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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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姫始めNO.1
 「坊ちゃん、朝ですよ」いつもの様にセバスチャンは、シエルを起こしにきていた。
 ただ、違うのは、紅茶は空・・・そう、今では、シエルも悪魔なのだから・・・
 「んっ・・・」シエルの微かな声・・・
 「まったく・・・悪魔になっても、お休みになられるなんて・・・」セバスチャンは、呆れて溜息をつく。
 「仕方ないだろうが!昨夜だって、お前・・・」言いながら、顔を仄かに紅くするシエル・・・
 「昨夜が何ですか?はっきりおっしゃって、下さらないと解らないじゃないですか?」言いながら、二ヤ二ヤするセバスチャン。
 シエルは無言だった・・・
 昨夜、セバスチャンに抱かれ、散々、泣かされても、悪魔になった今では、ケロッとして、快楽に溺れた感覚すら、消え去ってしまうからだ。
 そのくせ、抱かれる時に、何故か、前日の快楽に溺れた感覚とかが、無意識に蘇ったり、自分の感情が、コントロール出来ず、悪魔の力が暴走して、セバスチャンに止めて貰ったり、自分でも悪魔の力を持て余す、日々なのだ。
 「ねぇ、坊ちゃん、今日から新年なんですよ。去年は、色々ありましたけど、今年は良い年にしたいですねぇ」およそ、悪魔らしからぬセバスチャンの言葉・・・
 ハァ・・・今度はシエルが溜息をつく。
 「お前・・・何て呑気なんだ・・・あいつ等に感化されて、平和ボケしてるんじゃないか?僕の状況が解ってて、そんな事が言えるのか?」シエルの言うあいつ等は、使用人Sの事・・・
 「勿論ですよ♥貴方の力が暴走しょうとも、私には、何て事ないですからね。」シエルは主で悪魔になったからと言っても、力の差は、歴然だ。
 シエルがハンナの力を受け継いでいようとも、抑える事は、セバスチャンには、何ともないのだ。
 生きている時間が違い過ぎる・・・それは、シエルの悩みの種だった・・・
 セバスチャンには、過去がある・・・
 どんな女と契約し、身体の関係があったのか・・・それが、気になって仕方ないのだ。
 人間であった時も、悪魔になった今でも、知りたいけど、知りたくない・・・自分は、人間のまま、魂をセバスチャンに捧げ、この世から消え失せる・・・最大の望みが、消え去った今、共に生きたい。いつまでも傍にいたい。独占したいとの欲望が、深くなるばかりなのだ。
 今いるのは、人間界と魔界の中間地点・・・人にも、悪魔にも平等な場所なのだ。
 それ故、中途半端な為、どちらからの干渉も受ける事もないのだ。
 「坊ちゃん・・・」シエルにセバスチャンが口付ける。
 主と執事であっても、恋人と言う新たな関係の二人なのだ。
 誰にも、干渉されぬのであれば、どれ程抱き合っていても、誰にも咎められる心配はない。
 「んっうっ・・・」思考の波に飲まれかけていたシエルは、セバスチャンに口付けられて、現実を認めるしかなかった。
 復讐の為に、契約で結ばれた悪魔と、本当の意味で結ばれてしまった自分・・・
 今後、自分が悪魔らしく変容を遂げた暁には、セバスチャンの望みを叶えなければならないだろう事は、自覚しているシエルだった。
 プハァ、シエルは、セバスチャンの唇が離れ、ホッと息をつく。
 セバスチャンのシエルへの過ぎた想いに、シエルは、胸を軋ませる。
 自分と契約しなければ、セバスチャンは、とっくに、セバスチャンでなくなり、新たな契約者の傍にいただろうと・・・自由にさせてやれなかった・・・
 「坊ちゃん、今日は、一年の初めですから、宜しいでしょう・・・」セバスチャンは、一人思い悩むシエルの思考を無視し、ベッドに押し倒した。
 「なっなっ・・・」シエルは、益々、頬を赤く染め、白い透ける様な、きめ細かな肌が、真っ赤な薔薇の様に、赤く染まっていく。
 「ですから、姫始めですよ・・・」言いながら、ボタンを外し、シエルを全裸にするセバスチャン。
 「昨日も、散々、ヤッタだろうが!いい加減にしろ、この底なし!」シエルは、悪態をつく。
 何度抱かれても、壊れる事はなく、例え、壊れたとしても、再生する便利な身体・・・
 「いいじゃないですか?もう、貴方の魂を喰らう事など、出来はしないのだから・・・でしたら、せめてその身体を堪能させて下さいね♥」やたらと、♥マークをつける執事に呆れる。
 「もう、仕方ない奴だ。そんなに飢えているのか?だったら、好きにすればいい。僕は、お前のモノだから。」シエルとて、セバスチャンが契約の為だけに、自分を抱いていたであろう自覚は、あったから・・・
 「貴方は、悪魔になっても、私を信じられないのでしょうね?それでも、私は、貴方を愛しています。貴方の魂を喰らうのを躊躇した私を嘲笑いますか?私は、もう、二度と、貴方を失いたくない・・・」セバスチャンは、苦痛の表情を浮かべ、悟られない様にシエルの胸元に顔を埋める。
 シエルは、何故だか、そんなセバスチャンの髪を撫でていた。
 只、セバスチャンが愛しくて・・・