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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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僕の願いNO.6
「ああ、こんな煩い奴の相手などしておれん」
 シエルはいつもの仏頂面でセバスチャンに告げる。
 「お待ちなさい!まだ、話は終わっていませんよ」
 「ウィリアムさん、まだ何か?貴方を殺さないのは、坊っちゃんにご命令されてないだけ・・・貴方達の邪魔がなければ、私達の契約は終わっていました・・・坊っちゃんを苦しめる事なく、本当の願いを叶えて差し上げれた。私と魂の融合などせずとも、永遠に一つになれたのに・・・忌々しい神の手先の死神・・・」
 セバスチャンは、シエルを抱き締める腕に力を込める。
 「フン、神に縛られた哀れな奴ら・・・何が正しいのか、間違っているのか何て、誰にも解りはしない・・・魂を狩り、審査するだけの生などつまらないものだ。僕は悪魔になっても後悔しない・・・本当に欲しいモノはセバスチャンお前だけ・・・お前と二人でいられるなら、闇の世界に住まう身に堕ち様が構わない」
 シエルの心からの言葉。
 「坊っちゃん・・・」
 セバスチャンは、いたたまれなかった。
 最初の契約が終了した時点で、二人の関係は消滅する筈だった。
 しかし、自分の甘さが招いた現在の悲劇・・・
 シエルは後悔しないと・・・
 自分の中には、契約を歪め、シエルを騙した事は事実として、いつまでも燻っている。
 そこからいつまでたっても、先に進めないセバスチャンと、悪魔として生きる為、一緒に過ごした使用人達を捨てて、愛する悪魔を選んだシエル。
 潔さは人であった時と少しも変わらないシエル。
 悪魔になっても、魂は穢れないシエル。
 シエル自身は、何も変わっていないのだ。
 「そんなに切ない顔をするな・・・お前は、僕が悪魔になってから、いつも無表情で、出会った頃に戻った様だ・・・」
 シエルは益々、仏頂面になる。
 「ああ、もう、何二人だけの世界に浸ってるのよ!」
 グレルが益々息巻く。
 「グレル・サトクリフ、煩いですよ、私達は、ここに仕事でいるのですから、目的を達成せずに、どうするのです?」
 ウィリアムは神経質そうに、デスサイズで、メガネを上げた。
 「だったら、サッサと話して頂けませんか?先程までの行為で、坊っちゃんので、ベタベタのドロドロなんですから・・・」
 セバスチャンはハァ・・・と溜息を吐く。
 「お、お前・・・」
 シエルは顔を真っ赤に染めた。
 大人になっていた間は、自信満々だったシエルは、今は恥ずかしくてならない。
 いくら悪魔の羽根で、繋がっている二人の結合部は隠せても、自分の顔は、見せていたのだ。
 セバスチャンを攻め立て、内部の収縮のよさに、何度達したか覚えていないのだ。
 セバスチャンの裏切りを許せなくて、大人になれたから、子供になってしまったセバスチャンを抱いた。
 悪魔の欲望で・・・
 「人の魂」を食べたくないからと、今まで散々セバスチャンと愛し合ったのに・・・
 悪魔になるとは、こう言う事だと身に浸みて理解したシエルだった。
 「だったら、入浴すれば宜しいでしょう?それくらい待ちましょう」
 「お屋敷に入れろとおっしゃるんですか?何と図々しい!」
 ウィリアムとセバスチャンの間に火花が散る。
 「ヒッヒッヒッ・・・本当に面白いねぇ・・・執事君気持ち悪いなら、サッサとお風呂に入りたまえ。いいじゃないか、少しの間くらい二人のスイートホームにお邪魔したって」
 「何、勝手な事を・・・葬儀屋、お前だけなら、屋敷に招待しても構わないのだが・・・この状況では、そうもいくまい。セバスチャンこいつらを広間に案内しろ、ここでガタガタ言われても仕方ないし」
 何故か顔を伏せ気味のシエル。
 「イエス・マイロード」 
 (結局こうなるんですね・・・)溜息は深くなる。
 広間につくと「少々お待ち下さいませ。私と坊っちゃんは入浴してまいりますので。こちらに紅茶セットがありますので、グレルさんにでも、淹れて貰って下さい。お茶菓子のご用意もしてございます。」
 食べる人間もいないのに、ついついセバスチャンは、無意識の内に、作ってしまうのだ。
 主には、永遠に必要のないものなのに・・・
 セバスチャンはシエルを腕に抱き、二階の階段を上っていった。
 ポッチャン・・・
 水音がして二人共に浴槽に入る。
 邪魔な死神を追い払うには、二人が早く身支度を終えねばならぬから・・・
 「たくっ・・・お前が子供になったばかりに、この有様だ・・・忌々しい・・・」
 「私が悪いみたいな言い方ではありませんか?そもそも、魂を食されないからと言って、私の精気を吸い過ぎた貴方にも、責任の一端はおありなのでは?」
 「もういい、お前と話してると埒があかん・・・奴らを狩りたいならそう言え!」
 シエルは元に戻ったばかりなのに、セバスチャンと口喧嘩したくないのだ。
 「いいえ、何かの話をしに来たのに、死神だと言って、狩ったりはしませんよ。どうせ、碌な話ではないでしょうが・・・」
 気にならないと言えば嘘になる。
 自分達が抱き合う姿を傍観する必要がどこにある。
 そもそも、シエルが悪魔になった時点で、想定外なのだから・・・
 「ああ、そんな泣きそうなお顔なさらないで下さいね。このまま、貴方を抱いてしまいたい・・・ですが、邪魔者は、排除すべきですから・・・」
 セバスチャンは瞳をランランと輝かせて、悪魔の微笑みを浮かべる。
 シエルがグレルに攻撃した様に、セバスチャンは、ウィリアムを攻撃したいのだ。
 いつでも色々と邪魔ばかりする死神の中でもエリートなウィリアム。
 そんな存在が一番気に入らないセバスチャン。
 神の御使いと言われる天使も実際は、清らかではない。
 アンジェラがセバスチャンの肉体を欲した様に、自身の性欲には、貪欲なのだ。
 オリンポスの12神の神話に代表される様に、男であろうが、女であろうが、貪欲に貪った神々・・・
 (シエルを不浄と言うが、自分達の方が、余程、不浄なのでは?)
 セバスチャンの考えも尤もな事・・・
 シエルの様に散々、身体を弄ばれ、悪魔召喚ではなく、神の生贄として、捧げられ、自身の名声を上げる為だけの行為も美徳とされた時代・・・
 醜いエゴと欲望の時代を生きた悪魔は、不浄の身でありながら、光の中にいるシエルが欲しかった。
 無垢で穢れない魂だったから・・・
 儀式の際、シエルに命令され、周りにいた全ての人を屠り、魂を喰らった。
 悪魔の契約には、裏があるから、シエルとの契約違反には当たらない。
 セバスチャンが喰らった何十もの魂は、空腹を訴える度に、消化されていった。
 何年かかれば、シエルとの契約は、完了するのか?
 セバスチャンの焦りが、最悪な現在の結末を迎える要因となったのも、事実。
 「考え込むな・・・いくら僕が悪魔になったからと言って、いい加減ふやける・・・逆上せるだろうが・・・」
 シエルの言葉にハッとなるセバスチャン。
 「申し訳ございません、煩い死神をのさばらせて、このままでいい訳ではございませんですし・・・では、上がりましょうか、マイ・ロード」
 セバスチャンは、どことなく、スッキリした顔だった。
 「フフ・・・こんな顔も出来るんだ」
 シエルは抱き上げられながら、セバスチャンの頬を撫でる。
 「ええ・・・貴方を困らせてばかりの駄犬ですが、無事に死神を排除出来ましたら、ご褒美を下さりますか?」
 「ああ、お前の働き次第だがな・・・ただし、夜まで待て!だぞ」
 「はい、それは勿論、解っております。ですが、私を散々に弄ばれたのですから、ご覚悟を・・・」
 セバスチャンは、にっこりと笑う。