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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「甘いひとときを貴方と」NO.7
  先代の執事であったタナカの目が光ってる限り、悪魔であろうとも執事・・・
 自分を律しなければならない。
 そんなセバスチャンの姿に気付くのは、シエルのみ・・・
 三年と言う月日は、悪魔であるセバスチャンには、一瞬の出来事ではあるが、シエルには、長過ぎた月日だった。
 (何時になったら、復讐を終えられるのだろう・・・こんなに手間取る筈じゃなかったのに・・・)
 契約に基づき、シエルの魂を喰らえない代わりに、身体を与えなければならない日々・・・
 最初は、凌辱の記憶が、身体を強張らせ、快楽など感じなかったシエルだが、悪魔の手管に次第に快楽を感じる様になっていた。
 シエルは人に弄ばれていた時は、薬の力で無理矢理感じさせられていたに過ぎない。
 (セバスチャンを手放せないのは、僕の方だ・・・あいつには、そんな感情はないだろうが・・・)
 シエルは、セバスチャンに何度、
「愛」を囁かれたとしても、悪魔の言葉として、エサを確実に喰らう為の常套手段としてしか、感じない。
 悪魔に
「愛」などと言う生温い感情など、存在しないと・・・
 セバスチャンが
「愛」を知らないなら、シエルの痴態を思い出し、身体が反応するなど、有り得ないとは気付かない。
 地獄を見て来たシエルだったから・・・
 悪魔の
「愛」を信じろと言っても、理解出来ないだろう。
 セバスチャンは、自分の身体の熱を鎮める為に、シエルの心を読む所ではなかった。
 そんなセバスチャンを見て、シエルは苦笑する。
 (何で、こんな奴、愛してしまったんだろう・・・魂を引き換えにして、何れは、セバスチャンに喰われるのに・・・愛した所で、殺される未来が待っているだけなのに・・・今は魔力で身体の制御もままならぬのか?なら、只の男か?なら、何で身体が反応するんだ?)
シエルが気になるのはソコだ。
 セバスチャンが男である限り、身体が反応するのは、女に対してだろう?
 メイリンに欲情するならまだしも、多分、昨日の夜、自分とのあれこれを思い出し、反応しているだろうと推測するシエルだから。
 悪魔なら、理解出来る。
 魂の代替として、自分の精気が欲しいと言うセバスチャンだったから。
 キスだけでなく、身体を繋げれは、快楽も増すし、美味しい精気を味わえると言っていた。
 男である限り、女を抱く方がいいに決まっている。
 悪魔だったら、男であるシエルを抱く為に、反応する事のない自分の身体を反応させるなど、容易い事。
 自分の為だけに存在する悪魔セバスチャン・・・
 愛おしい存在。
 自分は素直じゃないから、セバスチャンを煽るだけ煽って、焦らし、お預けを喰らわせてしまう。
 でも、愛している・・・
 シエルは自分自信の矛盾した感情を持て余しながらも、傍らの愛しい悪魔を見る事も忘れない。
 そんなシエルのセバスチャンに向ける熱い眼差しに気付くのは、只一人・・・
 タナカ・・・先代の執事にして、シエルの教育係で、じいやだった。
 (やれやれ、お二人共、お若い・・・まだまだですな・・・使用人達が鈍感で良かったですな・・・)
主と執事の恋愛など、貴族社会では、日常茶飯事・・・
 中には、自分の愛人を執事に据える者もいた。
 メイドに手を出し、孕ませる当主などざらにいる。
 別段、驚く程の事ではないのに、二人は、余所余所しく振る舞うのだ。
 タナカにしては、滑稽だろう。
 (坊ちゃんには、まだまだ色々、お教えせねばなりますまい・・・)
本当ならば、当主が、妻を迎える為に、夜の作法すらも、執事が教える家も、その時代には、存在していたのだ。
 貴族社会は閉鎖的で、婚姻に関しては、家同士の繋がりに他ならない。
 その為、妻を満足させれなければ、あっさりと逃げられる可能性もあった。
 シエルの様に、婚約者である女性の家柄の方が、上であるなら尚の事。
 (夜のお勤めは、セバスチャンが御教えしているでしょうから、心配要らないみたいでしょうが・・・)
 タナカは、日本人ではあっても、長くイギリスにいて、貴族社会に関わっていた為、全ての状況において、的確に対応出来るのだ。
 そんなタナカの決意とは、裏腹に、シエルは無邪気に食事を食べ勧め、遂には、食後のスイーツに辿り着いていた。
 長かったシエルの誘惑?じみた食事もひと段落し、セバスチャンは何とか、身体の疼きを鎮め、季節のクリを用いたケーキを差し出した。
 「坊ちゃん、旬のクリを使用しましたモンブランでございます。出始めですので、如何でしょうか?」
 セバスチャンはシエルの反応を楽しみにしている。
 「うん、美味しい!」
 珍しいシエルの褒め言葉に、顏が緩むセバスチャン。
 「それは、ようございました。」
 満面の笑みのシエルに微笑み返すセバスチャン。
 二人の世界に入る二人に、何となく気まずい使用人S
 「では、坊ちゃんも御食事がお済みになられた様ですし、私達も頂きましょうか?」
 タナカが気を利かして、使用人Sを二人から遠ざけた。
 二人は未だ、二人だけの世界の中・・・
 「ねぇ・・・今日の二人は何だかおかしくないですだか?」
とメイリン。
 「そうだな・・・何か空気が違うって言うか、いつものギスギスした感じがないって言うか?」
バルドも変な感覚を感じていた。
 「わぁ・・・仲良しなんだ!」
と一人だけ喜ぶフィ二。
 「まぁ、いいじゃないですか?お二人が仲良くて、困る事などないのですから・・・」
 給仕をしながら、タナカも苦笑していた。
 「大体、俺らと食事しないくせに、タナじいに給仕を任せるなんて、奴らしくないぜ!」
バルドは不貞腐れる。
 当のセバスチャンはシエルの傍らにいて、シエルの嬉しそうな顏を眺め、ニコニコしているのだから、目もあてられない。
 あんなに、にんまりと嬉しそうな執事の顏は、滅多に見られる物ではない。
 シエルもセバスチャンが、自分の為に作ったであろうスイーツを口にして、満面の笑みだから。
 二人の秘密の約束が、シエルを素直にし、悪魔であるセバスチャンの心境すらも、変化させている事など、只の人間である使用人Sには、気付けない。
 もう、夜はすぐソコだから・・・
 二人だけで、過ごすシエルの結界の中、じっと身を潜める事しか出来ない無力なセバスチャンを見たシエルが、どう行動するのか?
 それは、空に出ている蒼みがかった月だけが知っている。
 
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