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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「貴方に千のキスを・・・」
 突発SS
シエル女体シリーズ
 夫婦設定セバシエ

「貴方に千のキスを」
 寝室には重い空気が流れていた。
 夜会を終え、帰宅したファントムハイヴ夫妻だったが、元執事だった当主セバスチャンが自ら、妻シエルの身体を洗い、湯船に入れて、自分はシャワーで手早く洗い湯船に入ろうとしたら
「僕はもう出る!」シエルはさっさと下がって行った。
 湯船の中、呆然とするセバスチャン・・・
 シエルを嫉妬から女体に変え、結婚してもう二年・・・
 何も出来なかったシエルも、ネグリジェくらいは着れる。
 身体を拭いて、着替え早々にベッドに潜り込む。
 (今はセバスチャンの顔は見たくない・・・)
 つまらない嫉妬だと理解出来ても、まだまだシエルは子供・・・
 寂しいなら縋りついて甘える事も出来ない不器用な子供・・・
 一人悶々と考えてると、セバスチャンが慌てて、ベッドに潜り込んできた。
 「シエル・・・何か私は貴女を怒らせる様な事を致しましたか?私はいくら人のフリをしていても悪魔です。人間の複雑な感情を理解する事は出来ません。私は貴女の為にだけ存在しているのですよ。もっと私に色々教えて下さい。私は貴女が泣くのは、とても辛いのですよ。」
 セバスチャンは後ろからシエルを抱き締めていた。
 シエルはセバスチャンに言われるまで、気付かなかった。
 自分が泣いている事に・・・
 セバスチャンに愛されて、自分は変わった。
 契約だけでなく、シエルの魂だけでなく、心を欲しがった悪魔を愛した日から・・・
 (こんなにも僕は弱くなってしまった・・・)
 セバスチャンの腕の中、抱かれて眠る心地良い日々・・・
 孤独な魂は、愛される悦びに溺れていった。
 破滅が待ち受けていようとも・・・
 契約が終われば、セバスチャンに命を奪われるのだから・・・
 考えれば考える程、ハラハラと零れる涙。
 「貴女がいなければ私は私でなくなるのですよ。貴女がいるから私は私でいられるのです。どうか、こちらを向いて・・・私は貴女の泣き顔を見たくはないのです・・・」
 頑なにセバスチャンを拒んだとしても、心はセバスチャンを求めてしまうシエル。
 時には素直になる事も必要だと、セバスチャンに望まれて振り返ったシエルは笑顔だった。
 「ねぇ・・・シエル何故泣いてらしたのです?」
 シエルの心が弱れば、セバスチャンは心を読む事が出来る。
 今までなかった事だった。
 過去の契約者の心は一から十まで読むのが可能だったからだ。
 しかし、シエルだけは普段の凛としている時は、心を読む事は出来なかったのだ。
 心につけ込むのを常套手段にしている悪魔なのに、シエルだけには、適応されなかったのだ。
 今は心を読めたが、敢えて聞いてみる。
 「その・・・あの・・・えっと・・・」
 シエルは中々、言おうとしない。
 セバスチャンは夜会の時、貴婦人達に囲まれていた。
 伯爵として、夜会に出て、貴婦人達と会話する事など、貴族としては当然の行為だ。
 シエルが同席していても、貴婦人達は、構う事なくセバスチャンに言い寄っていた。
 貴族の結婚の多くは、家同士の繋がりが主なのだから、見目の良い相手と一夜を過ごす事が、唯一貴族の貴婦人達に許されていた娯楽の様なもの・・・
 実際セバスチャンは過去、色々な貴婦人達を抱いてきたのだから、シエルの知らない過去には・・・
 悪魔であるセバスチャンには、肉体は只の魂の器に過ぎない。
 美しかろうが、意味など持たないのだ。
 身体を重ねるのは、魂を手に入れる為だけだったのに・・・
 シエルを抱いて、セバスチャンの心は変わってしまった。
 幼い男の子を抱いたのは、初めてだったのに、溺れてしまった・・・
 シエルが夜会で、好色な男達に狙われている事に気付いたセバスチャンは、必要以上に警戒する事となった。
 そんな中、潜入調査でドルイット侯爵にシエルは拉致されて、イイ様に嬲られていた。
 元々、穢されていたシエルがドルイットに再び穢されたとしても、なんら契約には、支障のない事だった。
 それなのにセバスチャンはシエルの性別を変え、今は妻としてしまっていた。
 只の嫉妬から・・・
 フゥッ・・・只溜息を吐いただけのセバスチャン。
 笑顔だったシエルの目からは再び涙が・・・
 「シエル泣かないで・・・貴女に私の心を送りましょう・・・貴女を愛してしまった愚かな悪魔セバスチャン・ミカエリスの心を貴女に・・・千のキスを・・・」
 セバスチャンはシエルにキスを送り続けた。
 「貴女だけを愛していますシエル・・・」
 甘やかなセバスチャンの声音でシエルの心は、開かれていく・・・
 少しずつ場所を変えていくセバスチャンのキスを受けながら・・・
    FIN H24.3.4 P10:53