九条静音の黒執事妄想劇場「私を癒して」豪華客船後のセバシエR-18SS

04月 | 2024年05月 | 06月

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「私を癒して」豪華客船後のセバシエR-18SS

「私を癒して」　
ギシギシ・・・二人分の重みでベッドが軋む。
　「ああ・・・いいですよ・・・坊ちゃん・・・」
　うっとりとするセバスチャンの声・・・
　シエルの私室の寝室にいる二人・・・
　でもいつもとは様子の違う二人・・・
　そう、セバスチャンは未だに葬儀屋に受けた傷が治らず、静養している筈だった。
　しかし、使えない使用人達が無駄に仕事を増やす為、セバスチャンは私室で休む事もままならず、キレたシエルにより、主の部屋に隔離されたと言う奇妙な顛末がつく。
　使用人を主の部屋で、治療させるなど、前代未聞。
　しかし、主の命は絶対。
　誰からも、文句を言われる筋合いもなく、使用人達は、今は通常業務を辛うじて行ってる状態だった。
　セバスチャンが回復すれば、鬼に変わり、トリプルアイスクリームをおみまいされるからだ。
　「あっあっ・・・もう無理・・・」
　「脆弱ですねぇ、申し上げました筈ですが?貴方が私を満足させて下さらないと、傷の完治は難しいと・・・」
　つまり、はっきり言えは、シエルが腰を振り、セバスチャンをイカせろと言う事なのだ。
　セバスチャンは多量のクッションに凭れ、シエルが跨り、自らにセバスチャンのモノを受け入れ、腰を振っているのだが、500年は軽く生きている悪魔に、凌辱されて受け入れる事に慣れているとは言え、シエルはまだ13歳。
　貴族の子息であれば、そろそろ童貞を失っても良い頃かも知れないが、セバスチャンに教えられるまで、自分から腰を振るなど、経験がないのだ。
　身体の成長が止まっているシエルは、まだウブなのだから・・・
　悪魔は人を誑かし、魂を得る為には、どんな汚い手も使う生き物・・・
　契約がなければ、とっくにシエルは抱き潰され、快楽に溺れてしまったら、飽きられ、殺された事だろう・・・
　(なんて主だろう・・・高貴で傲慢で、美しく、どこまでも私を虜にする)
　「ひっあっ・・・」
　ビュクッ・・・
　シエルの首筋を舐めただけで、白濁を放ってしまった・・・
　セバスチャンにぐったりと凭れかかるシエル。
　「もう・・・駄目じゃないですか?坊ちゃん・・・」
　自分に凭れかかるシエルに悦びを感じるくせに、いつも執事としてこき使われている悪魔は、意地悪だった。
　「だって・・・お前が首なんて・・・舐めるから・・・」
　どこもかしこも感じ易いシエルは、悔しくて涙を滲ませた。
　只、セバスチャンを早く治したかっただけなのに・・・
　「ああ、意地悪が過ぎましたね、坊ちゃん。貴方が私を感じさせて下されば、治りが早いのは、本当ですが、こうして貴方と身体を繋げているだけで、私は癒されるのですよ」
　セバスチャンの言葉は、嘘ではなかった。
　しかし、全くの真実でもない。
　只、嘘を吐いていないだけの話。
　セバスチャンはシエルの涙を唇で受け止める。
　赤い舌でペロッと舐め取る。
　「でも、ご覧下さい。傷は大分塞がりましたよ・・・」
　珍しく、シャツの前を肌蹴、シエルの目の前に、肌を晒すセバスチャン。
　「本当だ・・・傷口は塞がってるし、出血も治まっている・・・」
　本当は、大気のエナジーを身体に取り入れるだけで、悪魔の最低限の治療効果になるのだ。
　人の魂は食事・・・主食であるだけで、人の様に、多量に取る必要もなく、飢えて暴走する周期すら、セバスチャン自身にも、予測はつかないのだが・・・
　(私は貴方を失ってしまったら、どうするのでしょうか?)
　今のままだと、シエルの魂を喰らう事など無理だと、理解している。
　身体を重ね、快楽に溺れる瞬間が、最もシエルを身近に感じるから・・・
　悪魔なのに・・・悪魔だからか?
　「坊ちゃん・・・貴方が頑張って下さったから、傷の治りが早まったのですよ。それ程、私を想って下さってると自惚れても?」
　抱き合うまでに、セバスチャンから告げられた言葉・・・
　『貴方が私を想っていて下さらないと、傷の治りは見込めないと思われます。身体を重ねる事は貴方には地獄・・・それでも、私を治したいですか?』
　『愚問だな?お前を想っていなければ、たかが使用人など、ほおっておくさ』
　二コリと笑うシエルの笑顔を子悪魔だと思ったセバスチャン。
　「お前がいたから、今の僕は存在するんだ。お前を失っては、僕は生きていられない。それが、どんな意味であっても・・・」
　只、一言、「愛してるんだ」・・・とは言えないシエル。
　「勿論ですよ。坊ちゃん・・・貴方が言って下さらなければ、私が言いましょう。愛していますシエル。最初は、契約だけの為でしたが、今では・・・悪魔の私は、子悪魔の貴方に、飼い慣らされてしまった様ですね・・・」
　シエルは、セバスチャンにギュッと抱き付く事で、返答とした。
　「では、貴方の執事として、完璧に傷の回復に努めると致しましょう・・・」
　言うが早いか、セバスチャンは体勢を入れ替え、シエルを押し倒していた。
　「あっ・・・セバスチャ・・・」
　セバスチャンが、律動を開始する頃、シエルはキスを強請る。
　甘い甘い、麻薬の様なキスを貴方に・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　FIN
H24.5.5 P2:22
あとがき　豪華客船後のセバシエ。
　突発で書いてみたいと、ずっと思ってて、やっとSSですが、書けました。
　色々な同人誌で書かれてるテーマなので、微妙に、被らない様に、工夫しましたが、被っちゃったら、ご容赦を((+_+))
　今回はシエルがセバスチャンの上で、騎乗位と言う設定ですので((+_+))
　珍しく、坊ちゃんが頑張りました。
　直ぐ、リタイアですが・・・
　うちのセバシエはラブラブ過ぎて、こっちが、照れくさくなっちゃいます。
　

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「私を癒して」ギシギシ・・・二人分の重みでベッドが軋む。「ああ・・・いいですよ・・・坊ちゃん・・いる二人・・・でもいつもとは様子の違う二人・・・そう、セバスチャンは未だに葬儀屋に受けた傷が治らず、静養している筈だった。しかし、使えない使用人達が無駄に仕...
[2012/05/05 15:10] まとめwoネタ速neo