.11 |
「お前が僕の命令に常に従っていれば、こうはならなかった。それは、理解しているのだろう?それとも、人間だから、馬鹿にしていたのか?お前だけは、僕を裏切らないと信じていたのに・・・やっぱり、悪魔は悪魔か・・・」シエルは涙を溢れさせて呟いていた。 セバスチャンに救われてから、ここまで、切なく辛い思い等、した事はなかった。 自分の過去は、タナカにさえ、伝えれなかった。 貪欲で下種な人間に凌辱され、黒ミサの生贄にされた等と・・・セバスチャンが悪魔だとは、知らせてはあったが、自分がシエルを守れなかったと、タナカは、心を痛めるかも知れないからだ。 セバスチャンは、胸を掴み、掻きむしりたい程、シエルに対しての罪悪感を感じた。 悪魔なのに・・・シエルは人間だったのに、こうも自分の心を縛り付け、跪かせるのだ。 高貴で、輝かしい魂は、今もシエルの中にあるのだ。 言葉が出せない・・・セバスチャンはシエルの何を見ていたのだろう・・・自身の行動を悔やんでも、取り返しはつかないのだ。 「だんまりか・・・つまらん・・・今までみたいに、嫌味を返してみろ!お前は言ったな、退屈させるなと・・・今は、僕が主なんだ。使えない執事等いらない・・・僕を飽きさせるな。食事もスイーツもいらない。お前にさせる事と言ったら、朝、起こす事、着替え、入浴、就寝の用意くらいだ。暇を持て余して、退屈しているんだ。もう少し、気のきいた言葉を話せ。」シエルはつまらないとばかりに、溜息をつく。 セバスチャンは、俯いたまま、一言も発せないでいた。 「コンコン」誰かが、ドアを叩く、微かな音がした。 セバスチャンがピクリと反応した。 ここは、アケローン川のほとり、セバスチャンの城なのだ。 来客がある筈など、ないのだ。 「セバスチャン誰か来たみたいだ。見てこい!」「御意」セバスチャンはシエルに一礼して、玄関に向かった。 セバスチャンは、ゆっくりと玄関に進んで行った。 シエルから、離れる良い口実が出来たが、ここまで辿り着ける者などいない筈・・・ 訝しみながらも、ドアを開く・・・ 忘れる事の出来ぬ、憎い相手がそこにいた。 見慣れた筈だったのに、何故か雰囲気が変わっていたライバル・・・ 「貴方が何故ここに・・・何をしに来たのです。貴方が邪魔しなければ、坊ちゃんは私の・・・私だけのモノだったのに・・・今更何故・・・やはり、あれだけの傷では、死なせることは、不可能だと・・・ 続きを読む
|
絶望の果てにNO.10 |
謎の人物は、シエルの望みを叶えるべく、着々と計画を進めて行く。 事態は最悪な方向へと突き進んで行く。 シエルが頼み事をして、三日が過ぎた。 その間、シエルはセバスチャンの城で主として振る舞い、セバスチャンの用意した服を着て、暇つぶしと言えば、読書するしかなかった。 人間の頃の生活はそのままに、只、食事を取る事はなくなっただけ・・・ 入浴もセバスチャン任せで、魔力で何かをしょうとも、思わないシエルだった。 今夜もいつもの様に、シエルの就寝の支度をするセバスチャンだった。 「坊ちゃん・・・未だ、人間の魂を召し上がられてませんが、お腹空きませんか?人間だった貴方が魂をお食べになられないのは、理解出来ますが、そのままですと、衰弱なされます・・・」セバスチャンは強くは言えない。 「だったら、お前の精気を寄こせ!お前が人間だった僕を翻弄していた時の様に、僕を抱けば済む事だ!」毎日の様に繰り返されるシエルの言葉・・・ シエルの言い分も解るが、望まぬ運命を背負わされた、幼い主に、これ以上の責めは、味あわせたくないのだ。 「構うな、僕が衰弱して弱れば、僕を殺し、自由になればいい・・・誰にも縛られず、悪魔として生きてきて、非道の限りをつくしたお前に戻れば・・・」シエルはセバスチャンの頬を両手で包み込む・・・ 続きを読む
|
絶望の果てにNO.9 |
セバスチャンと一つになって死ねる・・・それだけが、人間だった頃のシエルのたった一つの望み・・・アロイスの妬み、クロードとハンナの真実を知りながらの策謀・・・それらによって、シエルの望みは絶たれた。 (結局、僕は、人間にも悪魔にも、弄ばれる運命か・・・?)シエルは、神を呪った。 たった一つの望みのセバスチャンにも、裏切られていたのだから・・・ 煮えたぎる様な怒り、悲しみに支配されるシエル。 「セバスチャン、真実を知ったら、お前はどう動く?」もう、どうでも良かった。 自分の人間の頃の復讐が完了しても、気分は晴れないどころか、最悪だった。 両親の仇を討った所で、何も変わらない。 悪魔になっても・・・絶望だけが残された。 出来る物なら、消え去ってしまいたかった。 セバスチャンが優しいのは、自分の魂を食べたいと思っていたから。 子を孕もうが、セバスチャンと共に生きられるなら、構わなかったのに・・・ セバスチャンは、自分との未来等、望んでいない。 シエルは、愛を知らずに育った様な物・・・ セバスチャンがいつしかシエル自身を愛して、魂を食べるのに、戸惑った事までは、知る由もなかった。 愛に臆病なシエルは、セバスチャンの囁き等、耳に入らない。 続きを読む
|
絶望の果てに・・・途中報告 |
ストーリーは佳境に入ってきました。 そろそろ、別の人物も登場致します。 セバスチャンとシエルの未来は、「絶望の果てに」何がある・・・ ちょっと暗過ぎますが、宜しかったら、最後まで、お付き合い下さいませ♥ この次の小説の予定は、セバスチャンにお仕置きするシエルです。 ギャグ?テイストで、ハチャメチャのストーリーで、とんでもナイ展開です(-_-;) Ⅱ期ラスト後、すっかり態度を変えたセバスチャンに怒り心頭のシエルは、悪魔になった事をいい事に、セバスチャンに躾の為と称して、トンデモナイお仕置きを実行する(・_・;) 触手出そうかな?殴らないで下さいね(・_・;) わたくし、アクマでシエルファンですから♥
散々、シエルに弄ばれ喘ぐセバスチャンに萌える・・・只、それだけでは、つまりませんので、ラストがね・・・既に九条の頭の中では、完結してる小説なのです♥ 「千の魂と堕ちた死神」DVD感想、またですが、書こうと思います♥ 「絶望の果てに」NO.9書けたら、お送りしますので、御覚悟の程を・・・
|
絶望の果てにNO.8 |
その声に答え、ある人物がやってくる。 「お前に頼みたい事がある・・・」シエルは、人間だった頃と変わらない口調で、話掛ける。 とても、「頼み」と言う優しい言葉ではなかったが・・・ その人物は黙って、シエルの話を聞いていた。
その頃セバスチャンは、自室で遣る瀬無く、切ない気持ちに支配され、シエルと、ある人物のやり取りにまったく気付かない。 否、気付けない程、悪魔としての感知能力が鈍っているのだ。 三年、シエルの魂を楽しみにしていた為、誰の魂も喰っていない。 潜入調査で抱いた女に己を埋め、精気を吸い取れば良かったのだが、只、指でイかせて、魔力で抱いた様に見せ掛けただけ・・・シエルに義理立てしたつもりはなかったが・・・ シエル以外に反応しないのだから、どうしょうもない。 「はぁ・・・私はどうすれば良かったのでしょうか?坊ちゃん・・・」セバスチャンは、八方塞で、どうしていいか、解らなくなっていた。 悪魔の本能に従い、シエルを抱けばいいのか? しかし、シエルに拒絶されたら、辛い・・・ 続きを読む
|
絶望の果てにNO.7 |
セバスチャン以外に抱かれるのも、抱くのも嫌だった。 エリザベスは、自分より一つ年上ではあるが、天真爛漫で、穢れきった自分には、勿体無い程、清らかな存在だったから。 セバスチャンしか、いらない・・・それならば、シエルの進むべき道は、破滅しかないのだ。 セバスチャンは、抱き締めるシエルが、疲れきって眠ってしまったのに気付いた。 (良かった・・・やっとお休みになられたのですね・・・しかし、悪魔になられても、寝てしまわれるとは・・・やっぱりお子様ですね・・・)セバスチャンは、シエルに見せなくなった笑顔を向け、そっと唇にキスした。 実は、シエルが悪魔になっても、寝てしまったら、そっと唇にキスしていたセバスチャンだったのだ。 愛せなくなった訳ではない。 愛しては、いけなくなっただけ・・・ シエルから、離れがたいセバスチャンだったが、散々、シエルを抱きしめて自身は煽られてしまった。 滾った自身を慰めねば、シエルを襲ってしまうかも知れない・・・ 「嗚呼・・・坊ちゃん、本当は貴方を抱いてしまいたい・・・でも、貴方をこれ以上、苦しめたくない・・・貴方に私の子を孕ませる訳には・・・」セバスチャンは呟きながら、静かに、部屋を後にした・・・ 不意に丸まって眠っていた筈のシエルが、起き出した。 「馬鹿、それならば、何故、キスをする・・・」シエルは寝ていなかったのだ。 続きを読む
|
絶望の果てにNO.6 |
(抱けないなら、何故、僕に快楽を教えた。穢されていた屈辱を忘れられるのは、セバスチャンの腕の中だけだ。どんなに抗っても、人間だった僕は、セバスチャンから逃れられなかった。それでも、良かったのに・・・)流石にハンナはシエルが悪魔になって、セバスチャンに抱かれたら、確実に孕む事までは、言えなかった。 高位だとか、下級だからとかではなく、セバスチャンがシエルを愛していれば、逃れられぬ運命だからだ。 悪魔は元天使自身だった者と、親がそう言う存在だった者とか、動物が突然変異で悪魔化した者と大別されていた。いつ、どうやって、誕生したのか、解らない存在も多々いた。 セバスチャンの素性は、ハンナやクロードでは、知る事の出来ない高位な存在だった。 クロードは蜘蛛が本性なので、例え、悪魔の力がセバスチャンと互角だとしても、鳥類の鴉が本性の悪魔セバスチャンには、エサとなる運命・・・ どんな悪魔も本性の格の違いには、逆らえないのだ。 ハンナの様に女の悪魔は希少価値があり、男の悪魔なら、ハンナとの間に子をなそうとする者も後を絶たない。 但し、レーバァテインの鞘である以上、剣の持ち主の妻と同様の地位にあるのだ。 事実は、どうであれ、ハンナはクロードの所有物とみなされ、ハンナに手を出す者はいなかった。 しかし、シエルは元人間、生まれつき悪魔だった存在とは、大きく異なる。 高位の悪魔の伴侶として、優遇されるのだ。 それでなければ、大勢の悪魔に襲われ、誰の子とも解らぬ、あらたな悪魔の母体とされる。 続きを読む
|
絶望の果てにNO.5 |
(坊ちゃん・・・私は愚かにも、貴方を愛してしまった・・・もっと早く告げるべきでした。魂を喰らう事など出来なかったくせに、悪魔になった貴方を殺そうとした・・・同族になってしまった以上、私は、貴方に触れては、いけないのだから・・・)セバスチャンは、三年シエルをシエルとするぺく育ててきた。 しかし、人間ではない存在・・・ 「らしくしていろ!」シエルの命令に基づき、人間らしく振る舞うのは、造作もない事・・・ しかし、心の中までは理解出来ない・・・ シエルに拒絶されるのが、怖くて告げない想い・・・ シエルが人間でなくなったから、手に掛けた事をシエルに指摘された時、顔を逸らす事しか出来なかった。 抱き締めて、同族になった今、シエルに触れれない理由を告げていれば、今シエルを泣かせる事などないのに。 シエルはとっくに、セバスチャンに堕ちていたのだから・・・ セバスチャンが、シエルの想いに気付く事はなかったけれど・・・ セバスチャンが、嘘を吐かない事は信じていても、セバスチャン自身の行動は、信じていないシエル。 何も言わなくても、行動する事が多かったから。 マチルダから情報を得る為の手段が、肉体関係だとは、シエルは思わなかったのだ。 グレルがいなければ、はしたなく取り乱し、そんな手段を使おうとするセバスチャンを責めたかも知れない。 続きを読む
|
絶望の果てにNO.4 |
(貴方を愛してしまったから、これ以上苦しめたくない・・・)セバスチャンは、またしても、シエルの本質を見抜けなかった。 「お前だけは、僕の傍にいろ!僕に嘘を吐くな!」シエルとの誓い・・・シエルの本心が秘められた言葉・・・ 寂しいから、傍にいて欲しい。裏切りはもう、嫌だと言う本音。 それでも、シエルはセバスチャンを求めてしまう。 悪魔なのに、穢れた自分の過去ごと、抱き締めて安らぎを与えたセバスチャンだったから・・・ 裏切られ、無関係の仕組まれた犯人を殺した事実は消えない。 それさえも、悪魔になったからか、シエルは、些細な出来事だと思える様になった自分に苦笑する程なのだから。使用人達を切り捨て、セバスチャンを選んだ理由・・・ 「愛している、セバスチャンを・・・」 自分は子供なのに、何故?この感情は・・・ シエル自身、驚いているのだから、無理もない。 (クロードに感謝すべきか?)必要以上に身体を触られたり、足にキスしたり、気持ち悪い行動をされたから、執事らしくないクロードに違和感を覚えた。 只、セバスチャンが執事として仕えていたなら、気付かなかった自分の感情。 続きを読む
|
|
|
|