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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「レゾンデートル」NO.5
セバスチャンが御機嫌なのは、シエルを妻にして、密着度が増えたから・・・
 執事であった時は、距離を保ち、下僕として仕えねばならなかったから。
 劉や葬儀屋がシエルに並々ならぬ愛情なのか、欲望なのかは理解出来ない感情を持っていたのに、セバスチャンは気付いていた。
 堪らない欲情を滾らせ、シエルを押し倒したい衝動に駆られた時もあったセバスチャンなのだから。
 望みの者を手に入れた悦びが、悪魔としての感情を抑えられなくなっていた。
 獲物を悪魔が愛する等と言う、有り得ない感情・・・
 「愛」だと気付いた時、シエルの心よりも、身体を手に入れてしまっていた。
 シエルの方が、長い刻を生きてきたセバスチャンよりも大人なのだ。
 身体から始まった、歪んだ関係・・・
 しかし、夫婦と言う人では当たり前の結末に辿り着くとは、二人の運命は皮肉な物だ・・・
 「劉様、お二人には、これが当たり前ですぜ・・・」
 パルドは力なく言う。
 だから、別々に食事を取る様になってしまったのだ。
 セバスチャンは人ではないから、羞恥心など、持ち合わせていない。
 妻であるシエルにキスするのも、夫として当然の権利の如く、振る舞うのだ。
 毎日の繰り返しならば、如何に、目茶苦茶な使用人達でも、恥ずかしいと逃げ腰に成る者だ。
 只一人、タナカを除いては・・・
 貴族社会において、執事は、主の補佐であると共に、時には、主人の恋愛ごとにも、口を出す事もある。
 主人が結婚しないでは、体裁が悪い為、一肌脱ぐ訳だ。
 シエルが結婚する為なら、タナカは何でもするのだ。
 例え、セバスチャンがシエルの意思に反し、無理矢理身体を奪い、夫の座に就いたとしても、タナカには、何ら不都合などない。
 様は、シエルが自身で選びとった未来ならば、家令である以上従うだけ・・・
 「ホッホッホッ・・・劉様、既に旦那様の御命令は、有効なのですよ。貴方はあくまで旦那様の駒。シエル様に手出しする事は許されておりませんよ」
 家令で執事のタナカは辛辣だ。
 「解ったよ・・・我の負けだよ・・・一か月後、伯爵のお呼び出しをお待ち致しております」
 劉は、お辞儀すると、さっさと屋敷を後にする。
 「相変わらずだな、アイツは・・・」
 シエルは溜息を吐く・・・
 「御気になさる事はありません。貴方の事は、私が御守りいたしますから・・・」
 セバスチャンは、抱き締めたままのシエルの頬にチュッとキスをした。
 「キャッ・・・」
 メイリンはベタベタする主夫妻を真っ赤な顏で見つめる。
 フィ二とパルドは複雑な心境だ。
 シエルも以前とは違い、セバスチャンに姫だっこされても、あまり抵抗しなくなっていた。
 偶には、自分で歩きたいとは思うが、女王の命で「女王の番犬」の任務に付く時は、今では、セバスチャンの腕の中で守られている。
 契約の為、セバスチャンが一人で任務に付く事など有り得ないからだ。
 セバスチャンは、独断で行動出来ない。
 契約書と言う首輪は、今ではシエルの首さえも縛り付けていた。
 (僕はもう、セバスチャンから離れられない・・・愛してしまったから・・・)
セバスチャンの自分に向けられた愛情・・・異常とも言うべきSEXは、シエルの心までも蕩かしてしまった。
 快楽に抗える人などいない。
 悪魔の執着からは、誰も逃げおおせはしない。
 「タナカ、この後は、執務室で、社の書類の整理を致します。届いた手紙がありましたら、執務室の方へ・・・」
 セバスチャンは一言告げ、食堂を後にする。
 「かしこまりましたむ
 常套句をタナカは告げ、食事を開始した。
 使用人達は、何事もなく日常に戻っていく。
    朝食編FIN  
H23.8.14 P9:13
         執務室編に続く