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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「レゾンデートル3」夕食編NO.1
 「もう少し明るいお顔をなさったら、どうですか?貴女のお望み通りに、シエルも同席させましたのに・・・その様な、しかめっ面してらっしゃったら、消化にも悪いですし、食事が美味しく食べられませんよ。」
 セバスチャンは、眉間に皺を作り、冷たい声を掛けた。
 そう目の前のマダム・レッドに・・・
 「セバスチャン!あんた、一体どう言うつもり?同席させたって、碌にしゃべれる訳ないじゃない・・・こんなに離れてるんだから・・・」
 そう、セバスチャン夫妻と、マダム・レッドは、対面で食事してはいるのだが、テーブルの端と端なのだ。
 よくニュースで見る、王室で会食する程の大テーブルで・・・
 20人は軽く座れるであろうテーブルの端と端なのだ。
 マダム・レッドが怒るのも、無理はない・・・
 (また・・・始まった・・・)
シエルは呆れ顏だ。
 元婚約者だったエリザベスは、シエルの性別を変えられた為、同性の従姉妹となり、以前の様には、こなくなった。リジーでさえ、弁えているのに、大人の方が、常識がないのだ。
 「シエルが心配」と言いながら、毎日の様に訪問してくるマダム・レッドにセバスチャンが怒りを感じるのは、無理からぬ事なのだ。
 折角、シエルと心が通い合い妻としたのに、「叔母だから・・・」と毎日邪魔されては、セバスチャンに怒るなとも言えないシエル。
 (何で、僕は毎日、悩まなければならないのだろう・・・)
シエルは、男の子であった時から、セバスチャンに恋していた。
 只、気付くのが、遅かっただけ・・・
 復讐の為だけに生きるつもりだったから・・・
 「魂を喰らう事より、貴女と、生きてる貴女と暮らす方がいい・・・」
 セバスチャンがシエルに告げた言葉・・・
 プロポーズなどと言う感覚がなかっただろう悪魔のセバスチャンがだ・・・
 心なしか、顏を赤らめていた様な感じは、シエルの錯覚だったのか?
 結婚してからは、執事の時よりは、幾分かは、優しくなっていただろう。
 何れセバスチャンの子供を儲け、男の子ならば、次の「女王の番犬」として育てなければならない。
 その為に、「今をセバスチャンと生きる」のだから・・・ 
 (セバスチャンと出会ったから、今の僕がいる・・・)
愛してると自覚した時から、自分が自分らしく生きられるのは、セバスチャンの腕の中だと思っているシエルだ。
 両親の死後、復讐を果たす為だけに継いだ「女王の番犬」今は、セバスチャンが面だって名乗ってはいるが、シエルも共に行く。
 それが、セバスチャンとの契約であり、シエルの成すべき事だから。
 シエルは決意する。
 自分は過去を捨て、セバスチャンと、共にあるのだから・・・
 「マダム・レッド文句あるなら、二度とここへ来るな。劉といい、来過ぎだ。僕達は、毎日忙しくて旅行に行けないが、そんなに鬱陶しく邪魔するなら、一か月程、セバスチャンと二人だけで、身を隠すぞ?仕事は、どこだって出来るからな・・・」
 シエルは、真っ直ぐにマダム・レッドを見つめて告げた。
 「シエル・・・そんな・・・私は只・・・セバスチャンが無理矢理貴女を懐柔して、伯爵になったんじゃないかと・・・」
 マダム・レッドは、セバスチャンへの怒りも忘れ、泣きそうだった。
 「僕はいつまでも、子供ではいられない・・・マダムそんな事は、貴女には、解っているだろう?女王の番犬を継いだ以上は、この命果てようとも、女王の命を全うしなければならない。でも、僕は今は、セバスチャンに守られているんだ。そして、使用人達に生かされている。守られているのだから、肉親であろうが、貴女まで危ない橋を渡る事はないんだ。ここにくれば、貴女にも災厄が降りかかるだろう?もう、僕は誰も死なせない。失いたくないんだ・・・」
 シエルの心の叫び・・・
 ファントムハイヴの血を受け継ぐとは、そう言う事だと・・・
 何時か、殺めた者達に呪われて、命を落とすのだから・・・
 しかし、シエルの未来は、ここで終わらない。
 悪魔セバスチャンの妻となったのだから・・・
 「そんな事解っているわ・・・でも、姉様もお義兄様も、私を置いて旅立ってしまったわ・・・二人一緒で良かったかも知れない。私は、夫も子供も同時に失った・・・私は何時だって、一人なのよ・・・だから、貴女と離れたくなかった・・・出来る事なら、女王の番犬になど、したくなかったわ・・・私の我儘だとは、解っているけど・・・」
 マダム・レッドは泣いていた。
 セバスチャンは、シエルの結論を聞き、満足していたから、口を挟んだりしない。
 執事として生きる事よりも、夫として生きる道を選んだのだから・・・
 「自分で選び取る」シエルとの契約・・・
 自分との未来を選んだシエルが、愛おしい。
 「だったら、偶に遊びにこればいい・・・只、死を覚悟して・・・僕はセバスチャンに守られても、誰かを守るなど出来ない。自分の無力さを10歳の時に、思い知っていたから・・・僕に大切なマダムの死を味あわせないで欲しい」
 両親を同時に失ったシエルだから・・・
 「マダム貴女はシエルの為に、生きていて下さい。もう二度と、シエルの心が壊れない様に・・・私はシエルを守る為だけに存在している者・・・シエルに無理矢理、結婚を迫った訳ではありませんからね・・・誤解無き様に・・・」
 セバスチャンは、尤もらしい事を言う。