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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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白薔薇の呪縛　NO.3
「ハンナさんは、恐ろしい方ですね。何も知らない坊ちゃんに何をお伝えしたのか・・・宜しいのですか?一度、身体を重ねれば、もう、後戻りは出来ないのですよ?お互い悪魔になった今では・・・」セバスチャンの言ってる意味が理解出来ないシエルだった。
　今まで、散々、シエルを抱いていたセバスチャンだったから・・・
　「これ以上、何がどうなるって言うんだ?もう、壊れてしまった関係は取り戻せない・・・失くしたモノは、取り戻せない・・・人間でなくなった僕は、二度と人と触れあう事すら出来ないんだ・・・お前を選んだのは僕だ。お前は、永遠に僕の・・・僕だけの執事だ・・・やっと手に入れた。僕だけの為に生きる存在。僕を置いて、死ぬ事のないお前・・・もう、二度と傍を離れるな!どんな理由があろうと、二度とよそ見は許さない!何処でも、一緒に行動するんだ。わかったな、セバスチャン。僕は、どんな事をしても、僕を守れと命令したのに・・・裏切ったのは、お前だ。人間の僕を失ったのも、自業自得だ!」シエルは、セバスチャンに冷たく言い放つ。
　「申し訳ございません、坊ちゃん。私の油断により、貴方を永遠に失ってしまった・・・これからは、誠心誠意お仕え致しましょう。しかし、これからの行為・・・一度、触れあってしまったら、もう、止める事は出来ません・・・どこまでも、果てしない闇に堕ちても、構わないのですか?」セバスチャンはしつこく食い下がり、今まで自分の身体を貪ってきた男と同一人物だとは、思えなかった。
　「しつこい、何度も確認するな!僕がいいって言ってるんだ。さっさとしろ、腹がへって叶わん・・・」シエルはセバスチャンに抱きついてきた。
　「イエス・マイロード」一言、言うとセバスチャンはシエルをベッドに押し倒した。
　今のシエルには、何を言っても無駄なのだ。
　高潔で潔いシエルだが、上から目線でセバスチャンに命令するのは、人間だった頃と少しも変わらない。
　魂の輝きは、少しの曇りもなく、アロイス・クロード・ハンナに弄ばれても、元のシエルの人格を壊す事はなかった。紅い目を見なければ、シエルが悪魔になった事実すら、忘れてしまいそうになる。
　ふっくらと柔らかそうな唇にセバスチャンの唇が重なっていく。
　何度も交わした口付けだったが、シエルは身体の変化に戸惑った。
　(はぁ・・・なんだこの感覚は・・・身体が熱く、痺れるみたいな感覚・・・)
　そう、悪魔同士の交接は、途轍もない快楽が伴うのだ。
　一度交われば、二度と、他の相手と寝る事は、出来なくなる様にDNAに仕組まれているからだ。
　悪魔が元天使だと言われる所以なのだから・・・
　「どうです?凄い快感でしょう・・・もうこれで、貴方も私も、お互い以外、目に入らなくなるのですよ・・・キスだけでこうですから、交わってしまったら、どうなってしまうのでしょうね・・・」いつもの余裕綽々のセバスチャンではなかった。
　荒く息を弾ませ、熱い吐息でシエルを魅了する。
　目が潤んだ感じで、シエルの背筋がゾクゾクした。
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[2010/09/27 22:24] | 白薔薇の呪縛 | トラックバック(0) | コメント(0)
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