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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「甘いひとときを貴方と」NO.9
　 だからこそ、シエルはセバスチャンを愛したのかも、知れない。
　不死に近い存在の悪魔だが、今は、殆ど、無力に等しいと言うセバスチャン。
　シエルの右目の契約印に秘められた魔力は、シエルが人間であるから、失う事もなければ、増幅し、暴走するモノでもないのだろう。
　永い永遠とも呼べる生・・・
　退屈な日々は、シエルによって輝かしいモノとなった。
　「フン、只の男が、そんなに憎まれ口を叩いたりするものか・・・やっぱりお前は悪魔だ・・・」
　シエルは、忌々しげに言いながらも、セバスチャンの黒髪に小さな指を絡め、愛おしそうに、撫でていた。
　「坊ちゃん・・・本当に貴方は素直じゃないですね?今の貴方は、私より魔力を持っている存在と同様なのですよ?ですから、私が甘えたっていいじゃないですか?」
　セバスチャンは、シエルに撫でられて、嬉しそうだった。
　「お前がそんなに可愛いモノか?力を取り戻したら、僕を襲うんだろうが!」
　シエルは、何をするでもないセバスチャンに焦れている自覚はあった。
　只、甘える事を忘れてしまった今のシエルには、セバスチャンの行動は、読めない。
　「フフ・・・貴方は私に対して、偏見をお持ちなんですね?そんな所も愛していますよ、シエル」
　ベッドの中でしか、身体を重ねた時しか呼ばない名前・・・
　シエルは、ピクリと身体を震わせた。
　「本当に身体は正直なんですから・・・もう少し、上のお口も、下のお口同様、素直でいらっしゃったら、宜しいのに・・・」
　いつものセバスチャンの溜息・・・
　退屈なのだろうか?と想わせる仕草・・・
　「一々、煩い奴だ。僕がどんな態度しようが、お前には関係ないだろうが?」
　シエルの怒りは、ヒートアップする。
　どんなに抱いても、穢れないシエル。
　悪魔の所有物である筈なのに、自分を縛り付け、溺れさせるシエル。
　アダムとイブが、楽園を追われる切っ掛けを作った悪魔のリンゴ
「知恵の実」
　喰らったら最後、身の内までも、毒を喰らった様に、浸透し、理性を奪い、本能のままに、解放されそうだ。
　シエルの膝は、子供特有の弾力があり、きめ細かな肌をしていた。
　例え、本能のままに、シエルを抱いたとしても、シエルから咎められはしない。
　もう既に、何気ないセバスチャンの愛撫で、すっかりシエルの理性は、獣の様な、荒々しい衝動に、かき消されそうだった。
　「御辛いのですか?シエル・・・もう少しで今日は終わります。少々、我慢頂けますか?」
　目の前の悪魔は、悪魔の魔力を失っても、動じる事はない・・・
　それでこそセバスチャンと契約した甲斐もあったと言う物。
　セバスチャンが再び、魔力を取り戻す時は、シエルの身体はセバスチャンに喰われるだろう・・・
　それが「契約」の意味に反したとしても。
　何度も激しく突き上げられ、セバスチャンの腕の中、シエルは美しく咲き誇る。
　まるで、穢れを知らぬ白薔薇の様に・・・
　
[2011/09/18 22:17] | リクエスト企画 | トラックバック(0) | コメント(0)

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