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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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すれ違う心NO.1
今日のツイッターで頂いたリクエスト・・・
 挑戦してみます(-_-;)

              すれ違う心
 ほんの些細な悪戯が、とんでもない事態を引き起こすとは、シエルは夢にも思わなかった。
 契約で結ばれた関係に、安心しきっていた訳ではない。
 セバスチャンは悪魔だ・・・
 いつ裏切り、寝首を掻かれるか解らない。
 信じてる様で、信じていない・・・それが、シエルの本心だった。
 セバスチャンは犬が嫌いだった。
 「女王の番犬」の肩書を持つシエルを馬鹿にしていたのは、事実だ。
 だから、そんなセバスチャンをからかう為の、ほんの些細な仕返しのつもりだったのに・・・
 「セバスチャン、魔犬の躾をしてみせろ!」
 嫌そうな顏をしながらも「イエス・マイロード」
常套句を口にしたセバスチャン。
 悪魔としての美学の為に、主のどんな要求ものむセバスチャン。
 その日から、ファントムハイヴ家には、プルートゥと言う巨大な魔犬を飼う事になったのだ。
 それでも、執事としての職務は全うしているので、シエルがセバスチャンを咎める事は出来なかった。
 「坊ちゃん・・・とても私の手には負えません。私の負けです。あの魔犬を何とかして下さい。」
 数日で、根を上げるセバスチャンを見たかっただけ・・・
 しかし、シエルの思惑は見事に外れたのだ。
 元々、どんな環境にも、柔軟に対応する使用人達は、色々な経緯はあったものの、直ぐプルートゥと打ち解けていた。
 犬好きなシエルだったのに、人体形を取ると、裸体の男になるプルートゥを扱いにくく思い、セバスチャンに押し付けただけ。
 たったそれだけなのに何故か、疎外感に苛まされる事になったのだ。
 タナカは、そんなシエルの心情を察していたが、執事であるセバスチャンを立てるべく何も言わない。
 プルートゥに振り回される日々が続いた・・・
 セバスチャンは、シエルの不可解な行動に苛立っていた。
 (何なんでしょう・・・坊ちゃんの仕打ちは・・・あんな得体の知れないアンジェラさんの育てた魔犬の面倒を私に見させるなんて・・・)
 魔界で、ケルベロスと言う魔犬を飼っていた過去があるセバスチャンだったが、従順である筈がない・・・
 子供の時に追っかけ回されて、恐怖を感じたくらいだ。
 今は、充分大人だから、襲われれば、魔力で対抗出来るのだが・・・
 少しずつすれ違う心は、微妙な空気を醸し出す。
 シエルもセバスチャンも、お互いが異種である事を拘っている様で、拘っていない・・・
 特にシエルは、同族の人間に苦しめられたから、悪魔のセバスチャンを傍に置いた程だ。
 まず、すれ違う二人は、必要以上に会話しなくなってしまった。
 一番能天気なフィニですら、気付く程に・・・
 「ねぇ、パルドさん。何だか、坊ちゃんとセバスチャンさんあんまり話さなくなったよね・・・」
 ある日突然、フィニが言う。
 「お前も気付いたのか・・・そうだよな。知ってるか?坊ちゃんから、笑顔が消えた事・・・」
 そう、二人が出会った頃のシエルに逆戻りしてしまったのだ。
 シエルとセバスチャンが、二人だけで暮らした二年間・・・
 セバスチャンが執事として、人間らしく悪魔である事を隠す為に費やした日々・・・
 何時からか、お互いの肌を求める様になり、次第にシエル自身も人間らしくなりかけた頃に・・・
 「プルートゥが来てからですだね・・・」
 いつの間にか、メイリンが来ていて、二人に言う。
 「どうにかしたいが、俺らでは・・・」
 シエルは、使用人達に充分な給金を与えていたが、お金で解決する問題ではないのだ。
 シエルとセバスチャンの二人の絆の問題だからだ。
 勿論、苛立つのは、セバスチャンばかりではない。
 プルートゥを押し付けたのは、自分だが、呼んでもすぐこない事が増えたセバスチャンに、シエルは苛立っていた。
 子供だから、手駒を独占したいのだとは、自覚していたが、その心の本当の意味には、気付けないシエルだ。
 ある日、目撃してしまう。
 プルートゥには、舐めただけなのだが、まるでセバスチャンの口を舐める様は、キスしている様にも、見ようによれば見えなくもない。
 勿論、夜も一緒の部屋に眠っているのだが・・・
 プルートゥには、認識能力はない。
 魔界においての魔犬ならば、言葉を発する事すら可能なのに、プルートゥは、言葉を持たない。
 まるで何者かに、奪われた様に・・・
 「貴方は何の為に、ここにいるんでしょうね・・・」
 誰に問うともなく、セバスチャンが呟く。
 何日、主に触れていないだろう・・・
 シエルを抱きたくても、この魔犬が邪魔するのだ。
 いつも自分に付き纏い、まるで邪魔をするみたいに、シエルから引き離す役目を全うしているかの様な素振りさえする。
 自分は悪魔だから、性欲は元々ないのだ。
 只、人の魂を喰らう為に、自分から離れられない様に、人を誑かす為だけの行為に過ぎない。
 しかし、シエルとの行為は違った。
 過去に散々、凌辱されきったせいか、慣れているのかと言えば、そうでもない。
 毎回、ちゃんと手順を踏まないと、自分もシエルも酷い目に合うのだ。
 何度抱いても穢れないシエル。
 闇の中でのたうち回っていたのに、光を身に纏っているかの様な清らかなシエル。
 (坊ちゃん・・・今・・・何をされているんですか?)
 セバスチャンは、毎夜の様に、飛びついたりして甘えるプルートゥに辟易していたが、主であるシエルの命令を全うすべく、また、無体な命令を下したシエルへのお仕置きも兼ねて、執事である態度を崩さなくなった。
 そんなセバスチャンの行動が、シエルとの溝を深めるだけでなく、とんでもない事態を引き起こす事になる。