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趣味のビーズアクセサリーと本人後ろ姿
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「いつまでも熱く・・・4」シエル女体セバシエ夫婦設定FIN |
レゾンデートル3二人の息子登場編は一応完結です。 このシリーズ実は、漫画描き始めた切っ掛けなので、これからも続きます(*^_^*) また、次回「レゾンデートル3」シリーズ、お楽しみに(*^_^*)
「いつまでも熱く・・・4」 何度抱いても、飽きない身体・・・ どれだけ長い間、一人で生きてきたのだろう・・・ 最早、一人で生きられぬ程に・・・ シエルを求める貪欲な自分・・・ 悪魔なのに・・・ たかが人間に囚われて・・・ 愚かだと思うより、シエルを手に入れた悦びの方が勝っていた。 今では、シエルが産んでくれた息子までいる。 目の色はシエルゆずりだが、まるで自分のコピー・・・ 生意気な所までそっくりで・・・ 愛しさとは、あの感じなのだろう。 自分と違い、母であるシエルに向ける愛情のストレートな事・・・ 本気で嫉妬してしまう自分がいる。 馬鹿な事だと笑えない自分・・・ 「ああっ・・・もう・・・セバス・・・」 自分の下で喘いでいるシエルの声に、我に還るセバスチャン。 「ええ・・・シエル一緒に・・・」 深く、激しく穿ち、内部の暖かさに包まれて、共に快楽に浸る二人。 人同士ならば、もっと優しくシエルを愛せたのだろうか? 愛を信じないシエルには、自分くらいで良いのかも知れない。 「迷うな、セバスチャン!僕はお前の手を取った瞬間からこうなる運命だったんだ。僕の未来はお前の手の中だ。但し、お前の未来も僕の手の中・・・」 激しい律動の末、共に快楽を感じ、果てた二人は、今一度誓う。 「二度と離してやらないと・・・永遠に貴女(お前)を・・・」 にこやかに微笑むシエルは、そのまま気を失ってしまった。 「ああ・・・また・・・抱き潰してしまいました・・・」 セバスチャンは疲れて気を失い、そのまま寝息をたてる愛妻の髪を優しく撫でる。 汗に塗れ、しつとりと濡れたブルネット・・・ 艶は失われたものの、手触りは良く、微かに薔薇の香りがした。 一房手に取り、口づけると、セバスチャンは浴室に行き、濡れタオルを用意した。 一通り、シエルの身体を清めると、ネグリジェを着せつけていく。 すっかり支度を整えると自身の支度を始めるセバスチャン。 「シエル・・・私は少し離れますが、暫くお休み下さいね・・・」 チュッと唇に軽くキスすると、寝室から出て行くセバスチャン。 ドアが閉まる瞬間、眠っている筈のシエルが、口元を僅かに綻ばせたのをセバスチャンは気付かない。 セバスチャンは目的の場所まで着くと、ドアを開け、中に入る。 「どうなさいました?父上・・・」 ディランの私室だった。 セバスチャンを見るディランの目は、軽蔑の眼差しだった。 シエルを抱き潰した事などバレている。 「今更、何なんですか、その格好・・・」 そうセバスチャンの服装を見咎めているのだ。 執事だった頃の服装・・・燕尾服を着ているからだ。
「ディラン、今度、女王からの指令がありましたら、貴方も同行する事をシエルと決めました。その為の実践訓練の為ですよ。貴方もこれに着替えて・・・」 差し出された服は、ディランのサイズに合わせた燕尾服だった。 渋々、着替えるディラン。 父セバスチャンは何事にも拘るから、逆らうと面倒なのだ。 「では、地下室へ参りましょう・・・」 ディランは憮然として口を開かない。 学問を勉強させていたかと思うと、今度は、実践訓練・・・セバスチャンの行動は、突拍子がなくて、ついていけなくなる。 母を抱き潰したのも不服なのだ。 そんな息子の心情など、悪魔であるセバスチャンが察する筈もなく、ディランの前を足早に進んで行った。 当主になって15年・・・ 今の姿を使用人達に見られたら、からかわれるのが、解っていたからた。 「ディラン、少しは何とか言ったらどうなのですか?貴方は私の特性を強く受け継いでますから、不服なのも解りますけどね・・・」 「だったら、もう少し手加減なさったら如何です?このままだと、母上が壊れましょう?」 「フフ・・・やはりまだまだ子供ですね。シエルは何度も、私と肌を重ねた・・・あれしきの事で壊れる事など有りません。貴方はまだ、感覚を遮断出来ないみたいですから、刺激が強すぎましたか?でも、タナカさんが邪魔しなければ、ハーバー夫人の精気を吸うつもりだったのでしょう?貴方も中々やりますね」 「解ってて止められなかったのですか?それとも、タナカの行動は事前に理解されてたから、彼任せだと?私は父上の様に、完全な悪魔ではありませんので、貴方の行動は理解出来ません」 「理解などしなくて結構です。貴方はシエルの跡継ぎとして、次期伯爵として色々学んで頂くだけの事・・・例え、私の血を半分しか、継いでなくても、悪魔の血を持つ限り、どの様な事も、完璧に出来ますからね」 そう、悪魔の血を受け継ぐディランだったから・・・ 「しかし、何で燕尾服なんです?もっと動きやすい服装も「何を言ってるんですか?私がシエルに執事として仕え、戦闘服も同然の服ですからね、当然、貴方にも着こなして頂かなくては・・・まさか、当主らしい服で、戦闘態勢に入るのはマズイでしょうし・・・」 セバスチャンの言い分は、最もだろう。 いくら「女王の番犬」の肩書を持つファントムハイヴとは言え、当主自ら、戦闘に赴いたとバレてはいけない。 内密に事を運ぶ為にも、正体を隠さねば・・・ 例え、面が割れていても、その場にいる全員を殺せばいい。 悪魔のセバスチャンには、それくらい朝飯前だから。 「父上は無茶過ぎですよ。母上の事を考えてらっしゃいますか?まだ、完全に不死ではないのでしょう?母上を守る為に訓練は致しましょう。しかし、少し母上に優しく接して下さいね。この条件を守って頂かねば、訓練など致しません」 「解りました、貴方はシエルに似て頑固ですからね。ちやんと約束は守りましょう。では、こちらへ・・・」 ディランはセバスチャンに言われるまま、ある場所へと向かう。 地下室のワインセラーだった場所は、射撃訓練場の如く、変わり果てていた。 シエルとの間に子供が生まれれば、何れ訓練する事になるので、ワインセラーは別の場所に小規模で作り、移動させた。 今、その時だった。 「これって・・・シルバー・・・」 「ええ・・・一番武器として使い易いですから」 にっこりと笑う父は凶悪で・・・ 生粋の悪魔の父は、人間の作りだした硬貨などには、興味がなく、シルバーを無駄に消費すれば、シエルの財産が減ると気付かないのだ。 (悪魔とは繊細な感覚は持ち合わせていないんだ・・・) 自分と父の感覚の違いに、微かに眩暈を覚えたディラン。 そんな父を愛し、無理矢理に女体にされ、女にされても耐え抜いた母は偉大だ。 いつか自分も人間の女性を求める日がくるのだろうか? 「では、いきますよ。ディラン見ていて下さい。」 セバスチャンが手本を見せ、遠く離れたマトのど真ん中にシルバーを突き立てた。 ディランも続く。 初めてなので、マトの真ん中よりややずれてはいるものの、まったく明後日の方向と言う訳でもない。 「ほぅ・・・流石は私の息子・・・もう少し練習すれば、すぐ実践に出れますね。」 セバスチャンはニッコリと嬉しそうだった。 いつも厳しかった父・・・ 悪魔だから冷たいんだと泣く事もあった。 しかし、勉強が嫌で、逃げ出し、高い木に登り隠れた時、すぐ見つかり、慌てて逃げようとして、木から滑り落ち、全身を強く地面に打ちつけた。 その時、父はすぐさま駆け寄り、使用人達に気付かれぬ様に、魔力で傷を癒してくれた。 いつも冷たい筈の父は必死だった。 半分とは言え、自分は悪魔の血を受け継ぐ。 大怪我をしても死んだりはしないのに・・・ 滅多に褒めてくれない父に、褒められ嬉しくなるディラン。 「父上、少し聞きたい事が・・・」 「何ですか、改まって?どんな事でも答えてあげましよう・・・何なりとどうぞ」 セバスチャンはご機嫌だった。 悪魔と言えど、今は父親・・・我が子が可愛いに決まってる。 最近、避けられているみたいで、シエルに愚痴って、イジケていたセバスチャンなのだ。 「父上は何故、母上と結婚したんですか?ワザワザ、女性に変えてまで・・・魂を契約により願いを叶えた後、喰らうのでしょう?空腹なのに、未だに契約完了していないなんて・・・」 「貴方・・・凄く答えにくい事をズバズバ言いますね・・・流石シエルの子供でもあります。愛しているからに決まっているでしょう?空腹はシエルといるだけで癒されますから良いのですよ」 セバスチャンはタジタジだった。 外見は殆ど、自分に似ているディラン・・・ 違うとしたら目の色だけ。 それでも、まるでシエルを前にしている様な感覚に支配される。 だからこそ、ファントムハイヴの跡継ぎなのだ。 「愛している・・・まさか父上からそんな言葉を聞けるとは・・・貴方にそんな事を言わせる母上は凄いですね。悪魔ですら、従わせるのですから・・・」 「僕は、セバスチャンを奴隷にしたい訳じゃない!心外だなぁ・・・」 クスクスと笑うシエルの声に、二人は振り返る。 地下室の出入り口は、階段になっている。 その上の方で、シエルはピンクのドレスを着て、立っていたのだ。 ドレスと言っても、セバスチャンと結婚してからは、コルセットを着用しないで済む簡単なワンピースにフリルを付けた程度の、ラフなドレスだ。 夜会に出かけるならまだしも、屋敷にいる間は、窮屈な格好をしたくないと言うのが、シエルの主張だからだ。 呆気にとられる二人に、微笑むシエル。 「セバスチャン!!!」 シエルは一言叫ぶと、フワッと舞う。 「シエル!!!」 セバスチャンは慌てて駆け寄った。 ドサッと腕の中で、シエルを抱き止めたセバスチャン。 「危ないじゃないですか、シエル!私がいなければどうするのです!」 「お前は僕が呼べば、いつでも現れるだろう?僕はお前から逃れられない・・・ただし、お前も僕から逃れられない・・・」 契約と言う鎖で繋がれた二人だから・・・ 「ああ・・・私では父上には敵いませんね。母上は父上がいないと何もお出来になられませんし・・・」 「もう、お前まで・・・仕方ないだろう・・・セバスチャンに僕はそう教育されたんだから・・・」 言いながら、スリスリとセバスチャンの胸に摺り寄るシエル。 ディランは解っていた。 悪魔には、人のモノを欲する欲求があり、半分とは言え、悪魔の血を引く自分が、シエルを求めても、禁忌にはならない。 しかし、人であるシエルには、それは理解出来ない感情である事を・・・ シエルが自分で望まぬ凌辱を受けたのは10歳の頃・・・ その時、恐怖から逃れる為に、悪魔であるセバスチャンの腕を求めた。 「優しい愛など要らぬ!」 悪魔に抱かれる事で、恐怖からは逃れる事は出来た。 しかし、セバスチャンの与える快楽に溺れ、心と裏腹に貪欲になる自分・・・
『愛している』 そんな感情を芽生えさせてしまった二人・・・ 身体の繋がりだけで良かったのに・・・ ジャック・ザ・リッパーの潜入調査がなければ、結ばれる事のなかった二人。 「ええ・・・私を執事として教育したのは、シエルですが、今のシエルは、私の教育の賜物でしょうね・・・」 クスクスと笑う二人。 美しい絵の様な二人にディランは誓う。 「私は貴方達の息子に産まれて良かった。この命ある限り、貴方達と共にありましょう・・・次の女王の番犬として、精進致します。どうぞ、ご指導下さいませ!」 胸に手を当て、跪き誓うディラン。 「そんなに畏まらなくても・・・お前は只、僕達の傍にいてくれればいい・・・当分はセバスチャンと僕が表立つ。お前が望むなら、現場にも連れて行く。しかし、本当はお前には、血生臭い所は見せたくはないんだ。悪魔としてのセバスチャンの本性は見せたくない。まぁ、血に染まった奴は、壮絶に美しいがな・・・」 人を手に掛ける姿を見せるセバスチャンであっても、シエルは動じない。 女王の番犬は人を手に掛ける事もあるのだから、柔な神経では務まらない。 今は表向きはセバスチャンの役目だが、元々はシエルの仕事だった。 只の駒を愛した主・・・心を持たぬ筈の悪魔は、獲物である契約者を愛してしまった。 その時点で、契約は破棄されたも同然なのだ。 しかし、今でも離れられない二人・・・ 子まで成してしまった・・・ 「お珍しい・・・シエルに褒めて頂けるなんて・・・しかし、何の為にこちらにいらしたのです?ゆっくり休んでらっしゃれば宜しいのに・・・」 「ああ・・・少し腹がすいてな・・・まだ夕食まで時間があるだろう?少しスイーツが食べたいと・・・」 クスクスと笑うディラン。 「母上はスイーツ中毒ですか?父上は当主なんですよ。またそんな我儘を・・・」 無邪気な母に苦笑するしかない。 「本当に困った方です。ディラン、貴方はこんな女性を選んではなりませんよ。私は義務として貴方に婚約者を押し付けたりはしませんので、夜会でご自分で探して下さいね」 悪魔であるセバスチャンには、お金など価値がない。 爵位すら意味がない。 ファントムハイヴの嫁となる者が何者でも構わないのだ。 「そうそう、僕も面倒だから、お前自分で選べよ。どうせミッドフォード侯爵夫人が、見合い話を持ってくるだろうがな・・・」 「そんな無責任な・・・私だってあの叔母様は苦手です・・・ちょっと父上、母上・・・」 困惑する息子を尻眼に、二人は階段を上り、私室兼執務室に向かっていた。 セバスチャン手作りのスイーツを久し振りに堪能する為に・・・ FIN H24.4.21 A9:48 あとがき 久し振りに「レゾンデートルシリーズ3」シエル女体、セバシエ夫婦設定、長々と書いてみました。 「黒執事」の小説との出会いは、シエルが契約完了して、セバスチャンに女体に変えられる本で、凄く悪魔的で無理矢理シエルを犯すと言うものでした。 元々、ショタ好きで、いつの間にか、セバシエに嵌り抜け出せなくなった今・・・ 仕事が終わったら、旦那に文句言われない程度に、家事のあれこれして、お風呂入ったら、自由時間(*^_^*) ツイッターは怒るんだけど、PCやってても、怒らなくなった。 しかし、見たいHP見せろとPC奪われるんで、安いPC買ってと言ってます(゜-゜) ついに二人の息子登場させてしまいました・・・ このラストは仕事中は、セバスチャンに馬乗りになって、殴りかかるディランを妄想していたのに、ほのぼのになっちゃいました・・・ 基本、甘いの好きな私らしいとご了承下さいせ(*^_^*) 次回は書きたいものとして、Gファン5月号ネタばれ感想・二周年企画セバスチャンVSタナカ・リクエスト小説「過去からの呼び声 第四章 別離 後篇」その他、色々予定しています。
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