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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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ソラノアオNO.16
「おい、いくら僕の方が身体は大人だからと言って甘えるな!いい加減にしろ!」シエルが凄むが、セバスチャンは、一言も言葉を発する事はなかった。
 未だ、シエルの内部には、セバスチャンのモノが入ったままで、自分で動くと感じてしまうのだ。
 「くっ・・・もう、離れ・・・」シエルが全力で、セバスチャンを退け様とするが、凭れるセバスチャンの重みが増した気がした。
 「何故、目覚めないんだ・・・セバスチャン・・・」呼びかけるシエルの声に力がない。
 不安で仕方なかった。
 先程、セバスチャンが言った「最後に・・・」の言葉が引っかかる。
 「セバスチャン、起きろ!起きてくれ・・・」悲痛なシエルの声だけが、寝室に木霊する。
 もう、溢れる涙が止まらなかった。
 悪魔になっても、どこかで受け入れてはいなかった。
 どれ程、セバスチャンにレッスンと称して、魔力のコントロールを教えて貰っても、まるで、ダンスが苦手だった様に一部分しか、使えなかった。
 だから、特殊な存在になった今でも、セバスチャンにおきた異変でさえ、気付けないのだ。
 「頼む、起きてくれ・・・セバスチャン、もう、僕を一人にしないで・・・」身体は大人になっても、まだ13歳のままの心なのだ。
 人であった時は、復讐を成し遂げる為だけに生きてきた。
 悪魔になってからは「私の為に、永遠に私と共に生きて下さい。愛しています、シエル・・・」セバスチャンの告白で、生きる意味を自分が産まれて来た意味を知る事が出来たのに・・・
 「僕だけを一人にして、お前は・・・どこまでもズルイ男だ・・・」シエルは、ぐったりと凭れるセバスチャンの肌から、冷たさを感じていた。
 悪魔だからか、裸で抱き合っても、セバスチャンの肌は、何処か冷たさを感じていた。
 セバスチャンも感じている時は、熱くなり、自分を抱いて、感じているのが、嬉しかった。
 しかし、今はどんどん冷えていき、氷の様な冷たさだった。
 只、泣くだけだったが、怒りを感じ、果てしない激情が渦巻く。
 両親を自分の幸福を奪った神が憎い!と・・・
 今度は、セバスチャンまでも奪うのか!神など許さない!果てしない怒りに我を忘れ、蒼いオーラが立ち上る。
 そんな時、バサッバサッと複数の羽音がし、シエルに凭れるセバスチャンに、黒いロープを掛け、シエルの上から、退かせた悪魔にシエルは言う。
 「サタン・・・」名など聞かなくても、シエルには解るのだ。
 シエルには、白いローブが掛けられ、情事の後が綺麗に拭き取られた様に、さっきまで、互いの汗や精液でベタベタだった身体は、微かに、ローズの香りに満たされていた。
 「だから、魂を喰らえと言ったのに・・・」黒いローブに包まれたセバスチャンに頬ずりする悪魔を見て、シエルは呟く。
 「リリス・・・」そう、そこにいたのは、魔界の王と王妃だった。
 「やっぱり、そう言う事か・・・だから、僕の魂を喰らわなくても、セバスチャンは、計り知れない魔力を秘めていたのか?」シエルは納得した。
 何故なら、サタンは、長い髪、顎鬚を生やしていた物の、顔はセバスチャンにそっくりだったのだから・・・
 「だったら、まだ間に合う筈だな、初めての命令を下す!お前達は、セバスチャンの身体の消滅を食い止めろ!僕は、セバスチャンの魂を取り戻す。絶対、神になど、奪われてたまるものか!」「イエス・マイロード」セバスチャンを抱き締めたまま、返事したのは、リリスだけだった。
 「そんな、蒼の王よ、いくら貴方の御命令でも、そんな事は・・・」サタンは尻ごみしていた。
 「煩い!僕は、お前達の王なんだろう?だったら、命令に従え!」言うなり、飛び立つシエル。
 リリスは、セバスチャンをベッドに寝かせ、自分の牙で、手首を切り、流れる血をセバスチャンに注いだ。
 セバスチャンの魂は身体を離れ、使命を果たした報酬として、神に召されるのだ。
 但し、悪魔として死んだ今、身体は消滅するしかない。
 「サタン、何を躊躇している!セバスチャンを息子を失っても良いのか?」リリスはサタンに怒鳴りつける。
 「しかし、リリス。運命の歯車を狂わせる訳には・・・」何処までも、煮え切らぬ男だった。
 「お前、私を無理矢理、抱いたくせに、今更、運命などと、ほざくな!」天界にあった時、二人には、結ばれぬ運命があったのだ。
 サタンはルシフェルで、リリスはミカエルで、双子の兄弟だったのだ。
 しかも、ミカエルは、両生体で、いつでも、アッシュの様に性別を選べたのだ。
 彼らの主である神ゼウスは、定期的に天使を妻の一人に迎えていた。
 ミカエルは、次の「神の花嫁」に選ばれてしまったのだ。
 サタンはミカエルを愛していた。
 運命に逆らえば、ペナルティはある。
 しかし、闇に堕とされても、サタンは後悔しなかった。
 弟の心など欲しい訳ではなかった。
 否、拒絶されるのが怖くて、力ずくで犯した。
 たった一度の行為で、男のまま犯したのに、新しい命が宿ってしまった。
 それが、セバスチャンなのだ・・・
 だから、三年もの間、人の魂を喰らわずとも、セバスチャンの魔力が衰える事はなかった。
 ミカエルはセバスチャンを身に宿した時から、性別を女に固定していた。
 共に闇に堕ち、王と王妃として、魔界に君臨した二人・・・
 セバスチャンとシエルの出会いが、仕組まれた罠だと気付いた時、母心で、リリスは思わず、セバスチャンに忠告してしまった。
 「シエルの魂を必ず喰らえ!」と・・・
 しかし、クロードとハンナの二人の悪魔の邪魔が入り、何処か油断していたセバスチャンは、シエルを悪魔にされてしまった。
 そして、自分はシエルを「蒼の王」に戻す為に産まれたのだと、気付いてしまった。
 魔界の真の王「蒼の王」は、愛する者の命を奪い復活する。
 その時期は、天界・人界・魔界の均衡が崩れ、三界が消滅する時、自身の力で、歪みを修復し、力を使い果たした後は大地となり、再び、愛する者と精神体となって結ばれる。
 次の「ガイヤ」となる為に・・・
 セバスチャンの魂は、シエルの元から離れ、ドンドン天に昇っていった。
 自分で行きたい訳ではない。
 それが、神が与えたセバスチャンの運命なのだから・・・
 「しかし、何故それなら、セバスチャンは女として、産まれなかったのだ?」サタンもリリスに怒鳴られた後、自らを傷付け、セバスチャンの身体をこの世に繋ぎ留めた。
 「そこが不思議な所・・・だが、多分、前世の蒼の王の意志ではないだろうか?」リリスは憶測だろうが、尤も、らしい事を口にした。
 「そうかも知れぬ。運命に翻弄され続けた二人だ。いい加減、自分の使命すら、鬱陶しくなっても、仕方ない事だ。」そう、前世のセバスチャンは、女だったのだ。
 しかも、今までは、シエルに組み敷かれるだけの存在でしかなかった。
 自ら、前世が次の世代の性別を選んだのかは、不明だが・・・
 多分、そこには先代の「蒼の王」の意志も介在していただろう。
 破滅する出会いなど要らないと・・・
 愛する女が、男になってしまえば、抱く気も失せるだろうと・・・
 安直な考えが、更なる悲劇を起こすとは、想わずに・・・
 「セバスチャン!セバスチャン!」暗い闇の中、シエルの声だけが、響いていた。