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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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絶望の果てにNO.14
いつの間にか、突風の中に悪魔の黒い羽根が、舞い降りていた。
 「いけません!坊ちゃん、悪魔の力を暴走させては、貴方が衰弱してしまう・・・」セバスチャンの声は、怒りに支配されたシエルに届かない。
 「うっ・・・」シエルの悪魔の羽根が、セバスチャンの皮膚を切り裂いていく。
 縦横無人に羽根は、舞い上がり、セバスチャン目掛けて、襲いかかる。
 血が飛び散り、セバスチャンの身体がみるみる赤く染まって行く。
 「来るな、僕に近づくな・・・」シエルは、目の前のセバスチャンの様子に、恐怖を覚えた。
 (このままだと、セバスチャンを殺してしまう。)高位であるセバスチャンには、悪魔になったばかりのシエルの羽根など、皮膚を切り裂くだけのモノで、死ぬ訳ではない。
 シエルは、セバスチャンを愛しているから、傷つけたくないのに、暴走した力を止める術など、持ち合わせていない。悪魔になって初めて、力を暴走させたから。
 「坊ちゃん、落ち着いて下さい。まだ、人の魂を喰っていないのですよ、このまま力を使い続ければ、貴方は死んでしまいます。お怒りは、後で存分に受けますから、心を落ち着けて・・・」セバスチャンは、兎に角、低姿勢を装ってみた。
 「落ち着けるか!お前は、いったい何なんだ!僕の事、そんなに弄びたいのか、もう、僕が死ねばいいんだ。」逆効果だった。
 力は益々、暴走し、シエルの背中から、真っ黒な闇に染まった羽根がバサッと生えてきた。
 「坊ちゃん!」セバスチャンの叫び声と共に、シエルの羽根から、シエル目掛けて、羽根が手裏剣の様に放たれた。アッシュの天使の白い羽根が、シエルを狙った時の様に・・・
 ドス、ドス鈍い音が部屋に響いた。
 辺りに充満する血の赤い色と、鉄の匂い・・・視界が明るくなってくるとシエルは、驚きの声を上げた。
 「セバスチャン!」何時の間に、シエルを抱きしめていたのか?シエルを守る為に、セバスチャンは、シエルの羽根を背中に受けていた。
 セバスチャンは、シエルの羽根を大量に受けて、口の端からは、血を流していた。
 「馬鹿・・・何で、僕を庇って・・・お前は、アッシュと戦った時と変わらない・・・僕を守る為に傷ついて・・・」シエルは、そんなセバスチャンに悲しみしか、感じなかった。
 愛しても、愛してはくれない・・・
 悪魔になっても、セバスチャンは手に入らない・・・死んだ方がマシなんだと・・・
 「坊ちゃん、お怪我は?ええ・・・私は、馬鹿ですよ、こんなになるまで、自分の心に気付けなかった。貴方を失いたくなかった。これ以上、貴方を苦しめたくなかった。いいえ、嫌われたくなかった・・・貴方を、私は、
愛している事をお伝えしていれば、貴方を苦しめなかったのに・・・」セバスチャンは、傷つけたくなかったのに、またしても、シエルの心に深い傷を負わせてしまった事に後悔する。
 「だったら、僕の傍で償え・・・お前は、僕の永遠の執事だと言った筈だ。下僕だったお前が、僕を見放したから、こうなったんだろうが・・・いい加減、懲りたらどうだ・・・」シエルは溜息をついた。
 自分を抱き締めるセバスチャンの首に腕を回して抱きつきながら・・・
 「でしたら、私の傍にいて、私を見張っていて、下さいませんか?この駄犬が二度と貴方を苦しめない様に、貴方を裏切らない様に・・・未来永劫、私の傍にいて下さい・・・」求婚とも取れるセバスチャンの言葉・・・
 ゴホン、ゴホン完全に忘れられたクロードは、咳払いをした・・・
 「茶番は、もう結構。坊ちゃん、貴方は、セバスチャンを忘れられないのですよ。こいつを見捨てる事等、出来はしない。ご自分に正直におなりなさい、私が死神の依頼を受けたのは、旦那様の為。アロイス様は、悔やんでおいでです。貴方の運命を狂わせたと・・・貴方は、まだ間に合う。私達とは、違って・・・後悔しても、刻は戻らない。生きているうちに、愛する気持ちに正直にならなければ、死んでも死にきれない。そうなりたいなら別ですが・・・」クロードはしみじみと語る。自分達の人生は終わったからだ。
 「アロイスは死んで、お前と一緒になれたんだろう・・・それで幸せになれたなら、いいんじゃないか?僕とセバスチャンはそうはならない。こいつは、僕を拒絶したんだからな。」シエルは、セバスチャンにまで、裏切られたから、簡単に人の言葉を信じない。
 「坊ちゃん、いい加減、私の言葉を信じて下さい。私が悪かったんですから・・・何もかもお話致します。もう、聞かれなかったからと・・・意地悪言いませんから、許して下さい。」セバスチャンは心から詫びた。
 それで、シエルがあっさり許しては、くれないだろうが・・・
 「わかった。許してはやらんけど、お前の態度次第では、考えてやらん事もない。いいか、自分で勝手に行動するな!もし、また、僕が記憶を失ったとしても、何もするな、僕に相談しろ、わかったな!」「イエス・マイロード」結局、シエルはセバスチャンを置いて、一人で死ねないのだ。
 セバスチャンを死なせるくらいなら、自分が死んだ方がマシなのだから・・・
 「はぁ、貴方達には、呆れますよ。それ程、想い合ってて、何で離れるのか、理解に苦しみます。二人共、負けず嫌いで、馬鹿にされるのが、大嫌い。お互いに依存しているのを知られたくないってトコでしょうかね?もう、巻き込まないで下さいね。私が二人を引き裂いたのだから、言えた義理ではないでしょうけど、罪の償いの為に、協力したのですから、幸せになって下さらないと、呪いますよ。」クロードは、すっかり、二人の世界にいる二人に怒りを感じていた。
 自分を殺したセバスチャンがこれ程、愚かだとは、思わなかった。
 シエル以外には、冷酷なのに、たかが一人の人間に、こうも心乱されるのか?主を手にかけた自分には、理解出来ない。自分の意に反した主などいらない・・・それが、クロードの美学だった。
 しかし、自分もセバスチャンと同様、主に縛られていた。
 自分より、遙かに高位であろうセバスチャンを下僕に出来たシエルとは、一体・・・興味はつきないが、アロイスの手前、主の元に戻らねばならない。
 「済まない、クロード、僕は、やっぱりセバスチャン以外とは・・・」シエルは利用しただけのクロードに詫びた。自分を苦しめた存在だが、セバスチャンを手に入れる協力をしてくれたみたいな物だから。
 「いいえ、貴方は悪魔になろうとも、貴方だ。魂が手に入らないからと言って貴方を殺そうとは、こいつが、愚かなだけ。本質は変わらないのですよ。悪魔になった貴方と永遠に一緒にいられるなら代わりたいくらいだ。まぁ、貴方を存分に味あわせて頂いたから、満足していますよ。そろそろ、時間切れです。もう、私はここには、いられない。」クロードの身体は、透けだし、少しずつ見えなくなっていく。
 「アロイスと幸せに・・・」シエルはクロードに手向けの言葉を掛けた。
 「坊ちゃん、おわかりでしょうね・・・」邪魔者がいなくなり、態度を変えるセバスチャン
 「何の事だ・・・」シエルは、セバスチャンが激しく怒っている事を悟っていた。
 「一人で勝手に死のうとした事、許しませんよ。貴方は私のモノなんですから。」「お前が悪いんだろうが、僕を拒絶するんだから!」シエルも負けていない。
 「もう、いい加減にしたら?似た者同士なんだから、どっちが悪くたっていいんじゃない?クロードが間、取り持ったって、貴方達変わらないんだもの・・・」呆れた溜息と共に聞き慣れた声がした。
 グレルだった。
 
 
 
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