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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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黒ミサNO.4
お互いに快感を感じ、一つに溶け合う瞬間だった・・・
 ガラガラ、ドカーン、ピシャーン凄まじい轟音がしたのは・・・
 「な・・・今の何だ・・・」シエルは、情事の熱が、一瞬で冷めてしまった。
 目の前のセバスチャンは、眉間に皺を、こめかみに怒りマークを張り付けている様に見えた。
 おそらく、セバスチャンには、思い当たる事があるのだろう・・・
 「セバスチャン・・・まさかとは、思うが、奴ら連れて来ていないだろうな・・・」シエルは、目の前の男に怖々、聞いてみた。
 「ええ・・・そんな訳ありませんよ・・・まぁ、誰が原因かは、検討がつきますが・・・」まだ、悪魔に戻っていないと言うのに、セバスチャンのオーラが怖いシエルだった。
 シエルの為に、自分の命を犠牲にしょうとしたセバスチャンだ。
 折角、使用人達、お邪魔虫のいない今、奴らを連れて来てる訳がない。
 「坊ちゃん、ソワソワしてらっしゃいますね・・・原因を見に行かれたいのでしょう・・・」シエルは、本来は子供なのだ。
 好奇心で、何でも知りたがる年頃なのだ・・・
 そんな所も愛して止まないセバスチャンだった。
 フゥッとセバスチャンは溜息を吐くと、シエルの身体をサッと洗い、自分も簡単に洗い、バスタオルでシエルの身体を包んだ。
 サッと水気を取り、バスロープを着せ、自分も身体を拭き、シエルとお揃いの純白のバスロープを着て「さぁ、行きましょう。」とシエルを抱き上げる。
 セバスチャンは、以前の悪魔に完全には、未だ、戻っていない。
 どちらかと言えば、今はシエルの方が、高位の悪魔と言った方が正しい位置だった。
 シエルは、慣れた物で、セバスチャンの首にしがみ付き、抱き付く。
 アッシュとセバスチャンの戦いの前、こうして運ばれていた事を思い出す。
 (まだ、早いですよ・・・リリス様・・・)騒ぎの主は、リリスに間違いないだろう・・・
 王妃リリスは、ある理由から、夫である魔界の帝王サタンとは、48時間以上離れては、いけないのだ。
 お互いが、お互いの生命維持装置である存在の契約で、結ばれているのも、原因の一つではある。
 だが、今回は、もう一つの理由だろうと思うセバスチャンだ。
 シエルを現場に連れて行っては、いけないと警鐘を鳴らされているのは、感じている。
 しかし、真実を知らせずに、このままシエルを騙す事は、不可能だった。
 「坊ちゃん、これから、ご覧になられる事は、全て真実・・・どんな事でも、受け入れる覚悟は、おありですか?」セバスチャンは、念の為、確認を取る。
 「ああ・・・どんな事でも受け止め様。お前が、僕の前では、悪魔の本性を現すのを拒んだ気持ちは解る。でも、嫌なんだ・・・どんなお前でも、見せて欲しい。無様で、醜悪だろうが、お前はお前・・・僕の悪魔、セバスチャン・ミカエリスだから・・・」シエルの言葉にセバスチャンは、目を見開いていた。
 「嬉しい事をおっしゃって下さいますね・・・今この時でなければ、再び、ベッドに押し倒したい所ですよ。」セバスチャンは、優しい瞳でシエルに微笑む。
 シエルは、その笑顔にドキリとする。
 しかし、事態は一変する。
 現場に着いた時、意外なモノを目にするのだから・・・
 窓は粉砕され、何者かが、侵入して来たのは、理解出来る・・・
 しかし、部屋は、所々、焼け焦げ、その様子から、雷でも落ちただろうと推測された。
 だが、次の瞬間、二人には信じられない存在を目の当たりにする事になる。
 そいつは、二人に背を向け、必死と言うか、何かを突き刺していると言うか、押さえつけていると言うか、信じられない行動をしていた。
 二人の前に広がるのは、美しいが禍々しい例の存在と同族・・・
 部屋中に散らばり、舞い上がる白い羽根・・・
 天使の5対の羽根を持つ、大天使がいたのだ・・・
 「リリス様、どうされたのですか?」セバスチャンの声に、腕の中のシエルは、怪訝な顔をする。
(黒い少女など、どこにもいない・・・まさか、この天使が、王妃を殺したのか・・・)
「ああ、こいつが、私の命を狙ったから、返り討ちにしたまで・・・その分だと、私は、そなたたちの邪魔をした訳か?」天使が、振り返る。
 長いブロンドの髪、目の色は、シエルの瞳の青さには、劣るが、水色に近い澄んだ青い瞳だった。
 まるで、聖書に出てくる大天使「ミカエル」その存在の様な・・・
 「どう言う事だ・・・天使なんて・・・まさか、王妃は・・・」シエルは蹲る存在が、男であり、王妃でない事を知ると、混乱していた。
 「クスッ、セバスチャン、説明してやれ。御主人様は、混乱しておられるぞ。」目の前の天使は、途轍もない大きな剣「エクスカリバー」と呼ばれる魔物退治の聖剣を手にしていた。
 「坊ちゃん・・・目の前の天使がリリス様ですよ・・・」セバスチャンは、ニッコリほほ笑んだ。
 「どう言う事だ!リリスは、悪魔で少女だろうが・・・この天使は大人で・・・悪魔が天使になるなんて聞いた事がない!」シエルは御機嫌斜めになる。
 死んだはずの自分は、セバスチャンの魔力で悪魔になり、魔力を返す為にセバスチャンと身体を重ねる事になっただけでも、混乱していたのに、この展開では無理もない。
 「落ち着いて下さい。坊ちゃん、順を追って話しましょう・・・」腕の中のシエルが、怒りで震えているのをセバスチャンは、見逃さなかった。
 「その前にサッサと部屋を離れろ・・・でないと手遅れに・・・うっ・・・」天使は、言い終わらない内に、大きな黒い影に包まれ、唇を塞がれた。
 大天使より、大きな真っ黒な翼の悪魔に・・・
 6対の羽根を持つ、唯一の存在・・・
 天界で、尤も神に愛され、常に神の傍にいたと言う大天使、別名、光の天使ルシフェルのみが、持つ事を許された12枚の羽根を持つ悪魔など、魔界に一人しかいない。
 魔界の帝王サタン只一人・・・
 「もう、離せサタン!」大天使の声で、サタンの顔が、シエルの眼前に明らかになる・・・
 「どう言う事だ!これは!」シエルは、怒りで、セバスチャンの頬に平手打ちを喰らわす。
 「お前は、僕をからかって、楽しんでいた訳か・・・どうだ?お前に騙されて、お前に縋った僕は、さぞ滑稽だっただろうな・・・」ヒック、ヒックとシエルは泣きじゃくり、言葉と裏腹に、セバスチャンの胸元を掴んで、身体を預けていた。
 「そんな事ありませんよ・・・出来れば貴方に全て、明かしたくはなかった・・・私は只の悪魔でいたかった・・・貴方のお傍にいられるならば、この命捧げるとお約束しました。リリス様が現れた時、こうなるとの予感はありましたが、実際に経験してみると・・・辛いです。」セバスチャンの言葉に嘘はない。
 自分の本性を見せなかったのだから、自分の正体を明かすつもりもなかったのだ。
 闖入者、サタンが現れるまでは・・・
 「そうか、ならば、お前は、セバスチャンではなく、真実の名は、ルシファーと言う訳か・・・」シエルは、泣きながら言う。
 「ええ・・・それが、私の真実の名です。どうぞ、その名で、私を支配して下さい。私の坊ちゃん・・・私の・・・私だけのシエル・・・」セバスチャンは、シエルの身体を抱きしめ、悲壮な顔で告げた。
 「この馬鹿者、主とは言え、人間に真実の名を告げるなど・・・仮にもお前は・・・」ドカン、サタンは、リリスと呼ばれた天使に蹴飛ばされた。
 「馬鹿はお前だ!私の計画をおじゃんにしてくれて・・・私が「ミカエル」に戻ろうが、簡単に暗殺者に殺されんのは、お前も知っておろうが!肝心な時に現れおって、この馬鹿!」ゲシゲシとサタンを蹴り続ける天使なリリス・・・まるで悪魔の様で・・・
 「さぁ、坊ちゃん、他愛無い夫婦喧嘩など、見るに耐えません・・・さっさと寝室に戻って・・・続きを・・・」セバスチャンは、クルッと踵をかえして、足早に部屋を後にする。
 「待て!ルシファー、助けろ・・・」サタンの悲痛な叫び。
 「貴方が悪いのでしょう?私は、知りません!」聞く耳持たないセバスチャン。
 「嫌だぁ・・・」魔界の帝王も、妻には叶わない。
 「はぁ・・・何か、疲れた・・・」シエルは、ベッドに倒れ込み、溜息を吐く。
 「済みませんでした・・・坊ちゃん・・・」セバスチャンは、シエルの隣に寝ころび、抱き締める。
 「お前が悪い訳ではないだろう・・・しかし、知られたくない事だったんだろう・・・お前がまさか・・・魔界のその・・・王子だったなんて・・・」シエルは、何とも言えない感覚なのだ。
 セバスチャンが、高位の悪魔だとは、気付いたが、まさか、王族だとは・・・
 そう、シエルが目にしたサタンは、長いストレートの黒髪に、顎鬚生やしていたが、セバスチャンに瓜二つだったのだ。
 正確に言えば、息子が、父親に似ただけの他愛ない事なのだ・・・
 シエルが、先代に似た様に・・・
 「どう言う事かは、説明してくれるな・・・何で、王妃リリスが、よりによって、大天使「ミカエル」なのか・・・それに、確か、ミカエルとルシフェルって、双子の・・・」「はい、兄弟ですよ・・・父が神を裏切った経緯とかは、聖書に書いてありますが、真実は闇に葬られておりますよ。母、リリスは、アッシュさんの様に、両生体だったのですよ。そんな母を父は、兄でありながら愛していました。しかし、ある事がなければ、決して告げぬ秘めた想いになる筈だった・・・それを神が壊した・・・只、仲の良い兄弟でいられる二人の関係を変えてしまった・・・だから、碌でもないのですよ・・・」セバスチャンの声は、震えていた。
 恐らく、自分に聞かせたい話ではないのだろう・・・しかし、自分に敢えて真実の名を晒し、支配を受けても良いと言う愛しい男の真実を知るのは、シエルに取っては、悦びなのだ。
 セバスチャンの過去を知るのは、自分に取っては辛い事かも知れぬが、同時に、悩んでいた事が解決する事にも、繋がる事にもなるから・・・
 「セバスチャン、お前が何を隠したいのかは、僕には解らない。しかし、お前の事は、いつも気になっていた。お前の過去を知りたいと思ってもいた。僕に、真実の名を告げてくれただけで、充分なんだ・・・お前を支配した所で虚しいだけだ。誓え!僕と共に、生きると、2度と、一人で逝こうなどと、しないと・・・連れて行くなら、僕も一緒だ・・・」シエルも、力の限り、セバスチャンを抱き締めた。