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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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ソラノアオNO.5
セバスチャンは、シエルと繋がったまま、ぐったりとその身をシエルに預ける。
　人であった時のシエルとのSEXとは、比べモノにならない程の絶頂を味わったからだ。
　「重いセバスチャン・・・」シエルは、未だにハァハァと荒い息のセバスチャンを見れて、嬉しかったが、素直ではない言葉が出てしまう。
　抱かれ、セバスチャンに翻弄されてしまうのは、人であった時と一緒だが・・・
　(私の精気を坊ちゃんが吸っている・・・)セバスチャンは、今の状態が、尋常ではない事だと気付いてはいた。
　しかし、悪魔になったばかりのシエルが、人の魂を喰らえないなら、自分の精気を吸っても構わないと思っていた。
　それが、間違いだったと気付かないまま・・・
　悪魔になったシエルは、主とは言え、ここでは何もする事がない。
　使用人達の目がある訳ではないのだ。
　主人と執事であろうが、同じベッドに眠ったとて、誰に咎められる訳でもない。
　「坊ちゃん、後でお風呂に入れて差し上げますから、少し休ませて頂けますか?貴方の身体が素敵過ぎて、本能を抑えきれませんでしたので、無理を致しました。身体痛くありませんか?手荒く抱いてしまいまして、申し訳ありませんでした。」セバスチャンは自由のきかぬ程、激しくシエルを抱いたと、反省しているのだ。
　「ああ、休んでいいが、このまま放置か?・・・ってセバスチャン・・・」シエルは呆れた・・・
　自分の中で、欲をブチマケタ男は、シエルの返事を聞く前に、スウスウと寝息を立てて、眠ってしまったのだから・・・
　「珍しいな・・・お前が疲れて眠るなんて・・・まぁ、いいさ、別に何をする訳でもないのだから・・・今度は、僕がお前の寝顔を見る番だ。」シエルはワクワクしていた。
　後孔は、セバスチャンの出した大量な精液でドロドロで、そのままだと気持ち悪いのだが、セバスチャンの寝顔など、滅多に見られるモノじゃない。
　白磁の様な白い肌、滑らかな手触りのセバスチャンの頬をシエルは愛おしそうに、撫でていた。
　「愚かな悪魔・・・」自分の魂を逃したのは、セバスチャンの過失でもあり、過信でもあると思うシエルだ。
　「魂を喰らっていれば、こんな事には・・・」悪魔になって悔しい訳ではないのだ。
　寧ろ、セバスチャンと永遠の刻を過ごす事が出来るのだ・・・嬉しくない訳がない。
　只、セバスチャンを飢えさせなければならない事が、悔しいだけ・・・
　自分の精気では、セバスチャンが満足出来ないのでは?だったら、他の誰かを抱くのを我慢すれば。それは、許せないのだ。
　しかし、さっきまでのSEXに満たされた自分がいる・・・セバスチャンも感じ、息を乱し、自分を求めてくれた。
　それだけで、生きていてもいいのか?などと思ってしまう。
　悪魔になる瞬間、ハンナは色々シエルに伝えていた。
　悪魔だとて、人を愛するのだと・・・悪魔は悪魔でしかない・・・しかし、人を大切に想う心は存在すると・・・セバスチャンはシエルの失くした記憶の為に、偽りの復讐を遂げさせ様としたのは、愛故だと・・・
　自分の腹を貫いたのは、確認すると言うより、酷く辛い運命から、解き放つつもりではなかったのだろうか・・・死と言う甘美な方法で・・・
　退屈の嫌いなシエルだったから・・・
(僕はもうこの手を離さない、二度と離れない。愛している、セバスチャン・・・)
優しげな眼差しの珍しいシエルを見る事のないセバスチャンは、夢の世界に堕ちていった。
　
[2011/02/13 22:57] | 悪魔企画 | トラックバック(0) | コメント(0)

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