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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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絶望の果てにNO.2
「坊ちゃん・・・」セバスチャンの饒舌ぶりは、どこへいったやら・・・
　只、突っ立っているだけのセバスチャン・・・
　「はぁ、今までのお前は何だったんだ?いつでも、僕を引っ張っていたのに・・・色々、遊ばれた感もあったがな・・・変わり過ぎだ・・・」シエルは呆れていた。
　悪魔の愚かさに呆れた・・・
　クロードも単純だったし、只、気持ち悪いだけだった。
　足にキスされるなどと・・・
　間違っても、セバスチャンはそんな真似はしない。
　ベッドの中では、人目がないからか、色々されたけど・・・
　(僕に関心なくしたコイツは味気なく、素っ気無い・・・もう、僕を抱こうなどと、思わないのだろうな・・・しかし、僕は、気付いてしまった・・・悪魔になったからか、元々の正直な気持ちだろうか?)
シエルは、初めて自分に素直になる。
　「セバスチャン、僕は、クロードの元にいて、自分の気持ちに本心に気付いてしまった。お前が好きだ。お前が、過去の僕の体験を塗り替える為か、獲物だから抱いていたのかは知らん。お前が仕込んだこの身体は、お前以外には、反応しない。責任取って、僕を抱け!」シエルは、セバスチャンの反応を見る為に、敢えて言ってみた。
　命令しても無駄だと解っていても・・・
　「それは、命令でしょうか?御聡明な坊ちゃんなら、御解りでしょう・・・貴方の魂を喰らえないなら、私が貴方に関心を無くした事を・・・貴方に触れる事すら、もう、したくない事も・・・命令ならば、どんな事でも致しますが・・・」いつもの様にセバスチャンは跪くが、命令であっても、触れたくないとハッキリ言われた・・・
　拒絶・・・
　いつも、シエルがセバスチャンにしていた事・・・
　言葉巧みに誘っても、愛し合う行為を何度拒絶した事か・・・例え、セバスチャンが悪魔でも、僅かに心が痛んでいた。
　「そう言うだろうと思った。もう、いい!命令でないとしたくないなら、僕に触れたくないなら、自分で処理するからいい・・・明日の朝まで、自室で待機していろ!」シエルは怒鳴る。
　「坊ちゃん・・・」セバスチャンはシエルが怒るとは、思わなかった。
　自分でした事などないシエルだから。
　セバスチャンはシエルの手を煩わせる様な事はしなかった。
　「しかし、坊ちゃんは、ご自分でされた事など、ないではありませんか?暫く、閨を共にしておりません・・・痛い程、張り詰めてらっしゃる・・・」触れたくないと言ったのに、立ち上がり、張り詰めて、今にも、精を放ってしまいそうなシエルのモノに触れるセバスチャンだった。
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[2010/10/21 20:47] | 絶望の果てに | トラックバック(0) | コメント(0)
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