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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「甘いひとときを貴方と」NO.5
一方、執務室のシエルと言えば・・・
 先程までのセバスチャンのやり取りで「?」「?」マークが浮かびながらも、気分はルンルンなのだ。
 セバスチャンから
「貴方が私を守って下さい」などと、言われたのだ。
 嬉しくない訳がない。
 いつもいつもセバスチャンに
「捕まるしか能がありませんね」
「だらしないですね、これしきの事で」
「脆弱ですね」
などと、主人を馬鹿にしているのか?
と疑いたくなる様な発言ばかりだったから・・・
 一人でいるから、顏が緩んでしまうのも気付かない。
 セバスチャンは、そんなシエルの満面の笑みを離れた厨房で感じ、心が温かくなる感覚を味わった。
 悪魔のセバスチャンには、心がない筈なのに・・・
 (ねぇ、坊ちゃん、こんなにも私を人間らしくしてしまった貴方の罪、どう償って頂きましょうかね・・・)
フフフ・・・と笑うセバスチャンに・・・
 「おい・・・本当に変な物、喰ったんじゃないか?背後で笑うのは、不気味だから、止めてくれ((+_+))」
 バルドは寒気を感じ、鳥肌が立ってしまっていた。
 「本当に、失礼な方ですね!私が笑ってはいけませんか?もう、時間がありませんから、サッサとジャガイモ潰して下さいね!」
 折角、シエルの可愛さに浸っていたセバスチャンなのに、現実に引き戻されて、仏頂面になる。
 セバスチャンに睨まれてバルドは、
 「坊ちゃんみたいに不機嫌な顏は止めて下さい・・・」
 何故か敬語になる。
 「坊ちゃんを侮辱なさらないで下さいね。ああ見えて、可愛らしい所もお有りになられるんですから・・・」
 二人のやり取りをじっと見つめる人物が一人・・・
 「ホッホッホッ・・・」
 喧嘩腰の二人を呑気に茶を啜りながら、何の感情もなく見ていられるのは、先代の執事で、現在は家令であるタナカだけだろう。
 そんなこんなで、夕食の準備は、滞りながらも、時間は、過ぎて行く。
 シエルは、楽しい気分のまま、仕事を捗らせ、セバスチャンが呼びに来る前に仕事を終え、執務室の椅子から立ち上がり、背筋を伸ばしていた。
 コンコン・・・
 「入れ」
 ほどなく、セバスチャンが
 「坊ちゃん夕食の準備が整いました。お仕事もしっかり済ませて頂けたのですね。流石は、坊ちゃんです」
 さりげなく、書類に目を通し、シエルを褒めるセバスチャン。
 「なら、御褒美を貰わなければ・・・」
 珍しく、シエルはセバスチャンの首に手を回し、唇を重ねた。
 「んっ・・・ふっ・・・」
 子供の舌では、セバスチャンの舌まで、上手く絡める事は出来ない。
 シエルから仕掛けたキスも、悪魔で大人のセバスチャンには、叶わない。
 セバスチャンの長い舌に幼いシエルの舌は絡め取られ、抱き締められ、密着された身体を引き剥がせない。
 「ふっ・・・あっ・・・んん」
 そろそろ苦しくなりかけたシエルの舌を解放し、ぐったりしたシエルを緩く抱き締め、セバスチャンはキスを終えた。
 「もう・・・馬鹿・・・こんなになるまで・・・キスするな・・・」
 腕の中で悪態を吐く、恋人のいじらしい事・・・
 シエルとて夜を待ちきれないのだと、セバスチャンに告白している様な、シエルから仕掛けたキスに、セバスチャンは満足だった。
 「申し訳ありません・・・貴方からのキスなど、滅多にございませんので・・・もうすぐ、食堂へ参るのですから、せめてその間だけ、いつもの坊ちゃんに戻って頂けますか・・・厨房で散々バルドに馬鹿にされましたので」
 セバスチャンは可笑しかった自分は棚に上げ、シエルに無理強いする。
 「フン、悪魔のくせに、ポーカーフェイスくらい出来なかったのか?仕方のない奴だ。見てろ!」
 そう言うと、じっと目を瞑り、再び瞳を開いたシエルは、いつもの不機嫌を顏に張り付けたシエルだった。
 「お見事です、坊ちゃん・・・私も貴方を見習わなければ・・・」
 素直にシエルを褒めるセバスチャン。
 まだ13歳だと言うのに、闇から、地獄から這い上がったシエルには、いつも驚かされる。
 魂を代償に復讐を誓った愛する人は、自分を魅了して止まない。
 (ああ・・・坊ちゃん、私は貴方の最後までお傍に・・・。どんなに嫌がっても、私から、逃れる事は出来ない。貴方をどこまでも、愛し続けましょう。私の命の続く限り・・・)
 セバスチャンは、まだ気付かない。
 シエルとの契約が形を変えてしまっている事を・・・
 悪魔である自分の心に深く入り込み、歪んだ契約は、シエルに最後など与えない事を・・・