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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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白薔薇の呪縛NO.6
「嗚呼・・・坊ちゃん・・・」いつになく、セバスチャンはシエルを求めた。
　シエルが人間だった頃も、幾度となく抱きあった。
　しかし、今程の快楽は味わってはいない。
　汗を滴らせ、大人の男のくせに、余裕のない様は、シエルには滑稽だった。
(哀れな悪魔・・・僕の魂だけ求めて、クロードに利用され、ハンナにも、弄ばれて・・・同族に裏切られたのは、僕と同じか・・・僕達は似た者同士か・・・)シエルが自嘲気味に微笑む。
　「セバスチャン、もう二度と、僕の傍を離れるな!二度と、僕を手放すな・・・他のモノを見るな!お前は、永遠に僕の執事。そして、永遠に僕のモノ!これは、命令だ!」ズルイと解っていても、シエルは命令してしまう。
　二度と、セバスチャンを失わない為に・・・
　自分を裏切ったセバスチャンは、知っているセバスチャンではなかった。
　只一人、シエルが愛したセバスチャンではなかった。
　「イエ・・・ス・・・マイ・ロード」切羽詰まった表情でやっと返事するセバスチャン。
　シエルの締め付けに耐えきれず、今にも、欲望を迸らせてしまいそうなのを、懸命に耐える淫らな姿。
　「フフ・・・どうだ?セバスチャン僕の身体は・・・凄くいやらしい顔しているぞ・・・」シエルの内部で、大きくなるセバスチャンのモノ。
　シエルも余裕等なくなってくる。
　「ああっ・・・坊ちゃん・・・もう、それ以上、締め付けないで・・・もう、私は・・・」セバスチャンの顔が益々、淫らで、陶酔している様にも見える。
　「くっ・・・もう、大きくするな・・・僕も・・・もう・・・」シエルもセバスチャンの大きさと、自分の中で蠢く別の生き物の様に動くペニスに翻弄される。
　二人の身体は熱く、汗に塗れ、これ以上ない程の快感を感じ、同時に欲を放った。
　「ああっ・・・」快楽に翻弄された二人の悦楽の声が重なる。
　ドッと繋がったまま、ベッドに倒れ込む。
　ハァハァと荒い息遣いのみが、寝室に木霊する。
　セバスチャンはシエルの汗にまみれた、髪を掻きあげ、チュっと額にキスをする。
　「よせ、くすぐったい!」シエルは内心、余りのセバスチャンの変わりように呆れていたのだ。
　悪魔として蘇ったシエルの腹を貫いたのは、セバスチャンの腕だったのだから・・・
　「良いではありませんか?もう、私達は、番いになったのですから・・・離れたくても、二度と離れられませんよ・・・私達の殆どが、元天使だった親を持つ。神は、天使でありながら、謀反を起こした私達の親を許さなかった。悪魔同士が交われば、二人は、魂を喰らわなくても、お互いの精気を貪り合い、空腹も満たされる。しかし、二度と他の誰かと関係を持つ事が出来なくなる。二人の絆は結界となり、他の誰かを殺してしまうのですよ。」セバスチャンの告白は意外な物だった。
　悪魔に下された天罰は、何と過酷な物か・・・
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[2010/10/05 22:13] | 白薔薇の呪縛 | トラックバック(0) | コメント(0)
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