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セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「闇に堕ちて・魔界編」続編セバシエR-18
 リクエスト頂き、続編書いてみました(*^_^*)
 当初の予定と全然違うのですが、少しでも楽しんでいただけたら、幸いです( ^)o(^ )
 

           「闇に堕ちて・魔界編」
 ギシギシ・・・
 二人分の重みに耐えかね、ベッドが激しく揺れる。
 「あっ・・・あっ・・・」
 「坊ちゃん・・・坊ちゃん・・・」
 全裸で睦みあうセバスチャンとシエル。
 人間界にいた時と同じ行為・・・違うのは、セバスチャンの頭から生えた雄牛の様な角だけ・・・
 セバスチャンが行方不明になってから2年・・・
 シエルは既に15歳になっていた。
 エリザベスはもう16歳。
 叔母の公爵夫人は、早く婚約者から、妻にしろと催促し出した頃だった。
 いかに力を失っていたとは言え、セバスチャンは悪魔・・・
 二人の状況を見過ごせぬ・・・
 自分の美学に反しても、自由に動く事が出来る様に、ありとあらゆる人間の精気を吸い取り、現在に至るのだ。
 代償は、悪魔体に戻る事だったが・・・
 それでも、シエルは責めることなく受け入れてくれた。
 今は離れた隙間を埋めるべく、身体を重ね、シエルに快感を与える事に集中していた。
 「セバスチャン・・・セバス・・・」
 激しく、自分を求め、律動する悪魔の首に両腕を回し、縋りつくシエル。
 そんな仕草が可愛くて、シエルの蕾の中で、肥大化するセバスチャンのモノ・・・
 「ひっああ・・・そんなに大きく・・・」
 「無理です・・・貴方がお可愛らしくて・・・ああっ・・・坊ちゃん・・・」
 シエルの再奥にセバスチャンの熱が放たれた。
 「ああっっ・・・」
 セバスチャンに抱き締められたまま、シエルは身体をのけぞらせていた。
 熱いセバスチャンの精を受け止め、シエルの身体は歓喜の余韻に浸る。
 セバスチャンは、汗で張り付いたシエルの髪を搔き揚げていた。
 自然と二人の唇が重なる。
 契約は続くままに、離れていた2年間・・・
 どう足掻いても、過ぎ去った刻は戻らない。
 何度も、濃厚なキスを交し、離れていく唇。
 「坊ちゃん・・・穢してしまいましたね・・・ご一緒に入浴しましょう・・・」
 「ああ・・・」
 照れ隠しにそっけない恋人。
 セバスチャンのモノは、いまだにシエルの蕾の中・・・
 そのままの状態で抱き上げられたのだから、シエルは堪らない。
 「ああっ・・・いつまで・・・んんっ・・・抜け!」
 「嫌です・・・それにここで抜いたら、絨毯が汚れてしまいます。お風呂で抜いて差し上げますから、今はこのままで・・・」
 セバスチャンの方が、シエルから離れたくないのだ。
 自分とは違う熱い身体・・・
 魂だけでは物足りない。
 シエルの器も愛してしまった愚かな悪魔セバスチャン。
 それが何だと言うのだろう?
 悪魔は、自分の欲求に素直なだけ・・・
 欲しいモノは欲しい・・・
 その為には、どんな手段でも使う。
 ここは魔界の一角・・・
 人間界との境界であるアケローン川の畔のセバスチャンの城。
 浴室は広く、白い大理石で出来ていた。
 浴槽は長方形の巨大なもので、セバスチャンはシエルを抱いたまま、湯に浸かる。
 ズルッ・・・
 「んんっ・・・」
 セバスチャンの長大なモノを挿入する時も、抜く時も、シエルの口からは、甘い声が漏れてしまう。
 直ぐにでも、抱きたいセバスチャンだが、ここはグッと我慢するセバスチャン。
 契約者で主をほっておいた自分には、これ以上は過ぎた望みだろう。
 一度や二度シエルを抱いた所で、満足出来ないだろう・・・
 バスソープを泡立て、手早く、互いの身体を風呂の中で洗い、仕上げにシャワーで、泡を流す。
 シエルをよくタオルで拭いて、大きめのバスタオルで包み、寝室に戻っていく。
 さっきまでの情交で、互いの精液で汚れたシーツは、いつの間にか、新品同様で、そっとベッドにシエルを横たえ、ナイティを着せていく。
 自分はバスローブを羽織り、シーツに二人包まる。
 「いったい何故お前は、僕の声に応えられなかったんだ?」
 「・・・発情期でしたので・・・力を失ってました・・・」
 直ぐにセバスチャンは返答出来ずにいた。
 『僕にだけは、嘘を吐くな!』
 シエルの命令だが、どこまで話したものか、迷うセバスチャン。
 戸惑うセバスチャンの様子にシエルは・・・
 「発情期?悪魔って犬や猫並みなんだな・・・」
 感心している様なシエル。
 「ええ・・・悪魔で獣ですから・・・」
 シエルの身体を抱き締める。
 「でもいい・・・僕の元へ戻ってきてくれたから・・・もう眠い・・・もう二度と僕から離れるな!おやすみセバスチャン・・・」
 「イエス・マイロード・・・もう二度と貴方から離れません・・・永遠に・・・」
 スウスウと寝息を立て、シエルは夢の中・・・
 もっともっと貪りたいシエルの身体・・・
 暫くは、この城で二人っきり・・・
 「発情期に感謝です・・・坊ちゃん・・・」
 愛しき主人を胸の中に抱き締めた悪魔は、舌舐めずりするのだった・・・
                  FIN
                 H25.3.20 P11:36

「闇に堕ちて」突発セバシエ微妙なR-18
「セバス企画」アニメバージョンの前に、フッと思いついたセバシエ
 雰囲気を変えてシリアスで・・・
 救いのない話?かも知れませんので、ご注意を・・・
 大丈夫なお嬢様だけ、いってらっしゃいませ(*^_^*)



           「闇に堕ちて」 
 「きっといつか私を見つけて下さい・・・その時こそ私は貴方を・・・」
 スローモーションの様に、落ちていくセバスチャン。
 「セバスチャン!」
 シエルの手が虚しく空を切る。
 伸ばした手はセバスチャンに届かなくて・・・
 微笑みながら、血塗れで落ちていく・・・
 その顔は一生忘れられないだろう・・・

 ガバッ・・・
 シエルは全身汗塗れで目覚める。
 いつも見るセバスチャンは微笑んで・・・
 あの日、女王の番犬として、任務は完了する筈だった。
 しかし、仕留めた筈の敵が生きていて、シエルに向けて発砲した。
 いつもなら、セバスチャンは弾を素手で受け止めていたが、敵が多かった為、使用人達の同行を許していた。
 うまく避けられる筈だったのに、シエルの頭を狙っていた為、セバスチャンは何故か、胸を打たれてしまった・・・
 しかも、場所が悪く、断崖絶壁にいた為、崖から転落するしかなかった。
 シエルを庇って・・・
 落ちた先は海だった・・・
 使用人達が血眼になった探したが、遺体を見つける事は叶わなかった。
 それから、無情にも2年が過ぎていた。
 「何故だ・・・セバスチャン・・・僕はここにいるのに・・・いつも呼んでいるのに・・・」
 契約印は消えないのに、セバスチャンが現れる事はなかった・・・
 しかし、自分の目的を果たすだけでなく、それ以上にシエルはセバスチャンの事を・・・
 諦め切れず、裏社会の駒達に、捜索を依頼したシエルだった。
 そんなある日・・・
 「坊ちゃん・・・お目覚めですか?劉様が御用事でA9にお見えになられます」
 「劉が?何だ?」
 「『眠り続ける男』を見つけたとかでしたが?」
 シエルはビクッとした・・・
 (きっとセバスチャンだ・・・)
 確信は持てなかったが、何故かそんな予感がした。
 「解かった・・・劉に会おう・・・仕度を・・・」
 「承知しました」
 先代の執事だったタナカは有能で、要らぬ詮索はしなかった。
 色々考えながら、社の仕事も手に付かず、時間はあっという間に過ぎた。
 
 「やぁ、伯爵・・・いつにも増して、不機嫌だね。あの執事君がいなくなったからかな?」
 空気を読まない男は、シエルの心の中の傷にも、土足で踏みにじり、入り込み、更なる傷を抉るのだった。
 「御託はいい・・・要件は・・・」
 「ああ・・・君のお待ちかねの人物だと思うよ・・・黒い燕尾服着ていて・・・顔色こそ益々、白くなってるけどね・・・」
 「だったら早くそこへ案内しろ!」
 「いいけど、後悔しないかい?曰くつきなんだよね『眠り続ける男』は・・・」
 「構わん、僕は自分の目で見えるものしか信じないからな。後悔などとうに乗り越えた・・・」
 「解かったよ・・・詳しくは馬車の中で・・・」
 「タナカ出かけてくる・・・帰りは待たなくていい・・・」
 「はい、坊ちゃん・・・お気をつけて・・・」
 タナカは何故か、不吉な予感がしていたが、主の命令は執事に取って絶対・・・逆らう事は許されない。
 劉と二人で馬車に乗り込み、走り出す後姿を只眺めるだけ・・・
 「坊ちゃん・・・どうか、貴方が幸せであります様に・・・」
 シエルを守れなかった自分が言える立場ではないが、それでもと思う。
 あの惨劇の日、シエルを奪われ、生き残った哀れな自分。
 再び再会した時に会った真っ黒い執事・・・セバスチャンに何か得体の知れぬ感覚を感じながらも、家令と言う立場から、色々と指導しても、従順に従った男。
 闇色を纏いながらも、シエルの為には、どれ程傷を負っても、絶対に逆らわなかった男。
 彼にいつかシエルは攫われるかも知れないと危惧しても、それ以上自分には、何も出来ないのだ。
 タナカは馬車が見えなくなるまで、ずっと目で追いかけていた。

 「でね・・・その男は・・・透明な柩に入ったまま見つかってね・・・余りの美貌にコレクションにしたがる輩が多くてね・・・オークションに掛けられたんだ。しかし、どんな手を尽くしても、柩を開ける事すら叶わず、只、眺めるだけだったんだ。それである未亡人が競り落とした。しかし、数日後・・・彼女は柩の傍で・・・その・・・」
 「もったいぶらずに言え!何があっても大丈夫だから・・・」
 セバスチャンに間違いないだろう・・・
 彼女はセバスチャンの糧となったのだろう・・・
 
「彼女は干からびて見つかった・・・ミイラとまではいかないが、若さを奪われた様に・・・それなのに、柩の男は、若干顔色が良くなった様な・・錯覚だろうけど・・・そんな事が何度も続くと皆、気味悪がったんだ・・・死んだ男が幽霊と化して、生きてる人間を呪ったんだと、デマまで流れて・・・それで、呪われた男を柩ごと燃やした・・・」
(馬鹿な奴らだ・・・例えセバスチャンが何らかの理由で、仮死状態にあったとしても、悪魔なんだ、死んだ訳じゃない・・・しかも奴は火を操る・・・ひょっとして、逆に力を与えたんじゃ・・・)
シエルの考えは正しい。
弱ったセバスチャンを回復する作用があったのだろう。
「火は勢いを増して、人々に襲いかかった・・・それで、慌てて火を消したが、20人程の人達が焼け死んだらしい・・・彼の消滅を望んだ遺族が大勢、見学に来ていたからね・・・それで柩は悪魔にでも取り付かれたんじゃないかって事で、魂を鎮める意味で、教会に安置されたんだって・・・それでも、見たいのかい?」
「僕はそれが誰であれ、見る権利があるんだ。女王の憂いを晴らす為に・・・」
まさか、シエルは女王の命が『眠り続ける男』を処分しろ!とは思わなかったが、自分が行けば何とかなるだろうと思っていた。
自分との契約をそのままに、セバスチャンの違反行為を詰ってやりたい気持ちと、生きたセバスチャンに会って、文句言ってやりたい気分と複雑な心境だったが・・・
劉と話している間に、目的地に着いたようだ。
馬車から降り、遺体の安置されている教会の地下に案内されるシエル。
重い鉄の扉の向こうに、安置されている遺体。
「ここからは一人で大丈夫だ・・・劉お前は僕が呼ぶまでくるな・・・死ぬぞ・・・」
「伯爵・・・女王の為に、死ぬつもりかい?まだまだ、君は我を退屈させてくれないから、失いたくないんだけど・・・」
「フン、ここで死ぬなら、それが僕の運命だ・・・劉ここまで案内してくれてありがとう・・・2時間たっても、僕が戻らなかったら、屋敷に戻って使用人達に伝えてくれ。後の処理は女王に委ねると・・・こんな僕に仕えてくれてありがとうと、伝えてくれないか?」
「何か、死んで帰る事のない前提だね?まぁ・・・ここまで乗りかかった船だから、きちんと伝えるよ。武運を祈るよ、伯爵・・・」
劉はひらひらと手を振り、扉の奥に消えていく、シエルを見送った・・・
扉の奥には、冷たい空気が漂っていた。
何らかの理由でセバスチャンが力を制御出来なくなり、大量の精気を欲した結果だろう・・・一連の事件は・・・
それでも、僕は前に進むしか出来ない・・・
例え、セバスチャンの糧となっても・・・
柩の傍まで来た・・・
「セバスチャン!!!」
 夢にまで見た男・・・
 自分を置き去りにして、2年もほっておいて・・・
 シエルはセバスチャンの柩の上から、セバスチャンの唇の位置に口付けた。
 『坊ちゃん・・・』
 シエルの心の中に、懐かしい声が響く・・・
恋焦がれた男はそこにいて・・・
『下がって頂けますか・・・やっと貴方に出会える程の力を取り戻せましたから・・・』
「ああ・・・解かった・・・さっさとしろ!」
 『イエス・マイロード』
クスッ・・・
いつもの笑い声が聞こえたのは、シエルの空耳ではないだろう?
 音もなく、柩は開いた。
 今まで、手を尽くしても、開く事はなかったのに・・・
 『坊ちゃん・・・今の私では貴方に触れる事すら叶いません・・・私を蘇らせたいとお想いですか?私は貴方のお手を煩わせたくなかったのですが・・・』
 「構わん!お前を処分するのが、今回の女王の命だからな・・・どんな事でもしよう」
『後悔なされても?私が再び蘇っても、以前の私ではなくなってるかも知れないのに?それでも、望まれますか?貴方との最初の契約は、きちんと叶えて差し上げますが・・・』
「くどいぞ!それさえ叶うなら、命など要らん!!!」
 『流石は坊ちゃん・・・では望みのままに・・・短剣が見えますか?それで小指でも構いません・・・貴方を傷付けたくないのですが、血を契約印に垂らして下さい・・・それで少し動けます。しかし、完全に蘇るまでに、貴方の血を少し頂きます。しかも、もうこの地には私はいられません・・・力を失ってる間に、長く教会に安置されていましたから、貴方と共に、魔界に戻らねば完全には、以前の様には動けません・・・それでも宜しければ・・・』
 「復讐が叶えれるなら、どんな手段でも構わん!さっさとしろ・・・タナカには、解かっている事だろう・・・劉にも、伝言を頼んである」
 『それでこそ我が主・・・では・・・』
 闇に包まれる感覚と、シエルは首筋に痛みを感じるのを同時に感じ意識を失う。
 「坊ちゃん・・・やっと貴方をこの手に・・・」
 セバスチャンの声をおぼろげに聞いたのが最後だった・・・
 
 「遅いねぇ・・・伯爵は・・・」
 教会で接待を受けながら、劉は一人ぼやいた。

 教会は畏怖に対してシビアで、シエルを送り出したら、劉を応接室に案内し、自分達の身の安全を図った。
 劉はシエルが望めば、地下に残り、全てを見届けるつもりだった。
 駒である以上、命令意外、今はするつもりがなかったが・・・
 まさかその頃、セバスチャンはシエルの血で蘇り、ヴァンパイアの様に、シエルの血を飲み、魔界に連れ去ろうとしているとは、思いもよらなかった。
 時間が過ぎ、数人の教会の人間と連れ立って、扉の向こうを覗き、開いた柩と、消えたシエルを探す羽目になろうとは・・・
 「伯爵~!!!」
虚しく声が響く・・・

「う~ん・・・」
「お目覚めですか?坊ちゃん・・・」
「セバスチャン・・・」
目の前のセバスチャンの異変・・・
「申し訳ありません・・・何時いかなる時も・・・私は執事でありたかったのに・・・」
「いい・・・お前が僕の前に戻ってくれただけで・・・」
雄牛の様な角が、セバスチャンの頭から生えていた。
肌も少し浅黒い様な・・・
「もう離れるな・・・」
自分を覗き込み、申し訳ない顔のセバスチャンに口付けるシエル。
「坊ちゃん・・・」
2年も肌を合わせていない・・・
お互いを求めるのは必然だろう・・・
全てを語るには、時間が足りない。
只、繋がるだけでいい・・・
「貴方だけを愛しています。契約はこのままで・・・いつか私が人体形に戻れた時、再び貴方は女王の番犬に戻れるでしよう」
「今はこのままで・・・」
二人は互いに求め合った・・・
                      FIN
H25.3.16 P3:17

「スウィート クリスマス」R-18
セバシエ夫婦設定
レゾンデートル3シリーズ
シエル女体ですので、ご注意を…
只、イヴにイチャイチャする二人です…



    「スウィート クリスマス」 
 シュル…
 リボンが解かれる。
 「あっ…セバス…」
 艶かしい少女の声…
 「シエル…」
 セバスチャンは震える少女の首筋に、唇を近づけた。
 ピチャ…
 肉厚な舌で首筋を舐めると、少女…今は妻となった元主のシエルの啼く声が高くなる。
 もう二人が結婚して、二年目のクリスマス・イヴだった…


 「あ~あ…いいなぁ、俺も嫁さんが欲しい…はぁ…」
 溜息を吐くのは、バルドだった。
 元執事のセバスチャンが今では当主なのだ。
 当然、シェフであるバルドが、食事を作らなければならない。
 勿論、今では執事に戻ったタナカも手伝ってはくれているが、以前の様には、楽出来ない。
 それどころか、セバスチャンは当主になった途端、以前よりも厳しくなっていた。
 シエルは、当主でなくなった為、のんびりと日々を過ごす様になり、以前の様には、厳しくなくなっていた。
 二人は仲睦まじく、使用人達の目を盗んではイチャイチャしていた。
 ばれてないと思っている様だが、何度もキスされている所を見られていたのだ。
 使用人達は、暗黙の了解で、見て見ぬフリをしていただけ…
 「駄目ですだよ。これ以上、誰かを増やす事は、奥様に仇なす人を迎えるリスク増やすだけですだよ」
 メイリンの言う事も、もっともだった。
 自分達は、シエルとセバスチャンが厳選し、選んだ人材…
 彼ら意外に、屋敷を守れる者など存在しないのだから…
 セバスチャンは、彼らが守る必要のない人だと彼らは理解している。
 セバスチャンとのシエルの結婚が決まった時に聞いたから…
 彼は『悪魔』なのだと…
 シエルの過酷なまでの過去の全容は、明らかにされなかったが、家族もろとも、殺害された復讐の為に、契約した悪魔なのだと…
 しかし、今の状態になるとは二人共、思わなかったのだが…
 「いいじゃないですか?お二人が幸せなら」
 フィ二は、どこまでも明るい。
 自分に未来を人間としての尊厳を与えてくれたのは、他ならぬ当主夫妻なのだから…
 「いつか貴方達にも、生涯の伴侶が現れますよ。その時まで、貴方達の出来る事は、奥様をお守りする事ですよ。旦那様が、奥様の傍にいられない時が来るかも知れませんからな…」
 タナカは、子供だったシエルを守れなかったから…
 「「「イエッサー」」」
 三人は誓う。
 シエルは必ず守ると…


 「んんっ…」
 シエルは、セバスチャンに唇を塞がれて、くぐもった声を出していた。
 首筋を舐められ、ベッドに向かい合って座っていたのに、いつの間にか、シエルはセバスチャンに押し倒されていた。
 ネグリジェをいつの間にか脱がされ、セバスチャンですら、パジャマを脱ぎ捨てていた。
 全裸で絡み合う二人…
 そこには、種族を越え、愛し合う二人の姿。
 出会いはどうあれ、お互いだけを求めた孤独な二人…
 運命の悪戯は、二人の運命を変えた。
 「ああっ…」
 セバスチャンの悪戯な指は、シエルの秘所を弄っていた。
 「もう…こんなに濡らして…」
 クチュッ…クチュッ…
 「やっ…そんな事…言うな…」
 悪魔であるセバスチャンは、言葉でシエルを嬲るのが好きだった。
 「何故?こんなに感じてらっしゃるのに…貴女は素直にはなって下さいませんね…こんなにも、身体は私を求めてらっしゃるのに…」
 指の抜き差しを始めると、シエルの内部は、セバスチャンの指を食い締めた。
 その度に、秘所からタラタラと愛液が流れ出す。
 セバスチャンは、シエルを陥落させる為、花弁に舌を這わす。
 「駄目…そんな…コト…したら…」
 ビクビクとシエルの身体が震え出す。
 「甘いですね、貴女は…」
 シエルの全ては、セバスチャンのモノ…
 何度抱いても、飽きる事のないシエルの身体…
 長い生の中で、何人も女を抱いたセバスチャン。
 性技に長けた悪魔に抱かれて、陥落しない女は、過去にはいなかった。
 元は男だったせいか、シエルはいつまでたっても、堕ちてこない。
 その事実が、セバスチャンの心を軋ませた。
 身体は熱くなるのに、冷め切ってるシエル。
 過去の陵辱の日々が、シエルの心に闇を落とす。
 「もう…やっ…」
 ビクビクと震えるシエル。
 何度も絶頂に達しても、セバスチャンは許してくれない。
 悪魔である為、キリストの祭りが近づくと、いつもこうだった。
 今日はイヴ…
 明日はクリスマスだから、もっと責められるかも知れない…
 言葉で反論しても、許して貰えないのは、学習したシエルだった。
 セバスチャンは貪欲にシエルを求めるから…
 悪魔であるセバスチャンに、避妊される事なく抱かれた為、とっくに子供が宿ってる筈だった。
 しかし、運命の悪戯は、シエルに子供を与えなかった。
 それがセバスチャンには、堪らなかった。
 愛してしまったから…
 シエルには、自分の子供を産んで貰いたいと思った初めての人間だったから…
 グイッ…
 そんなセバスチャンの首に手を回して、シエルは引き寄せた。
 「この悪魔…いい加減焦らすな!早く来い!!!」
 セバスチャンはドクンと胸が高鳴るのを感じた…
 元主が自分を引き寄せ、命令する。
 「イエス・マイロード」
 自分の妻にしても、契約自体は変わらない。
 二人の関係は変わらない。
 セバスチャンはシエルの内部に押し入った。
 「んんっ…熱い…」
 普段の身体は冷たいくせに、自分を抱く時だけ熱くなるセバスチャンの身体。
 繋がった場所だけで、セバスチャンが自分を求めてる事が解かる。
 それがシエルの心を喜ばせた。
 「セバス…セバス…」
 シエルはセバスチャンのキスを求める。

 神の悪戯か?シエルは聖夜に、子供を授かった。
 激しくなるセバスチャンに揺さぶられて、翻弄されて…
 何度も突き上げられて、ドロドロになるまで、奥の奥まで、穢されて…
 悪魔の精をその身に受けて…
 二人の想いが通じて…
 生まれた子供に翻弄される二人だが、それはまた、別の話…
 今は只、お互いを求めるだけの二人だから…
                      FIN
H24.12.24 P10:02

「何も変わらない」悪魔シエルR-15セバシエSS
ちょっと暗めの短編で・・・
ふっと思いついたセバシエ・・・シエセバ気味



「何も変わらない」
 僕が悪魔になってから数日たった・・・
 「坊ちゃん、お茶をお持ち致しました」
 セバスチャンは変わらない。
 魂が食えぬと知った日から、奴から微笑みが消えた。
 「そうか・・・」
 いつもの受け答え。
 しかし、確実に違ってしまった二人の関係。
 僕に興味を無くした奴は、淡々と命令だけを遂行するだけ・・・
 「セバスチャン・・・こっちへ・・・」
 僕は戯れに誘惑する。
 「ぼ・・・坊ちゃん・・・」
 跪いた奴の頭を掴み口付ける。
 悪魔になった僕とのキスなど、嫌悪しか感じないかも知れない。
 でも構わない。
 悪魔は欲望に正直だ。
 クロードに洗脳されて、僕は自分の心に気づいてしまった。
 本心に・・・
 セバスチャンを愛していると・・・
 アロイスから、聞かされて、自身が悪魔になる事は解かっていた。
 奴の反応は、思った通りだった。
 想定内・・・
 馬鹿馬鹿しい・・・
 悪魔に「愛」など存在しないのだと・・・
 しかし僕は違う。
 「何も変わらない」
 僕はそう言って、何度も口付けた。
 「ええ・・・貴方は変わらない・・・悪魔になっても、魂は手に入らなくても、貴方は貴方、何も変わりはしない・・・」
 セバスチャンは甘んじて、口付けを享受する。
 「貴方は人間の時と変わらず甘い・・・」
 セバスチャンはうっとりと歌う様に、呟く。
 「お前を愛してる・・・」
 「ええ・・・私も貴方を愛しております」
 セバスチャンはもう二度と嘘を吐く事はない。
 キスしたり、身体を重ねた時だけ正直になるのだから・・・


「嵐の中で」アニメⅠ期のラストからの妄想小説R-18
 ニコ動見て滾ったⅡ期までのセバシエ
 セバスチャンの語りだけですが、宜しかったらどうぞ



「嵐の中で」
 「では、坊ちゃん・・・」
 最後の晩餐のつもりだった・・・
 主の魂を食べようと・・・
 運命の皮肉は、私に過酷な運命を齎した。
 心臓を手で貫き、主に死を与え、身体から離れる魂を食すだけなのに・・・
 このまま主の命を奪うのが、忍びなくて・・・
 キスだけでもと思ったのが間違いだった・・・
 シエル・ファントムハイヴの魂は、契約印を無くした私の隙をつき、別の悪魔に奪われてしまった。
 クロード・フォースタス・・・
 トランシー家の悪魔で執事に・・・
 
 「坊ちゃん・・・坊ちゃん・・・」
 抜け殻になった主の身体を清めても物足りず、ベッドに押し倒し、身体の隅々まで舐め回し、己のモノで貫いた。
 どれ程、解したとしても、魂のない状態では、私を受け入れるなど、到底無理な話で・・・
 蕾から、甘い血が滴り落ちても、行為に終わりはない。
 パンパンと部屋に響く卑猥な音・・・
 快楽と享楽を司る悪魔という私・・・
 反応がなくても、「シエル」と言う存在を愛してしまった哀れな悪魔の私・・・
 この虚しさを怒りに変えて、いつか貴方を取り戻して見せる。
 それまで、坊ちゃん私は貴方を・・・
 目的の屋敷に付くまで、宿を移動する度に、貴方をトランクに入れて・・・
 宿に着いたら、貴方を清めて抱いて・・・
 ああ・・・坊ちゃん貴方の魂をこの身体に戻せたら、私はどうするのでしょうね・・・
 魂だけでなく、貴方の身体も心も欲しい・・・
 私の心は荒れ狂う。
 『嵐の中で』
                              FIN

H24.11.26 A0:00

「夢から醒めても」レゾンデートル3シエル女体R-18 セバシエ夫婦設定
 セバシエが夫婦になってからのある日の二人
 微妙なHで。
 シエル女体でご注意を…



「夢から醒めても」
 どれ程長く生きてきただろう…
 長く退屈な日々…
 今の主と出会うまでの怠惰で退屈な日々…
 しかし、それがあったから、今の現状がある訳で…
 「シエル…シエル…」
 先ほどまで、名前を呼びながら抱いた主…
 否、妻のシエル・ファントムハイヴ。
 気高く、美しい孤高の魂を持つ稀有な存在。
 腕の中でスヤスヤと眠る愛しい存在に、セバスチャンの心は満たされる。
 くすぐったい様な、ソワソワと心が躍る。
 「これが愛なのでしょうか…」
 妻が寒くない様に、掛け布団を肩まで掛けてやって、セバスチャンはシエルを抱き締める。
 冷たい自分の体温でシエルを起こしたくないが、「傍で寝ろ」消え入りそうな小声で強請られては堪らない。
 いつもの様に押し倒して、その唇を奪って…
 何度も何度も、再奥に放って、何度抱いても飽きぬ身体。
 暖かい身体を抱き締め、つかの間の眠りにつくセバスチャン。

 嵐は直ぐにやってくる。
 「ううっっっあぁぁぁぁ~」
 シエルの絶叫で、セバスチャンは目覚めた。
 「シエル?」
 「離せ…さわ…る…な…」
 バシッと手を払い退けられて、不思議な感覚のセバスチャン。
 明らかに焦点の合わぬ瞳は、自分を見てはいない。
 過去の陵辱で心と身体に深い傷を負ったのだ。
 人である以上どうする事も出来はしない。
 グイッと引き寄せ、シエルを胸に抱き締めるセバスチャン。
 「やっ…」
 僅かな拒否の態度に、ない筈の心が痛むセバスチャン。
 「シエル…いえ、坊ちゃん。これは私のエゴでしょう…しかし、私は貴方を女にした。貴方の初めてを欲しかったから…憎んでも構いませんが、せめて今はこのまま…」
 僅かに震えるセバスチャン。
 冷たい筈の身体が、シエルの心を逆に呼び戻す。
 「セ…バス…チャン…」
 「ぼ…シエル…私が解かるのですか?」
 「当たり前だ…お前は僕の悪魔で夫なんだから…」
 チュッとキスされて、セバスチャンは目をぱちくりさせた。
 「何だその鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔は、ムカつく!!!」
 「ああ…いつもの貴女だ…」
 言葉と共にベッドに組み敷くセバスチャン。
 「もう…朝から盛るな!!!」
 「宜しいでしょう?私に心配掛けた罰なんですから…」
 言いながら、シエルは唇を塞がれた。
 広い背中に手を回し、セバスチャンに与えられる熱に身を委ねて…
 一つに解け合う。
 『夢から醒めても、幸せは続く』
 悪魔に愛されて堕とされて…
 不幸になる筈が幸せで満たされて…
 愛される喜びを知る。
                          FIN
H24.11.17 P2:58

「優しく愛して」レゾンデートル3シエル女体セバシエ夫婦SS
 仕事でむしゃくしゃしてるので、セバス触手凌辱書く予定が、甘いレゾンデートルシリーズに?
 キスだけなのでR-15かな?



 「優しく愛して」
 「待て!セバスチャン!」
 「もうシエル何か知りません!!!」
 ファントムハイヴ伯爵家では、毎日の日課となっていた。
 当主夫妻の痴話喧嘩…
 結婚式が終わり、屋敷も落ち付き、やれやれと言った頃だった。
 毎日の様に妻のシエルが、夫のセバスチャンを追いかけるのだった。
 ツンッ…
 ドテッ…
 「うっわぁぁぁん…」
 「あっ…こけた…」
 とはバルド。
 「もう仕方ねぇなぁ…ほら、奥様」
 バルドがドレスの裾を踏んで、泣き始めた奥様に手を差し出す。
 と決まって、シエルがバルドの手を取る前に、セバスチャンに抱き抱えられるのだ。
 「もう貴女って方は…貴女は私のモノ…使用人と言えど、男の手を取るなど…」
 メッと言う声が聞こえそうなセバスチャンの言葉。
 「お前が…ひっく…悪い…くせに…」
 シエルは泣きじゃくって、言葉にならない。
 制止するシエルを尻眼に、さっさと歩くセバスチャンが悪いのだから…
 「申し訳ありません…でも、貴女も悪いのは、自覚してらっしゃるでしょうね?」
 「だってあれは…」
 「解りました…タナカ!私達は朝食は部屋で後で取ります。私が自分で作りますから、今用意して下さった分は、皆さんで食べて下さいね。夕食は食べに行きますので用意して下さいね。今日の予定は、全てキャンセルです。貴方達は、一日自由にして下さって結構ですが、くれぐれも屋敷の破壊活動だけは、しません様に…私が貴方達を破壊したくなりますから…」
 凄みを利かせ、さっさと自室に戻る当主夫妻。
 「一発やりにいくんだろう…」
 バルドが言う。
 下品な言葉だが、事実だから誰も突っ込まない。
 「早く仲直りして下さると良いけど…」
 何も知らないフィニは無邪気だ。
 「そうですだ…奥様には、笑顔が足りませんだ。」
 メイリンが心配そうに言う。
 摺れ違っていた二人が無事に夫婦になれたのだ。
 例え、当主となったセバスチャンに恋心を抱いていたとしても、自分の居場所を作ってくれたのは、他ならぬ二人なのだから、幸せになって欲しいのだ。
 「さあ…ここで話していても何もなりませんよ。兎に角、朝食を食べましょう。話はそれからですよ。」
 タナカがパンパンと手を叩き、使用人達を食堂に行かせた。
 
 その頃、当主夫婦は…
 「んっ…ふぁ…」
 ベッドに押し倒されているシエルだった。
 唇はセバスチャンに塞がれ、貪る様に口付けられる。
 いつもとは違う荒々しさで…
 「どうすれば貴女は、私だけのモノになるのでしょう…」
 だれに聞く事もないセバスチャンの呟き。
 苛立ち…
 「僕はとっくにお前のモノだ!身も心も…」
 そう自分の意思とは別に、女にされたのだから…
 それでも、女性として生きる事を決めたのは、シエル自身。
 喧嘩の理由は解っている。
 しかし、それでセバスチャンが怒るのは、理不尽なのだ。
 いくらシエルが
 『女王の番犬』
 『裏社会の王』
 の肩書きを持っていても、13になるかならずで、セバスチャンに女にされた。
 だからと言って、男の子であった時も、体力がない脆弱な体…
 悪魔の性欲に付き合える筈もなく…
 そうセバスチャンが怒っているのは、昨夜の愛の営みの最中に、事もあろうか、シエルは眠ってしまっていたのだ…
 頑張ったのに…2時間も…
 朝起きたシエルは、コトの最中に寝た事など覚えている訳もなく
「おはよう、セバスチャン」
とにこやかに微笑んだだけで、悪魔で夫はプッツンしたのだ。
 その時に、もう一度コトに及べば良かったのに…
 シエルは内心想ったのだが、心の奥に留めた。
 (悪魔って面倒くさい…)
 只、思考回路が人間と違い、単純明快なだけなのだが…
 「もう…僕はお前しか要らないって言ってるだろう?」
 押し倒す夫の首に腕を回し、自分からキスを仕掛けるシエル。
 悪魔であっても、心はある。
 嬉しくない筈もなく…
 「今夜は寝かせませんよ…」
 セバスチャンは瞳をピジョンブラッドに輝かせ、宣言する。
 その瞳に囚われて、闇に堕ちる…
 『優しく愛して』
 シエルが呟いた。
             H24.11.8     PM9:15

レゾンデートル3「ハ二ーハネムーン3」FIN R-18
「ハニーハネムーン3」ラストです。
 明日からは、当分更新お休み予定です(>_<)
 イラストとか漫画を描きたいので、ご了承下さいませ(*^_^*)



「レゾンデートル3」ハニーハネムーン3
 ピチャピチャ・・・
 淫らな水音が夫婦の寝室を支配する。
 『子作り』
 の名目で肌を重ねた。
 貴族の結婚は、子孫を残す為だけの手段でしかない。
 そこに愛は存在していなくても良かった筈・・・
 でも種族を越え、摺れ違いはあったものの、愛し合う二人。
 今は誰の邪魔も入らない。
 誰に憚る事もなく、正式に夫婦となったから・・・
 神の身元で式を挙げたから。
 「んんっ・・・セバス・・・」
 「一度イキなさい・・・その方が、少しは長く持ちましょう・・・」
 快楽に溺れても、自身は失わないシエル。
 「やっ・・・そんなに舐めちゃ・・・」
 「悦いくせに、嘘を言う奥さんには、お仕置きです・・・」
 セバスチャンは言うが早いか、花弁を舐めて、シエルを快楽に導いていたが、フルフルと震える突起を嬲り始めた。
 「やっあっっっ」
 その度に内部は収縮し、男を誘うかの様だった。
 ズクン・・・
 セバスチャンのモノは熱く固く張り詰め、我慢出来なくなる。
 「くっ・・・もう我慢出来ません・・・」
 ズズッ・・・
 「はっあぁぁぁ・・・」
 行き成りの挿入でシエルはイってしまう。
 ハァハァ・・・と荒い息のシエルを気遣い、セバスチャンは繋がったまま、シエルの汗で張り付いた髪を掻きあげてやった。
 「シエルすみません・・・貴女が余りに可愛いので・・・大丈夫ですか?」
 心配顔の夫にシエルの顔も緩んでしまう。
 「もう・・・心配するくらいなら、もっとゆっくりのペースで・・・お前に何時か壊されそうだ・・・」
クスクスと無邪気に笑う妻が愛しくて・・・
セバスチャンは欲望のままに、腰を進める。
「あっ・・・ちょっ・・・もっとゆっくり・・・」
「出来たら、苦労しませんよ・・・貴女の身体は私を狂わせる・・・」
セバスチャンは益々、律動を激しくした。
シエルに伸し掛かり、唇を塞ぎ、激しく腰を動かす。
言葉と裏腹なシエルの身体は、快楽に従順で・・・
シエルの内部のセバスチャンは堪らない・・・
「もう・・・シエル私も・・・」
話した唇が、シエルの耳元で囁く・・・
「貴方は永遠に私のモノ・・・」
ドクン・・・
シエルの内部で白濁を解放したセバスチャン・・・
二人は、互いを気遣いながらも、お互いの身体に溺れていった。
『ハニーハネムーン・・・蜜月・・・』
この後も何度も抱き合い、愛し合い、共に選らんだ相手との幸福を望んだ・・・
                                  FIN
                H24.10.14   P11:05

「レゾンデートル3」ハ二ーハネムーン2 R15SS
 「ハ二ーハネムーン2」お届けします。
 シエルを腕に、セバスチャンの見る夢は・・・
 今回Hシーンはなしで。
 次回3ではHシーン満載でいきたいですね( ^)o(^ )



 「レゾンデートル3」ハニーハネムーン2
 セバスチャンはそっと目を閉じた。
 シエルの温かい身体に包まれて、深い眠りに落ちた。

 「お父様・・・お父様・・・」
 声に呼ばれて覚醒したセバスチャン。
 「もう・・・こんな所で転寝ちて・・・いけませんよ・・・」
 声の主は、黒髪、赤い瞳・・・自分と瓜二つだった。
 「デ・・・ディラン・・・」
 知らずに名前を呼び、びっくりしていた。
 「クスクス・・・お前がうろたえる何て・・・面白い」
 シエルが微笑んでいた。
 まるで夢の中の様に、優しくて・・・
 「もう・・・貴女まで・・・私だって居眠りくらいしますよ・・・」
 セバスチャンは息子のディランを抱き上げた。
 そう、セバスチャンは、ソファーで、転寝してたのだ。
 抱き上げた息子は2歳くらいであろう。
 まだ、言葉が上手く話せないのに、セバスチャンの言葉を真似て、話しているのだ。
 シエルはセバスチャンの傍に行き、息子の頭を撫でる。
 「ディランも2歳・・・まだまだ子供だ。しかし、ファントムハイヴの跡継ぎだ。お前に追いつこうと必死なんだ。解るだろう?」
 「ええ・・・そうですね・・・」
 二人の会話の意味するもの・・・
 セバスチャンの血を受け継ぐ息子ディランは、当然、魔力をも受け継ぐ。
 しかし、魂の味を知ってしまったら、暴走し、取り返しがつかなくなるかも知れない。
 それを危惧しているのだ。
 セバスチャンは、シエルと契約して以来、魂を喰らっていない。
 シエルの精気を代替えとしているが、それだけでは、悪魔本来の力は、発揮できないのだ。
 シエル以外の魂を喰らう事も可能だが、死神が黙っていないだろう・・・
 もし、セバスチャンが死神に殺されたら、ディランの暴走は止められない。
 シエルが狩った動物の魂を喰らい、急場を凌いでいる状態なのだ。
 それ故、疲れる事の多くなったセバスチャンは仮眠を取る事が多くなった。
 ディランが生まれ、使用人達に正体を隠し続けるのが不可能と感じた二人はあっさりと、使用人達にセバスチャンの正体を明かした。
 『セバスチャン・ミカエリスは悪魔なのだ』と・・・
 「何だやっぱりスーパーマンじゃないか?」
 「悪魔なんですか?天使ですよ、僕には・・・」
 「それが何ですだ!セバスチャンさんは素敵ですから、悪魔でも良いですだ!!!」
 3人は特別驚いた素振りは見せなかった。
 並外れたセバスチャンが、人外だと薄々は、気付いていたのかも知れない。
 「我々は貴方達お二人の忠実な下僕・・・何なりとご命令を!」
 とリアルタナカは言う。
 執事長だったセバスチャンが抜ければ、その任を受け継ぐのはタナカしかいない。
 「僕達は、これからは夫婦として、互いに仕事をサポートし合う。どちらかが、欠ける事は有り得ない。これからも、お前達には、色々と働いて貰うから覚悟しとけよ」
 にこやかに笑うシエルは最強だ。
 
 「う~ん・・・」
 「やっと目覚めたのか?魘されてたぞ?」
 「シエル・・・」
 セバスチャンは現実と夢の境界が曖昧なのに気付いていた。
 「私は・・・長い間眠ってましたか?」
 「いや、それ程、長い時間ではないだろう、珍しいな。お前が寝るなんて・・・」
 セバスチャンはシエルを腕に抱いて寝たのだ。
 先ほどの光景は、全て夢だと瞬時に理解した。
 「シエル・・・貴女にお伝えせねばなりません・・・」
 セバスチャンは夢の内容を話す。
 自分が危惧していた為に見た夢だろうと。
 「ほぉ、僕が息子を産んだって?お前にそっくりな・・・だったら実現させなきゃな」
 シエルは自分から、セバスチャンにキスをした。
 「しかし、私の子は悪魔の力を持つのですよ・・・夢の様に私が弱ってしまったら・・・」
 「だったらそうならない様にすればいい・・・・僕達は出会ってしまった。それだけで、運命の歯車は狂ってしまったんだ。これ以上悪くなる何て有り得ない。僕は生きてお前と共にある。双子は同じ運命を辿るのが通説だ。しかし、僕達は別々の人生を歩むんだ。だったら、道は開ける。お前は僕と生きて、このファントムハイヴを守り続けるんだ」
 「ええ、シエル私は貴女と共に在る。では、お許しを頂いた事ですし、子作りを・・・」
 「馬鹿・・・」
 『ハニーハネムーン』
 蜜月・・・甘い期間・・・
 二人は互いを求めて、一つになる。
 NO.3に続く・・・
 

レゾンデートル3「ハ二ーハネムーン1」Rー15SS
 人気のセバシエ夫婦設定
 シエル女体シリーズ
 甘いセバシエ
 「ハ二ーハネムーン1」
 を届けします(*^_^*)
 今回は、セバスチャンの胸中を語って貰いました。
 短編ですが、少し続けたいですね。
 この次は、個人誌の中から、アニメ一期終了後の二人は・・・
 キモスチャンでお届けしますので、閲覧注意です。
 

      「レゾンデートル3」ハニーハネムーン1 
 スゥスゥと腕の中で眠る存在・・・
 愛しい妻「シエル・ファントムハイヴ」
 まさか、本当に妻に迎える日がこようとは・・・
 私は悪魔だ。
 欲しいモノは手に入れる。
 只、それだけの存在。
 よもや、「ロード」である筈の契約者を手に入れれるとは・・・
 「う・・・ん」
 シエルの声・・・
 優しく頭を撫でてやる。
 スリスリと胸に摺り寄る様が愛しい・・・
 これ程、心穏やかになれるとは・・・
 出会いは最悪だろう。
 私を悪魔を呼びだす為の生贄は、もう一人の「シエル」なのだから・・・
 それでも、その魂を渡り賃とした私の妻になってくれるとは・・・
 どれ程太っ腹なのだろう・・・
 この方は・・・
 「愛している」
 そんな感情を理解出来る日が来るとは、長く生きてきた私でも、初めての経験なのだ。
 どう言えば良いのだろう。
 くすぐったい様な・・・・腫れぼったい様な・・・不思議な感覚。
 フワフワとして、足元が覚束無い様な・・・
 甘い匂いの主・・・我が妻。
 契約はそのままに、契約書の位置だけ変えて、復讐は忘れずに、夫としてサポートする日々。
 殺伐とだけしていた関係は終わり、いつもべったりしていて、駒共に冷やかされる毎日。
 「煩い!僕の駒から、セバスチャンの駒に変わっただけだろう?つべこべ言わずに働け!」
 いつでもシエルは忘れない。
 復讐のみで繋がった私達・・・
 それでも、そこに愛はある。
 例え、目に見えなくても、未来永劫、私の愛は変わる事はない。
 この命朽ち果て様とも・・・
 いつまでも共にある。
 魂を喰らっても一つになれる。
 しかし、生きてる主を抱き、繋がっても、一つになれる。
 どちらが悦いのかは明白だ。
 冷たい身体が熱くなる方がいい・・・
 「シエル・・・貴方のお傍にいつまでも・・・」
 私は眠るシエルに口付けた。
 まだ、「ハニーハネムーン」は始まったばかり。
 今宵はこのまま抱きしめて眠ろう。
 もう後戻りは出来ない。
 貴女も只の人間ではないのだから・・・
 果てる事のない命・・・
 私と共にある。
 永遠に・・・
 さぁ・・・貴女の温かさに包まれて、眠ってみましょうか?
 幸せな夢を共に見る為に・・・